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ぼくは異端か王道か2022年11月03日 16時51分27秒

ぼくは異端か王道か
これまでぼくは、障害のある子どもを家族が、そして社会がどう受容するかについて執筆や講演活動をしてきました。
ぼくはある時、頸髄損傷の障害を持った青年から質問されたことがあります。
それは、ぼくという医者が、医療界で異端者なのかどうかです。
この質問にはなかなかはっきりと答えることができません。
ぼくと異なった考えをする小児外科医もたくさんいます。どちらが正しいかそれは歴史が決めることでしょう。

8年前、日本小児外科学会の秋季シンポジウムが行われました。そこでは、先天性染色体異常のある新生児に対して外科治療をどこまでやるかがテーマでした。
発表者は若い先生が多く、彼ら彼女らは、固定観念に縛られることなく、障害があっても外科治療で命を助けようと奮闘していました。

しかしながら、こういう医者がすべてではありません。外科手術などやらないという考えの人は、そもそも学会に参加して発表などしません。
日本で一流と言われる小児外科施設でも、染色体異常の子どもを手術しない病院が実際にあります。

このときのシンポジウムで最も印象的だったのは、学会の重鎮である医師の意見でした。これは別に暴露話ではなく、公の場での発言でしたからここで紹介します。

まず木村健先生。日本で、いや、世界で一番高名な小児外科医と言っていいでしょう。元アイオワ大学小児外科の部長先生です。
木村先生は「障害のある子に手術してこれだけよかったとかの発表があったけど、現実はそうじゃない」「障害児が生まれると、夫婦は離婚して、きょうだいはイジメられ、家族はバラバラになる」と言っていました。自身の体験からの結論だそうです。

もう一人は、遠藤昌夫先生。元さいたま市立病院・病院長で学会の名誉会員です。先生は、染色体異常の赤ちゃんが生まれると、この子を治療しようとすると、どれほど高い医療費がかかるかを説明するそうです。そうするとたいていの親は、治療はいいですと答えるそうです。

木村先生も遠藤先生も、ぼくよりはるかに有名で経験豊富な外科医ですから、彼らが王道で、ぼくが異端かもしれませんね。ぼくなんか超マイナーな医者でしょう。
しかし、50年、100年と歴史が流れていく中で、真の王道に立っているのはどちらでしょうか?
ぼくは自分が正しいなどと言うつもりはありませんが、死ぬまで「命に線引きをしない医者」として生きていきたいと思っています。

ぼくがやっている執筆や講演など、太平洋に向かって石粒を1個投げ入れるようなものです。でも波紋は起きますよね? その波紋が広がっていくのか、消えてしまうのか、それは人々の意識が決めることでしょう。
学会の偉い人が決めることではないとぼくは信じています。

頼りにならない千葉大学病院2022年07月02日 20時36分24秒

本日のクリニックは大変混んでいました。大混雑という感じです。
そんな中、足の指をざっくり切った小学生が受診しました。看護師さんが、順番を飛ばしてぼくに早く診るように言いますので、拝見しました。
かなり深い傷。これは小児外科医である僕には処置できません。
専門は整形外科です。
まず、開業している整形外科さんに電話。
すると、「それは大きい病院で処置した方がいいです」。
少し迷って母校の千葉大学病院に電話しました。
当直医が電話に出て、「まずは二次救急病院へ送って、そこの外科医が必要と判断したら大学で診る」と。
あれ?おかしいな。土曜日に二次救急なんてあったけ?
院長室の書類を調べてみたけれど、二次救急は日曜日だけ。
だけど僕の勘違いかもしれない。

そこで「119」番に電話。
「二次救急病院はどこですか?」と尋ねると、「若葉消防署に聞いてください」と電話番号を教えてくれる。
そこに電話して、「二次救急病院はどこですか?」と尋ねると、「土曜日にそういう病院はありません」との返事。

千葉大の当直医、いいかげんな返答をしやがって。
もう一度千葉大に電話。当直医に「二次救急なんてありませんから、患者を、診て!」と依頼。
すると当直医は「足の専門医を探しますから、電話を折り返します」と返事。

その間、待っている患者さんを次々と診察しました。
40分くらい経ってようやく、千葉大から電話。延々と保留音が流されて、5分くらいしてから当直医が登場しました。
「足の外科医が見つかりません。あなたのクリニックの近くに〇〇総合病院があります。そこの整形外科に行ってください。そこの先生が無理だと言ったらうちで診ます」

なぜ、大学で診れなくて、民間病院で診れるのか?

