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ポリオ生ワクチンを受けてください2012年04月27日 22時37分41秒

若葉区では7月に、ポリオ生ワクチンの集団接種があります。
9月から、不活化ワクチンに移行することは皆さんご存じの通りですが、7月の生ワクチンは必ず受けてくださいね。
この機会に生ワクチンを受けないと、その後の不活化ワクチンは、希望者が殺到してなかなか接種できない状況に陥ると思います。

ぼくのクリニックも現在ワクチンは1カ月先まで埋まっています。
これにポリオ不活化ワクチンが加わると、どういう状況になるかちょっと予測が付きません。
「生ワクチンを控えて不活化を注射してもらおう」とあまりイージーに考えないでください。
厚生労働省も、生ワクチンを必ず受けるように通知を出しています。

再発2012年02月02日 22時23分13秒

夕方に診療が終わって、夕食も摂らず、JR千葉駅付近まで行き、保険医指導講習会に参加しました。
19時30分から21時30分まで、ずっと椅子に座って話を聞いていましたが、小児医療とはまったく関係の無い、老人医療とかリハビリとかの話が延々と続きました。

帰宅したのは22時。
千葉大学神経内科の伊藤先生に治してもらった足の痺れが1年ぶりに再発してしまいました。
両足がびりびりと痺れて、居ても立ってもいられません。
この足、治ってくれればいいが。

社会貢献とは何か?2011年11月22日 21時49分29秒

ぼくは園医を2カ所、学校医を1カ所担当しています。

給料をもらっているので、働いて当たり前と言うべきかもしれません。
しかしはっきり言えば、これは社会貢献のつもりでやっています。
やりたくてやっているのではなく、頼まれたからやっているのであり、そして、やる以上は責任感を持ちながら仕事をしています。

合計3カ所なんて、他の開業医から見れば、少ない方に入るでしょう。
ですがぼくは大学病院に年に12回通って外来診療をやっています。
こちらは無報酬で、まさに社会貢献と自分では思っています。

社会貢献、おおいに結構ですが、やはり相当な負担になります。
とくに学校健診などが、毎年同じ時期に行われないと、人生の予定の立てようがなくなります。

若いうちは馬力があって多種雑多な仕事をこなせましたが、ぼくは肉体的な強さが減ってきました。
一方で、知的活動能力が盛んなうちにやりやい仕事がたくさんあります。
それが、社会貢献のためにできなくなってしまうのは、やはり辛い。
少し調子に乗って仕事を引き受けすぎたのかもしれません。

そういった仕事はもうちょっと年齢を重ねてからやるべき仕事なのかもしれませんね。
2012年は自分の仕事を見直しましょう。

子どもの甲状腺がんを救え!2011年08月23日 19時38分52秒

フィラデルフィアの小児外科医・渡邊 美穂(筑波大学)さんと話しているうちに、小児の甲状腺がんについていろいろと学ぶことや考えさせられることがありました。

ぼくは、小児固形がんの専門家として19年間千葉大に務めましたが、小児の甲状腺がんは一例も診たことがありません。
極めて珍しい疾患というか、事実上、存在しない病気なのです。

ところが、渡邊さんはフィラデルフィアで、150例もの症例のレクチャーを受けたことがあるそうです。
なぜアメリカに小児甲状腺がんの患者が存在するのでしょうか?
それは「にきび」の治療に放射線を使うからだそうです。
その結果、甲状腺が被曝し、発がんする訳です。

俄には信じがたい話しですが、調べてみると、数十年前の日本でも同じような治療が行われ、甲状腺がんが発生したそうです。
そういう知識がアメリカとの間で共有されていないのですね。
1986年にはチェルノブイリの原発事故があり、その後、5年、10年を経て小児甲状腺がんが数千例、発生したことが知られています。

