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生物はなぜ死ぬのか(小林 武彦)2021年05月15日 21時28分21秒

生物はなぜ死ぬのか (講談社現代新書)
たしかスティーブ・ジョブズが「死とは次の人のために席を譲る偉大な発明だ」と言っていたと思います。
本書も生物学の立場から、死が持つ「意義」みたいなものを論じていました。
私たちを含めた生物は多様な選択の生き残りとして存在します。これが進化ですね。
個体の死や種族の死も、進化と裏表の関係にあります。恐竜が絶滅しなければ、人類は生まれていなかったわけですよね。
そういう巨視的な論点と同時に、生物が死ぬメカニズム(テロメア短縮)や生き延びるメカニズム(酵母のミュータント)についても述べられています。
生と死を大きなくくりと、分子レベルの両方を書いているところが面白くて一気に読んでしまいました。

筆者はバリバリの生物学者。
以前、講談社ブルーバックスから「DNA の98%は謎」を上梓した時は、ちょっと内容が難しかった。しかし今回は、現代新書ですので、文系の人にも理系の人にも読めるようになっています。
この方は、本書のように「物語る」方が向いているような気がしました。
最終章の、人類の未来とAI を論じた文章も良かったです。

m3.com からインタビューを受けました2021年03月28日 19時25分23秒

m3.com からインタビューを受けました
m3.com というのは医療情報WEBサイトです。医療関係者が読んでいます。
そこからインタビューを受け、全3回で掲載されます。今日は第1回目。拙著『どんじり医』を巡ってです。
https://www.m3.com/news/iryoishin/893911?fbclid=IwAR3Vqvh6JUTeUutCFqmjIbyUcdmF0Ie8TEkRZVKSvCzGqn2UPhRiw2brSkc
これを見るためのは会員登録する必要がありますので、以下に内容を書き下しますね。よかったら読んでください。
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千葉市で小児科・小児外科の松永クリニックを経営する傍ら、12冊の本を書いてきた松永正訓氏が初めてのエッセイ『どんじり医』(CCCメディアハウス)を上梓した。理転して数学や物理に悪戦苦闘した医学部受験、ラグビーや麻雀に明け暮れた大学時代、研修医としての過酷な勤務――、さまざまな経験をつづった松永氏に若手時代の思い出や開業後の医師人生、今の若手医師へのメッセージなどを聞いた(2021年3月10日にインタビュー、全3回連載)。
――これまで、染色体異常の乳幼児の2年間の様子をつづり、小学館ノンフィクション大賞を受賞した『運命の子』(小学館)など多くの著書がありますが、この時期にエッセイを書いた理由を教えてください。
 医師から作家になった方は、自分の青春記みたいなものを書いている方が多く、北杜夫さん、なだいなださん、渡辺淳一さん、久坂部羊さん達が書いているのを読んで、自分の体験に重ね合わせて楽しんでいました。青春時代というのは、いろんなことがあって、バカなことも随分やった楽しい思い出がたくさんあるので、いつかはその時期のことを書きたいという気持ちがありました。
 そうしたら昨年、編集者の方からエッセイの依頼が来たので、「ぜひ青春記を書きたい」と二つ返事で、書くことになりました。
――なぜ青春期のタイトルを『どんじり医』としたのですか。
 僕の青春の特徴は何かというと、本のタイトルの通り「どんじり」だったんですよ。
 千葉大学の医学部は定員120人なんですけど、きっと僕は120番目だっただろうなと自分で思っています。というのも、僕はもともと文系で、数学や物理が苦手なんです。
――文学少年だったと。
 はい、一番好きな作家は大江健三郎です。高校時代に近代文学鑑賞クラブに入っていたので、田宮虎彦の『足摺岬』、梅崎春生の『桜島』、梶井基次郎の『檸檬』、田中英光の『オリンポスの果実』など、近現代の作品は結構読みました。三島由紀夫も『金閣寺』をはじめとしていくつか読みました。でも一番引き込まれたのはやっぱり大江健三郎です。あのウネウネと曲がりくねったような文章が好きです。
――先生自身は小説は書かないのですか。
 フィクションは無理です。そんな才能があるとは自分ではとても思えないので。
――医師の方は理系で数学に強い方が多い印象があります。
 数学なんて、難しい問題を見るともう頭フリーズしちゃうんです。真っ白になって何もひらめかない。なので、浪人中の1年間かけて予備校のテキストに出てくる数学の問題を、暗記することにしました。今でも数学は暗記だと思っています。いくら考えても分からないので。数学の問題のあらゆるパターンを暗記して、パターン認識するわけです。試験問題が出たとき、これはこのパターンだ、これはこういうパターンだって認識して、記憶力を呼び覚まして解くという方法で、医学部受験を乗り越えました。だから数学が苦手で悩んでいる人には、僕のアドバイスを役に立ててほしいです。
