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「メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故」 (講談社)大鹿 靖明2012年04月03日 22時44分56秒

メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故
読んでいて気持ちが完全に萎えてしまいました。
ある意味、こんなに不愉快な本はありません。
いえ、それは大鹿さんが悪いといういう意味では全然なくて、東電のあまりにも無責任な態度が不愉快なのです。

地球最大規模の福島原発事故が起きた時、東電はどうやって事故を制御すればいいか全然分かっていませんでした。
それはそうでしょう。
「事故は起きない」という「決まり」になっていたのだから、「対処法」などは存在しません。

一般の人々が、肝臓がんの手術をやれと言われても、まったく何もできないのと同じです。
東電の社長も会長も、何をどうしたらいいか意志決定ができず、ただ呆然としていたのです。

彼らが考えたのは、これ以上は危険だから原発から撤退するという決断だけでした。
泣けてくるじゃないですか。

そしてこれだけの大惨事が起きても、原発推進を貫き通そうとする経産省。
すごいですね、官僚って。
自分たちが生き残ることが自己目的になって、役所が存在するんですね。
天下りの構造なんて絶対に断ち切ることはできませんよ。
「みんなの党」が政権を取ってもそれは不可能でしょう。
政治家は、官僚がいなければ何もできないし、官僚は決して時の政権政党の味方とは限りませんからね。

しかし、恐るべきは自民党です。
経産省・東電・財界・学会と一体となって日本中に原発を作ってきて、その挙げ句、自爆したのにもかかわらず、一切責任を取らないで、これを利用して民主党政権を倒そうとするんですからね。
特にひどいのは、安倍なんとかという天下一の無責任・元総理です。
菅さんが原子炉への海水注入を中止したというデマを流したんですからね。
このデマは、例によってサンケイと読売によって増幅されていきます。
デマゴーグによって時の政権を転覆させようとするんだから、恐ろしい人間です。

レベル7の原発事故が起きても、誰も死刑になったりしないこの無責任な国・日本。
その事故を利用して、権力を奪おうとする小沢一郎グループ、そして自民党。
焼け太りを企みさらに自己拡大を目指す経産省。

菅さんにはいろいろと足りない部分もあったかもしれませんが、事故の対応や、その後の脱原発への考え方とか、総合的に評価すれば立派だったと思いますよ。
菅さんが、東電の撤退を食い止めなかったら、東京(首都機能)は壊滅し、3000万人が避難することになっていたと思います。
いや、3000万人の避難なんて不可能ですから、日本は終わっていたと思います。

では、なぜあそこまで内閣支持率が低かったのかといえば、やはり原発を維持したいマスコミの報道姿勢にあったと思います。
脱原発なんて総理大臣が言ったら、引きずり下ろされちゃうんですよ、この国では。
朝日新聞だって、記者の全員が「脱原発」じゃありませんよ。

原発事故のドキュメントを書くならば、一番良い方法は菅さんに話を聞くことなんです。
なぜならば、すべての情報は菅さんのところに集まっているんだから。
そういう取材がしっかりできていたので、読み応えのある力作になっています。
この本をずっと永く保存しておいて、いずれ自分の子ども達に読ませたいなと、そんな風に思いました。

ただ余計なことを少し書いておけば専門用語がちょっと多かったかな。
「国際交渉上のバーゲニングパワーの維持」などという言葉は、義務教育を終了した人でも、ほとんどの人が理解できないと思います。

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