アクセスカウンター
アクセスカウンター

再読「収容所から来た遺書」辺見じゅん(文春文庫)2010年08月04日 16時16分13秒

辺見さんの「収容所から来た遺書」を再読しました。

ノンフィクションの世界では名著として有名な一作です。
以前に読んだ時は、複数の本と一緒に読み進めたため、本の世界にどっぷりと漬かることができなかった。

今回は、時間をかけてゆったりと読みました。

やはりこの本は傑作です。
まずなんと言っても、辺見さんの取材力がすごい。
本を書くまでの準備も大変だったと思うけど、取材をもとに物語を再構成していく筆力もすごい。
もちろん、「事実は小説より奇なり」ですから、こういう事実に目をつけた作者の視点がすべてかもしれません。

大団円は本当に感動的。
これは辺見さんの力か、事実の力か、それはよく分かりませんが。

一級品の傑作ノンフィクションです。