甲状腺がんは病理学的に四つのタイプがあります、にきびに対する放射線治療の後の発がんも、チェルノブイリの後も発がんもほぼすべてが「乳頭がん」です。
甲状腺乳頭がんの治療方針は何と言っても「外科治療=手術」です。
このタイプの腫瘍はリンパ節転移を伴うことが多いので、どういった郭清を行うかが手術の要点になります。
化学療法や放射線療法・ホルモン療法は補助的に使われるだけのようです。

さて、我が国の福島原発事故で、小児甲状腺がんは果たしてどのくらい発生するのでしょうか?
残念ながらぼくにはそれを推定するデータも無いし、専門家の解析が存在するのかさえも知りません。
政府はデータを持っているかもしれませんが、公表していない可能性もあります。
もちろん、一人たりとも発生しないことが良いのですが、もし、何十人、いえ、何百人、何千人の規模で患者が発生したら、一体誰が治療を行えばいいのでしょうか?

内分泌外科医でしょうか? 
それとも小児外科医でしょうか?

ぼくは今から小児外科医が「その日」のために準備をしておくのがいいと思います。
子どもの体にメスを入れるのは、やはり小児外科医であるべきだと考えます。
日本小児外科学会は情報を収集し、きちんとした手術が行えるように術式の検討・教育・標準化の用意をしておいたほうがいいと考えます。
小児外科医はもっともっと社会に関わりを持っていくように努めることが求められると思います。

アグネス・チャンの話は不要である2011年06月24日 20時15分43秒

来月下旬に日本小児外科学会総会が迫っています。
日本全国にいる小児外科医2500人のうち、ま、何人来るか分かりませんが、1年間の研究の成果を発表する極めて重要な学会です。

この学会の2日目にはアグネス・チャンさんの講演が予定されています。
こういう企画はまったくナンセンスの極みだと思います。

なぜ、日本中の小児外科医が一つの会場に集結してアグネス・チャンの話を聞かなければならないのでしょうか?
彼女がどれだけ立派な人か、ぼくは知りません。
ですが、彼女が立派であろうが、なかろうが、それは学会とは関係有りません。
また、彼女が限りなく立派な人であっても、世の中には立派な人など、いくらでもいます。

ぼくが問題にしているのはそういうことではありません。
日本小児外科学会は、長い議論の末に、学会員の一人一人の発表を大事にするため、一般演題を重視すること、会長の権限が強すぎないように、理事会の考え方も総会に取り入れることに決めたはずです。

その結果、平成14年に順天堂大学の宮野先生が総会を主催した時は、特別講演は一切無し、シンポジウムなし、ワークショップなし、パネルディスカッションなし、という形式になりました。
会員一人一人の発表を極めて大事にした訳です。

ところが時が経つにつれてこのスタイルはなし崩しになり、では、あの時の理事会の合意は一体何だったのかと思います。

そもそも、講演という形式は人が知識を吸収するには悪い意味でイージーだと思います。
テレビ番組と読書を比較した場合を考えてみれば分かると思います。
講演をする側だって同じことです。
何かを伝えようと思って本を書くとすれば、1年間くらいはあっと言う間に経ちます。
文字の重みとはそれくらい強いものです。
だが、講演となると、準備にその1/10もあれば十分でしょう。
当然、中身は軽くなります。

要するに、日本小児外科学会の会員で、アグネス・チャンの話に興味がある人は、彼女の著作を読めばいいだけの話。
そんな時間があれば、会員の口頭発表の演題数を少しでも多くした方が良いと思います。

各演題の抄録だけを読んで、今年は学会に参加しません。

山中先生はいずれノーベル賞2010年10月04日 19時51分18秒

今日、ノーベル医学賞の発表があって、iPS細胞を発明した山中先生は受賞を逃しました。

しかし、いずれ必ず受賞するでしょう。

ノーベル賞というと「世紀の大発見」というイメージですが、そんなことはありませんよ。
だって毎年必ず受賞者がいる訳ですから、その年のナンバーワンの業績が表彰されるだけの話です。

