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黒澤明の遺言(実業之日本社)都築 政昭2012年04月28日 21時58分07秒

黒澤明の遺言
黒澤明の「言葉」の数々を都築政昭さんが、紹介し解説した本です。
こうして88の名言を改めて読んでみると、黒澤明がいかに偉大であったか本当によく分かります。

彼は映画監督として天才であっただけでなく、言葉の天才でもあったのだと思います。
しかし日本において、黒澤明は「天皇」とか「サムライ」とか揶揄されて、一部の映画ファンの間でしか正しい評価を受けていないのではないでしょうか?

新しい時代を作ることができると信じることができる人間のみが、新しい時代を作る。
これはSteve Jobsの言葉ですが、彼はそういう信念に基づき「Think Different」というキャンペーンを展開しました。
世界の天才たちを大きく取り上げましたが、日本人ではやはり黒澤明でした。

どうも、クロサワは海外からの評価の方が高いようです。

この本の中で印象的だった言葉を。
「創造というのは記憶ですね」
これは有名な台詞です。ぼくもよく真似をします。
こうも言っています。
「本を愛するというよりその前に跪いている」
同じことですね。

もう一つ。
「通俗的な人間の面白さを、真実に書けば書くほど通俗的ではなくなる」
これはちょっと解説が必要ですが、それを書き始めるとブログではなくなってしまうので、やめておきます。
興味のある方は、本をお読みください。