電話を切って、今度は〇〇総合病院へ電話。整形外科医は処置中で電話が繋がりません。10分くらいして、ようやく医師が電話に出ました。
事情を話すと「骨折は? 腱は切れていそうですか?」と質問。
「僕は小児外科医なので、分かりません」と返事。
でもその先生は、「診ます」と。
これでようやく転送先が決まりました。
全部で1時間かかりました。カルテがどんどんたまり、患者さんは25人待ちの状態に。

ぼくは怪我の子のご両親に、お待たせしたこと、せっかく来てもらったのにお役に立てなくて申し訳ありませんと謝罪しました。
ご両親はイヤな顔ひとつしませんでした。

しかし、千葉大整形外科の足の外科医は何をやっているのか?
働き方改革もいいけど、もっと働けよ。
当直医だって、まず患者を診ろよ。
まず診て、そして必要があれば、足の外科医を探せばいいだろう。
医者は患者を診てなんぼ。患者を診ない医者は医者じゃありません。

千葉大病院にはものすごい予算がついて、救急病棟とか、医学部研究棟とか巨大な建物が次々に建っていますが、基本は患者を診ること。
ハリボテじゃないんだから。
そもそも、千葉大の医者は国民の税金から給与を得ているわけでしょ。
いい加減な対応はやめるべき。
ほんと〜〜に母校は頼りにならないと痛感しました。

医者ってダメな職業だね2022年06月11日 16時54分58秒

本日、4回目のコロナワクチンを打ちに集団接種会場へ行ってきました。
経験した人は知っていると思いますが、何ヵ所も受け付けみたいなのがあります。
対応しているのはおそらく千葉市の職員でしょう。みなさんが大変丁寧で、患者(利用者)にとって分かりやすく、本当にありがたいです。
土曜日なのに休日返上でしょうか。お疲れ様です。
いくつもの「関門」をくぐり抜けて、ようやく医師の予診室に入ります。
するとそこには、ぼくと同じくらいかやや若い女性医師がいました。
ちょっと椅子にふんぞり返るような感じで。おまけにスマホをいじっているし。
「体調どう?」
「この前の接種はどうだった?」
「何か質問ある?」
こんな言葉が飛んできます。小さな声で。

あのね・・・あなたぼくより年下でしょ?
それにぼくは患者(利用者)ですよ。
何で敬語を使わないの?
ぼくはクリニックで自分より30歳も若いお母さんたちに敬語を使って会話していますよ。
ああ、この年代の医者はダメだな。
ちゃんとした教育を受けていないな。

30代〜40代のお医者さんは患者を「患者様」という言葉で育った世代です。
この「患者様」という言い方は、やり過ぎという批判が起きて現在はあまり使われなくなりました。
ぼくもやり過ぎと思います。
しかしながら医学教育においてはいい面もあって、この言葉で育った医師は、やはり患者さんに対して丁寧だとぼくには映ります。

ぼくより上の世代となると本当に最悪で、患者さんを明らかに見下す人がたくさんいます。
だから50〜60歳くらいの医者が分岐点で、それ以上はタチが悪く、それ未満は患者さんに優しいように思います。
また一般的に、勤務医の方が開業医よりも態度が悪いと思います。
なぜなら・・・ちょっと下品な話ですが、開業医は患者を診れば診るほど自分の収入が増えます。一方、勤務医は患者が多くても給与は増えず、忙しい思いをするだけです。つまり患者という存在が面倒臭い。
病院の経営なんて考えませんから、丁寧な対応をして患者を増やそうなんて発想はありません。
つまり殿様商売です。

