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コックリさんの父 中岡俊哉のオカルト人生(岡本 和明, 辻堂 真理)2017年08月19日 17時41分26秒

コックリさんの父 中岡俊哉のオカルト人生
これは強烈に面白かった。
なぜ面白いのか、よく理由が分からないのですが、基本的に僕がオカルト好きだからでしょう。
中学生の頃、夢中で中岡さんの本を読んだことをよく覚えています。いや、あの時は僕だけでなく、日本中の子どもたちが夢中になっていたと思います。
本書の出だしは、戦前の中国時代の中岡さんの話です。ここは読んでいるとちょっと重いのですが、あとになって中国時代がとても重要だったことが分かってきます。
コックリさんに心霊写真。一世を風靡しましたね。
その頃読んだ中岡さんの著書の巻末にQ&Aが付いていて、質問者が「幻が見える」みたいなことを問うと、中岡さんは「あなたは精神病です」と答えていたことが強烈な印象として残っています。
心霊ファンの少年としては、はしごを外されたような。

本書の中の白眉は、クロワゼットの透視です。
もう「巻を措く能わず」という奴ですね。一気読みです。
楽しませて頂きました。この本を作った作者と新潮社に拍手を送りたいです。

「週刊読書人」に登場!2017年08月18日 19時42分02秒

「週刊読書人」に登場!
「週刊読書人」に拙著「呼吸器の子」の書評が掲載されました。
うれしいです!

女子プロレスラー小畑千代――闘う女の戦後史 (秋山 訓子)2017年08月17日 22時43分18秒

女子プロレスラー小畑千代
力作だと思います。
僕は女子プロレスを観た経験が無いので、知識もほとんどありません。したがって小畑さんというレスラーを知りませんでした。
サブタイトルにあるように、戦後史とからめて女子プロレスを語るのは非常に良い着眼点だと思いましたが、小畑さん一人にフォーカスを当てるだけでは長編ルポは完結できなかったのかなという印象を持ちました。
文章はやや情緒的で、女子プロレスファンには好ましいと思いますが、ノンフィクションをじっくり読みたい僕のような人間にはちょっと語りが過剰に感じました。
それから、同じ内容の重複(反復)が散見され、ここは編集でもう少し工夫すべきだったと思います。
力道山と同じ時代に女子プロレスラーがいたということを記録として残すだけでも本書は十分に価値があるでしょう。

不老超寿 (高城 剛)2017年08月16日 13時12分19秒

不老超寿
悲しい本です。
サイエンスのことを何も知らない人が、サイエンスについて書くとこういうことになるという事を明瞭に示しています。
テロメラーゼ遺伝子をウイルスベクターに組み込んで、幹細胞に導入し遺伝子治療でテロメアを長くする、、、書いている本人は意味が分かっているのでしょうか?
ビタミンC大量療法は、効果があると分かると製薬会社が困るので認可されないという定番の陰謀論。
こういう本を作って恥ずかしくないのでしょうか?

母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記(松浦 晋也)2017年08月16日 00時19分20秒

母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記
これは大変素晴らしい本でした。
冒頭で、自分の親の介護をする本はいくらでもあると謙遜していましたが、だからといって本の価値が落ちるということはありません。
一般的なことを経験しても、それは個人にとっては特殊なことだし、また、感じ方は一人ひとり異なるものです。
そういう意味でこの本は書かれる必然性があったし、文章もよく、介護の世界に引き込まれる迫力も十分にありました。
本書の中では、「母さん、ごめん」とは言っていないんですよね。だけど、タイトルは「母さん、ごめん。」泣かせますね。

最終章では、超高齢化時代の介護問題に私見を述べていますが、これがまた大変良かった。
「ハイリスクの小集団よりも、リスクの少ない大集団の方がたくさん患者が発生する」という「予防医学のパラドックス」は大変興味を惹かれました。
90歳の老人に癌の手術をすると、医療費がかかり国の財政が破綻する、という各論を述べる医者がいますが、その患者一人を手術してもしなくても日本の国家財政には何の影響もありません。
広く薄く一次予防をやって、健康寿命を延ばすことの方がはるかに重要な訳です。

この本は現在ベストセラーのようです。ぜひ、多くの人に読んでもらいたいですね。オススメです。

限界国家 人口減少で日本が迫られる最終選択 (朝日新書) 毛受敏浩2017年08月14日 21時41分25秒

限界国家 人口減少で日本が迫られる最終選択
本書の結論は単純です。
超高齢化・超少子化・超人口減少化のニッポンは、このまま手を打たねば限界を迎えて滅亡します。
それを回避する手段は、移民政策をとること、というものです。
その通りかも知れません。
しかし、国民のコンセンサスを得られるでしょうか?
あと30年くらいで日本の人口は1億人を切ります。
すると1000兆円を超す借金は返済不能になり、国家は破綻します。
この現実を私たちはどう考えているのでしょうか?
人口が減っても、技術革新で生産性を上げれば経済は維持できるという意見もあります。
移民を受け入れて人口を維持すると、それはもう日本という国ではなくなるので、戦略的に縮み、少ない人口で生きていくという意見もあります。
さらには、移民を受け入れても、その人達が高齢化すれば、現在の日本と同じ問題が起きるという意見もあります。
政治家達は、人口減少問題についてほとんど語りませんが、日本の進むべき道を決めなくてはいけない時期だと思います。
もう手遅れという意見もありますが。

石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの(清武 英利)2017年08月14日 15時40分03秒

石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの
ヒット作を連発している清武さんの作品です。
外務省の公金詐欺を追い詰める刑事の物語ですが、取材の分厚さには感嘆させられます。

