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「無敵のハンディキャップ」(文春文庫)北島行徳2010年08月15日 22時05分01秒

サブタイトルは「障害者がプロレスラーになった日」です。

プロレスに興味があったのではなく、障害者という言葉に引きつけられて読みました。
この本は第20回講談社ノンフィクション賞を受賞したそうですが、それも当然と言えるような面白い作品でした。

対象がよく書けているし、自分のこともよく書けている。

特に、健常人の女性が、脳性麻痺を持った重度障害の男性と結婚するまでを描いた章は、本当に読みごたえがありました。

障害者がなぜプロレスをやるのか?
それを理解するためには、障害者の問題に対する基礎的な知識が必要だし、プロレスとはなんぞやという知識も少しは必要でしょう。
そういう意味では、この本は、少し難しい本かもしれません。

でも僕は傑作だと思いますよ。
障害者のプロレス、おおいにけっこうじゃないですか?
世間からひんしゅくを買おうが、どうであろうが、もっともっと自分を表現していいと思います。

そんなことは、健常者だろうが、障害者だろうが、関係なし。
いや、障害者であるからこそ、もっと大きな声で世の中に出ていっていいのだと思います。

なお、この本もAmazonの中古で買いました。
良い本がことごとく絶版というのはちょっと悲しいですね。