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「ものぐさ自転車の悦楽~折りたたみ自転車で始める新しき日々」疋田 智2011年05月09日 00時06分50秒

ものぐさ自転車の悦楽
夜になって読み始めて気がついたら24時に読了していました。
なので、早速、感想を書きます。

この本は「折りたたみ自転車」の魅力がいっぱい書かれています。
ですから、本来ならば、読んでいるうちにワクワクするはず。
ところが、もう一つのことが書かれています。
それは、日本における自転車乗りのマナーのひどさです。
これがあるために、読んでいて気持ちがとても憂鬱になります。

だけど、疋田 智さんの訴えってものすごく重要なことだと思います。
「自転車は車道の左側を走る」
このことを、くり返し強く主張していました。

ぼくも以前から、通勤の時にこれが気になっていました。
本当にみんなルールを守らない。
法律を守らない。
なんでこんなことがまかり通るのでしょうか?

昨日、実はぼくは自転車を買ったんです。
早速5キロの距離を走りました。
でも一気に気持ちが萎えた。
ぼくがルールを守っていても、右側を走る人がいれば、正面衝突するかもしれませんよね?

それから、自転車は歩道を走るときは、あくまでも「徐行」が原則で、人をどかせる目的でベルを鳴らしてはいけないそうです。
つまり「人」優先。
知ってましたか?
実はこのことは、ぼくも知りませんでした。

疋田さんが主張していることは、言ってみれば「蟷螂の斧」みたいなものかもしれません。
だけどぼくは、少し感動しました。
たった一人の人間が声をだし続ければ、世界は変わるとぼくは信じているからです。
開業医の世界だって。
患者を診ないで薬を処方するのは法律違反です。
ぼくは、必ず患者を診ます。
「薬だけ」というのは、無し。
ぼくは愚鈍にそれを続けるつもりです。

疋田さん、がんばって「自転車は車道の左側」と言い続けてください。
そういう社会が来るのは50年後、それとも100年後?
でも、いいじゃないですか? いつかそういう成熟した社会になれば。