ぼくは、医者は変に患者さんにへりくだる必要はまったくないと思いますが、医者とは患者を診ることにおいてのみ、存在理由があるのですから、丁寧に患者さんに接するのはイロハのイだと思っています。
お医者さんは誰のおかげで自分の生活が成り立っているのか、よく考えましょう。

連載終了、m3.com2022年04月29日 11時01分56秒

m3.com 特集号
連載終了したエムスリードットコムの『開業医をやりながら作家もやってみた』。
好評につき、特集が組まれました。よかったらご覧になってください。
https://www.m3.com/news/iryoishin/1037136

開業医をやりながら作家もやってみた 23回2022年03月27日 12時12分17秒

m3.com 連載の『開業医をやりながら作家もやってみた』第23回です。
テーマは「作家になる方法教えます」。
某一流出版社の編集者三人から取材したので、絶対に面白いです。ぜひ、お読みになってください。

https://www.m3.com/news/iryoishin/1028861

次回で最終回です。あっという間の一年でした。

開業医をやりながら作家もやってみた 21回2022年02月27日 09時09分03秒

m3.com 連載『開業医をやりながら作家もやってみた』第21回が掲載されました。

『発達障害に生まれて』を書いて大ヒットする話です。
よかったら読んでください。↓

https://www.m3.com/news/iryoishin/1019578

この本を書いたことで多くのことを学びました。

超えるべき壁 鎖肛2022年02月21日 11時40分27秒

小児外科医にとって鎖肛ほど難しい手術が求められる疾患はないかもしれません。鎖肛は単に肛門が生まれつき無いだけではありません。排便機能が欠けているのです。

従来の手術方法では、鎖肛の子どもは術後に便失禁をきたすことが稀ではありませんでした。従来の理解では、上下2箇所のリング状の筋肉が直腸を取り巻いていることで排便をコントロールしていると考えられてきました。

ところがPena先生が、2個のリングの間には垂直に走る筋肉があることを見出し、新しい術式を開発しました。これによって術後排便機能は劇的に改善しました。

ただ、100点満点ではありません。排便機能は人間の一生に関わる問題です。さらに良い結果を目指して、小児外科医の努力はまだ続きそうです。

超えるべき壁 横隔膜ヘルニア2022年02月17日 10時35分17秒

先天性横隔膜ヘルニアは、横隔膜に孔があり腸が胸の中に入ってしまう先天異常です。肺が圧迫されるので呼吸困難になります。治療は手術で孔を閉じることなんですが、実はそんな単純なことではありません。

肺が圧迫された状態で胎児期を過ごしますので、肺が育つことができません。すると肺高血圧という状態で生まれてきます。血液が胎児循環のまま、酸素化されない血液が全身を回りますので、全身チアノーゼになります。
胎児超音波によって病気を早期に見つければ、母体搬送で治療成績が向上すると考えられた時期がありました。ところが実際は逆でした。つまり死産になる運命だった子が治療を受けるようになったため、日本全体で治療成績が悪化したのです。

ところが最近、グループスタディーの努力によって、この病気に対して新しい呼吸器の使い方が開発されてきました。その結果、ECMOの適応も減っています。さらに治療成績が良くなることを願っています。

開業医をやりながら作家もやってみた・第20回2022年02月13日 11時19分43秒

m3.com 連載の『開業医をやりながら作家もやってみた』第20回
が掲載されました。

https://www.m3.com/news/iryoishin/1012735

今回は、ヨミドクターに連載した『いのちは輝く』がバズり、40回の連載で総PVが1億900万に達した話です。

よかったら読んでみてください。

HONZ に登場2022年02月11日 09時12分18秒

HONZ に登場
HONZ といえば、ノンフィクション系書評サイトとして大変有名。
ぼくもよく読んでいます。
書評の「プロ」である大阪大学・病理学教室教授の仲野徹先生が書いてくれた、拙著『ぼくとがんの7年』に対する書評が、HONZに転載されています。

https://honz.jp/articles/-/50918

ぜひ、ご覧になってくださいね。
この本は、いろいろな方から「一気読みした」とお褒めの言葉をいただいています。人が病むとはどういうことなのか、じっくりと描きましたので、よかったら手に取ってください。
こちらから。↓

https://amzn.to/3HKLx4O