もっと平たく言えば、「Nature」「Science」「Cell」に載った論文の中で最もインパクトがあるものがノーベル賞を受賞するということです。

山中先生がいずれ受賞するのは誰が考えても当たり前のことです。

今から楽しみ、来年の日本小児外科学会2010年08月03日 10時52分50秒

例年、日本小児外科学会は、6月ころに開催されますが、来年はなぜか7月だそうです。
クリニックも暇だし、会場も東京というし、来年はぜひ3日間参加しましょう。
今から楽しみです。

ですが、この学会の開催概要を読むと、疑問に思えることが多々あります。

まずテーマ。
「こどもは、未来へのかけ橋 Children; Bridge into the Future」だそうです。
しかしこれは、キャッチフレーズであって、何をやりたいかというテーマ(主題)になっていません。

昔、千葉大の大沼教授が同様の抽象的なテーマを掲げたら、理事会で問題になり、結局、具体的なサブテーマを添えることで解決しました。

そしてさらに言っておけば、なんでイギリス語が添えてあるのか、まったく意味不明。

次の疑問は、アグネス・チャン氏による特別講演。
僕はこの人がどういう見識を持った人か知りません。
小児医療に関して立派な見識を持っているのかもしれません。
ですが、なぜ、学会でそういう場を作るのか?
学術総会とは、各会員が、一年間の研究や臨床の成果を発表する場です。
彼女の講演を聞きたければ、いくらでも方法があります。
日本中のすべての学会員が、一つの部屋に集まって話を聞くのには、いったいどういう意味があるのでしょうか?

会長さんによると、
「成人領域の医療に内科と外科があるように、小児医療も小児内科と小児外科が医療の両輪として機能しています」
とのことです。
こういう意見は、多くの小児外科医から聞かれます。
ですが、大事なことは、こういうことを言う小児科医は絶対にいないということです。

僕は今年の6月に、名古屋の学会に参加して、某大学の小児外科教授と長時間、話し込みました。
その先生の話では、日本の小児外科は、これからどんどん「ギルド」へと進んでいくとのことでした。
僕は個人的にはギルド化するべきではないと思いますが、これはもう避けられない流れでしょう。

つまり、今でさえ、「特殊な医者」である小児外科医が、今後どんどん「特殊な医者」「世間一般と接点のない医者」「どういう病気を治すのか認知されない医者」になっていくのだと思います。

そういう状況にある小児外科医を指して、
「成人領域の医療に内科と外科があるように、小児医療も小児内科と小児外科が医療の両輪」
というのは、現実からまったく遊離した空論ではないのかと僕は疑問に思ってしまいます。

現在、日本には2500人の小児外科がいますが、これはどんどん減っていくでしょう。
というか、学会(理事会)が減らそうと考えている訳です。

超マイナーな我々小児外科医がどういう学会を開催すべきか、リーダーたちには、良いアイデアを出して欲しいですね。

菜の花会に行った2010年07月04日 19時37分21秒

午後になって、千葉県庁近くのホテルにいきました。
千葉県の「がんの子どもの親の会」である「菜の花会」に出席するためです。

今年のゲストは、聖路加国際病院の小児科・石田先生です。

小児がんの経験者たちの長期フォローアップの取り組みについて、1時間みっちりと解説していただきました。
大変素晴らしい講演内容で、教えられることが多々ありました。

実に有意義な一日でした。
石田先生、本当にどうも有り難うございました。

しつけと教育2010年05月31日 20時48分25秒

一般論を話しましょう。

先日、小倉台の泉幼稚園へ、そして源町の源小学校へ健診に出かけてきました。
今年でおそらく4回目になります。
毎年のことですが、園児・児童たちは大変礼儀正しく、静かに真面目に僕の健診を受けてくれます。

この礼儀正しさは、僕のクリニックでみる子どもたちと明らかに異なっています。
それは、子どもたちが異なっているのではなく、「学校」と「クリニック」という環境が違うからだと思います。