ノンフィクションには大きく言うと2つあって、前に向かって書くか、後ろに向かって書くかがあります。
前者は密着取材だったり旅行記とか闘病記などを指します。
後者は評伝とか事件モノですね。ノンフィクションの華は、評伝と事件モノと佐野真一さんは言いましたが、それがすべてではないと思います。
そして後ろに向かって書く時に、2つの方法で表現が可能です。
インタビューに対する答えを並べるか、物語を再構築するかです。
清武さんは物語を作り上げつつ、所々でインタビューを挟むというユニークな方法をとっています。
ノンフィクションとは何かを論じる際、この「後ろ向きに書いて、物語で表現する」というパターンがいつもグレーゾーンとして取り上げられます。
たとえば、主人公が「苦虫を噛みつぶしたような顔をした」という文章が出てきたとします。
これは取材で、具体的にそういう言葉を聞いたのか? それとも作家さんが「創作」しているのか?
もし、創作ならば、その時点でノンフィクションとしての価値は地に落ちると思います。
そういう作品は「実録小説」と言った方がいいと思います。

ちなみに佐野さんの「東電OL殺人事件」は、事件モノでありますが、佐野さんという「私」が事件を取材する経過を書くという「前に向かった」ノンフィクションになっています。
森健さんの「祈りと経営」も、ヤマト宅急便の会長の評伝でありながら、森さんという「私」が如何に核心となるキーパーソンに会うかという「前に向かった」部分がクライマックスになっています。そうしたことをおさえておく必要があります。

遺すことば 作家たちのがん闘病記 (文春MOOK)2017年08月12日 17時45分03秒

遺すことば 作家たちの闘病記
興味を持って読みました。
一つ一つが重く深い話なので、じっくりと読み込みました。
最も驚いたことは、これだけ知的な人たちなのに、なぜ代替療法に走ってしまうのかということです。理由がさっぱり分かりませんでした。
「黄金のワラ」という言葉があります。
溺れる者は藁をもつかむ、ですね。
で、そのワラが数十万円も数百万円もするんです。だから黄金のワラ。
「お前も癌の末期になれば分かるよ」という言葉が聞こえてきそうですが、ぼくは絶対そんなものにお金は使いません。
子どもたちに遺産として残した方が良い。

それから、けっこうシビアな闘病記が多かった。
「自分が死ぬなら癌がいい」と公言するお医者さんを時々見ます。癌は、脳血管障害や心臓病に比べて、ゆっくり逝けるので、人生をちゃんとクローズできるとの理由からです。
しかし本書に出て来る人たちは、苦しみながら最期を迎えた人が多かった。
ああいう痛いのはイヤですね。

それにしても、作家が書くのだからどれだけ面白い闘病記かと思いましたが、本職の作品には全然及ばないように思えます。
江国滋さんの本が面白すぎたからかもしれません。
ちなみに一番面白かったのは、米原万里さんの文章です。黄金のワラにすがろうとするのですが、同時に、科学的根拠を確かめようとすることが興味深かったです。

告白 三島由紀夫未公開インタビュー (三島 由紀夫)2017年08月11日 09時07分13秒

告白 三島由紀夫未公開インタビュー
三島はなぜ自決をしたのか?
このことはずっと僕の中で謎のままです。
もしかしたらどこかの書籍に自決の理由が分析されているのかもしれませんが、僕には分からない。
三島文学は数えるほどしか読んだ経験はありませんが、「金閣寺」に関して言えばくり返し読みました。
あの美しい文章はどうやって紡ぎ出されるのでしょうか?
日本文学が到達しうる最高点だと思います。
金閣寺とは「美」にして「不死」の存在。だからこそ、主人公の青年は金閣寺に火を放ち、「美」と「不死」は灰燼に帰するのです。
三島の自決は、金閣寺焼失と同じではないでしょうか?

またこうも考えます。三島はクーデターが成功するとは思っていなかった。最初から自決しようとしていた。なぜでしょう。
それは自死することによって、彼は国家に恩を売り、英雄になろうとしたのではないでしょうか? 国家主義者の人たちにとってのアイコンになろうとしたのかもしれません。

そんなわけで、今回発売された未公開インタビューを読んでみましたが、自決につながる話は皆無でした。表紙の写真は有名な物なのかどうか知りませんが、目が非常に印象的ですね。簡単に言えば、美しい。
美の先には死しかないのでしょうか?

生涯投資家(村上 世彰)2017年08月10日 21時39分11秒

生涯投資家(村上 世彰)
現在、大ベストセラー中です。
村上ファンドの村上さんって、若い人はもう知らないのではないでしょうか?
一時は「時代の寵児」になった人ですね。
インサイダー取引で実刑判決を受けましたが、当時ぼくは、何だか結論ありきの判決ではないかと腑に落ちない部分があったことをよく覚えています。
本書は村上さんが何を考えて投資を行ってきたかを綴ったものです。
村上さんの思想の根本にあるのは、コーポレート・ガバナンスの浸透・定着と、それによって資本を循環させ経済を活性化することです。
本書を読むと、至極真っ当な思想と感じられますが、出る杭は打たれる我が国にあって、村上さんとか堀江さん(ホリエモン)は打たれてしまったというところでしょう。
ただ、この本は経済に関する知識が無いと理解できない部分が多々あります。
え、僕? はい、分からない言葉だらけでした。
しかしそれでも面白く読めたのは、村上さんに理念と思想があるからです。
最も興味深く読めたのは、実は「あとがき」です。
なぜこの本を書いたのかという理由です。こういう部分に、村上さんの人間くささが表れており、単に投資して儲ける人間ではまったくないということがよく分かります。
村上さん、本を書いて良かったですね。