 受験を頑張るためには大事なことが2点あって、授業を真面目に聴くことと、計画を立てる能力です。試験の日まで365日計画を立てて、自分の知識や感性のピークを受験の日に持っていく計画が必要だと思います。
 浪人した年の4月から予備校に通い始めたのですが、5~12月頃の模擬試験は全部E判定だったんです。
――千葉大ですか。
 はい、合格圏に入ったことが1回もないんです。だけど全く気にせず、2月の受験の日にピークを持っていけば受かるはずだと信じて勉強しました。
――受験本番の時も手応えがなかったと書いていますね。
 僕はそもそも、平均点が高い問題に対して取りこぼしをしないというのは割とできるんですけど、難問・奇問が出ると全く解けないんです。だからセンター試験ならいい点を取れるけど、2次試験になるときついなと、センターで稼いでおかないとまずいなと思っていました。だけど、現役の年も、1浪の年も、思ったほどセンターが解けずに本当に焦りました。2次試験に向けてもう本当に必死になって勉強しました。
――それでも無事、千葉大へ。
 一般教養を2年間学び、専門課程に上がる前にテストがあるのですが、そこでも数学や物理がもう本当に難しくて、必死の思いで勉強して、受験勉強よりも大変でした。同級生はみんな開成や麻布出身の頭いい子ばかりで、本当にどんじりだったんだけど、なんとか頑張って医学部専門課程に上がりました。
 専門課程に上がったら、もう毎日、酒とラグビーとマージャンの日々です(笑)。
 学ぶというよりは、やっぱり友達がたくさんできたっていうのが、僕の青春時代の一番の財産です。
 僕がもしすごい秀才だったら、エッセイを書いてもつまらないと思うのですが、アホな人間が書いたエッセイは面白いだろうなと思いました。どんだけ「どんじり」だったかを書いて、世の中の受験生の皆さんに、「俺を見ろ。世の中、下には下がいるんだ」という想いを込めました。
――2020年10月に出版後、知り合いの先生から何か反響はありましたか。
 友人・知人からはたくさんメールもらったり、SNS上で反応があったりしました。今まで12冊の本を書いているんですけど、これほどいろんな人から面白いと言ってもらった本は初めてです。友人・知人は医師が多いので通じ合うところがあるのか、自分の医学生・研修医時代を思い出したと言ってくれる方がとても多いです。「松永先生って実は文系だったの」などと聞かれることもあります。
――ちょっと甘酸っぱいエピソードもあって。
 そうですね。いろんなことありました。
――もっと書きたかったエピソードもありますか。
 最初、出版社からは6万字で書いてくれと言われました。僕は文章を書くのが速くて、10万字くらいはすぐ書いてしまうので、もう少し書きたかったのですが、一応6万字で原稿を出しました。そうしたら、編集者の方が面白いと言ってくれて、計7万字に書き足したという経緯です。
 僕としては、もっと書きたいエピソードがたくさんあって、そうすると10万字くらいになるのかなと思っています。知り合いからは、家内との出会いがあっさりしていると指摘されました(笑)。
 ほかには、学生のときラグビーをやっていたので、面白いことがたくさんありました。お酒に関する面白いエピソードもたくさんあるし、あの時代の大学生って暇さえあれば麻雀ばかりやっていたので、そこでも楽しいことがたくさんありました。皆さんそうだと思いますが、60歳くらいになって人生を振り返ると、やっぱり大学生の頃が一番キラキラと輝いていたというか、一番楽しくて、いろんな思い出がたくさんある時期じゃないですか。
 10万字書けと言われれば10万字書くし、12万字と言われれば12万字でも書けたかなと思います。実際、確か1カ月くらいで書きましたから。
――すごいですね。
 頭の中で文章を作ってしまうんです、全部。頭の中でもう書くべき文章を思い浮かべて、あとは頭の中で作った文章を一生懸命パチパチタイプしていくという感じです。タイピングは遅いのですが。
――論文などの書き方とは、また全然違いますか。
 今から考えると、英語論文を書くときもやっぱり頭の中で文章を組み立てていたと思います。才能があるとは思いませんけど、書くのは好きです。
――前文でも少し書かれていましたが、コロナ禍で医師の仕事に注目が集まっています。医師を目指す若者が増えているという調査結果や、大学入試共通テストで医学部の志願者数が増えたというデータがあります。
 それはとてもうれしいです。医師ってとてもいい仕事だと思います。医師の仕事って何かと簡単に言ってしまえば、人を助ける仕事でしょう。一般の方は誰か困っている人を道端で見ても、なかなか助けてあげることができないし、そもそもそんな機会に滅多に合わないじゃないですか。道を歩いていて、車いすの方が側溝にはまって動きが取れなくなってしまってとか、そんな場面に出合うことなんて1年に1回あるかないかです。
 だけど「お医者さん」は1日に70人の患者さんが来ると70回の人助けができるんです。こんないい仕事ないと思いますよ。やりがいがあるいい仕事だと思いますから、若い人には文理問わず、ぜひ医師を目指してほしいと思います。