つまり今の教育現場というのは、「教師に昔の威厳がない」とか、けっこう一方的に批判されますが、僕は全然そんなことはないと思います。

幼稚園や学校というのは、明らかに教師のガバナンスが働いていて、子どもたちは緊張しています。
それはそうでしょう。
当たり前の話です。

家庭の中で子どもをしつけるというのは本当に難しいことで、親子の双方に甘えがあったり、親に自信が無かったり、あるいは、しつけの方法が分らないという親御さんもいます。
学校が、「しつけは家庭でお願いします」と言っても、結局、人間は学校の集団生活の中でしつけを学んでいるのだと思います。
それくらい教育というのは、人間形成に大きな影響を与えるものです。

だからと言って、親がしつけの方法が分らないという言い訳は成り立たないでしょう。
子どもの成長に最後に責任を持つのは親ですからね。
そういう大人が、「鳩山さんは無責任だ」とか、他人の無責任を指弾できる訳がありません。

しつけとは何でしょうか?
これを論じ始めると一冊の本になってしまいますが、ヒントとなる要点を挙げてみましょう。

1 子どもと大人の最大の違いは、子どもは広義の意味で自立していないことです。従って、しつけとは、自立への道筋を教えることです。
2 子どもの人格を認めることが極めて重要です。どうせ子どもだからと見下した時点で、しつけは失敗します。
3 具体的な手段は、「くり返す説得と同意」です。そしてこれこそが教育だと僕は考えます。
4 そういう意味で、暴力は最悪です。肉体的な暴力はもちろん、心の暴力は絶対にしてはいけません。

僕は自分の子どもたちに、ダメな大人を例をくり返し教育しています。
たとえば、街中を銜えタバコで歩いている人間を見かけると、「ああいうダメな人間は、一生ダメなまま。何をやってもダメで、ずっとダメなままで生きていく」と教えます。

7歳の次女はすっかりそのフレーズを憶えていて、僕の説教が始まると、「分ってるよ、一生ダメなんでしょ?」と突っ込みが入ります。

ですから、次女がごねて、ふてくされて、わがままを言い出すと、僕はこんなふうに言います。
「お前のそういう行動が自分を傷つける。自分も悲しい思いをして、父さんもママも悲しい思いをする。家族みんなが悲しい思いをする。そういうことをする人間はダメな人間だ。そういう人間になってはいけない」

こういうことを、くり返し説明して同意を得るのです。

参考になりましたか?
陳腐な意見に過ぎなかったでしょうか?

心配ですね、宮崎県2010年05月18日 22時06分06秒

口蹄疫という病気に関しては、僕は専門的な知識は全然ありません。
しかし、本当に心配ですね、宮崎県。

一番重要なことは、この病気の広がりを少しでも早く食い止めることです。

報道を見ていると、県や国の初動の遅れなどを批判していますが、火事の現場の周囲で騒ぐようなアホな報道はやめて、この病気を正しく理解できる報道、病気の沈静化のための筋道を示す報道をしてもらいたいものです。
鳩山さんの悪口は、病気が沈静化してからゆっくりやればいいだけの話です。

しかしこういったニュースを見ると、昨年の新型インフルエンザ騒動を思い出します。
NHKまでが、悪い意味でのワイドショーのような大騒ぎでした。
一体あれは何だったのか?
報道機関は自分たちのやったことを検証しないのでしょうか?

検証しないと言えば、例の官房機密費。
自民党政権がわれわれの税金を政治評論家などに配ったという野中さんの暴露。
マスコミは全然話題にしません。
毎日新聞などは一行も報じていませんが、賄賂みたいなお金をもらった関係者がたくさんいるのでしょうか?

新聞は社会の木鐸、、、と言えばカッコいいのですが、自己批判できない組織は必ず歴史の審判に曝されて消えていきます。

宮崎県の農家のみなさん、関係者のみなさん、今は頑張って病気を封じ込めてください。
対処の問題点は、あとで総括しましょう。