週刊読書人に登場しました2021年03月06日 13時18分36秒

どんじり医
  ↑ クリックで拡大します

週刊読書人の図書館流通センター・書評コーナーに『どんじり医』の書評が載りました!
よかったら読んでみてください。

講談社ブルーバックスに再度登場2021年01月23日 08時55分39秒

講談社ブルーバックスWEBに登場しました。
先週に引き続き、後編です。発達障害の基本について書きました。
『発達障害 最初の一歩』がベースになっています。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/79404

時間があったら読んでみてください。

DNAの98%は謎 生命の鍵を握る「非コードDNA」とは何か(小林 武彦)2021年01月21日 22時06分50秒

DNAの98%は謎 生命の鍵を握る「非コードDNA」とは何か
人間のゲノムは30億塩基対から成り立っていますが、そのうちタンパク質をコードしているのはわずか2%。
98%は非コードDNAなんです。
レトロトランスポゾンが40%(LINEが20%でSINEが15%)。偽遺伝子が10%くらいで、重複領域・反復配列が5%くらい。
エンハンサー・プロモーターは20%くらいあり、イントロンも20%くらいを占めます。
つまりエクソンは2%というわけです。
この本は、その非コードDNA98%にスポットを当てて、その機能・役割に迫った作品です。
ちょっと・・・というか、相当マニアックな本ですが、奥付を見るとこの本は6刷り。売れているんですね。
いやあ、サイエンスが好きな人ってけっこういるんですね。
知っていることもありましたが、知らない話も多数あり、勉強になったと言えばなったのですが、あまりにも専門性が高い内容だったかなと感じました。
著者は理学博士ですが、なるほど、そうでしょう。こういう本はちょっと医者には書けない(知識がない)と思いました。

講談社ブルーバックスに登場2021年01月16日 15時02分00秒

昨年秋に上梓した『発達障害 最初の一歩』に関連して、講談社ブルーバックスWebに記事を書きました。
「言葉が遅い、友だちの輪に入れない・・・うちの子は発達障害?と思ったら」(前編)です。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/79202


よかったらお読みになってください。

週刊読書人に登場!2021年01月14日 19時37分49秒

どんじり医
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週刊読書人に『どんじり医』の書評が載りました。うれしいです!
伊藤和弘さん、ありがとうございました。

韓国語に翻訳されました2020年12月09日 15時53分08秒

『発達障害に生まれて』(韓国語版)
拙著『発達障害に生まれて』(中央公論新社)が韓国語版として出版されました!
ハングルは読めないけど・・・うれしいです! (なお、日本語版は現在、8刷りです)

価格は16,500ウォン(=1580円)で2,000部だそうです。

韓国に友だちはいませんが、国際学会で韓国の小児外科医とランチを一緒にしたことがあったなあ(当然、会話は英語)。
誰か気づいてくれるかな?

ニューズウイークに登場!2020年11月19日 19時27分07秒

どんじり医
発売から3週間の拙著『どんじり医』。
ニューズウイークに登場しました。
本の出だしの部分と、解剖実習の場面です。『どんじり医』の雰囲気が十分に伝わると思います。
ぜひ、ご覧になってください。
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平凡な文学青年だったが、頑張れば、ちゃんと医者になれた──「ヒドイ巨塔」で
https://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2020/11/post-95028.php

医学部で人生初の解剖、人体が教科書通りでないことにほっとした気持ちになった
https://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2020/11/post-95029.php

『どんじり医』2020年10月30日 12時28分08秒

『どんじり医』
新著のお知らせです。
10月31日に新しい本を出します。
『どんじり医』という自伝的エッセイです。

https://amzn.to/35tUDkq

どんじりな医学生・アホな研修医だった僕が、
ラグビーに明け暮れ、解剖実習に衝撃を受け、初手術を経験し、
国際学会にデビューするまでの青春記です。
明るく・楽しく・時にシリアスに書きました。
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