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教師よりもエライ学生2011年05月04日 17時12分10秒

先日、生徒を馬鹿にする英語教師の話を書きましたが、あれから時は流れ、時代は変わりました。

今の千葉大医学部での教育現場では、生徒が教師を評価するようになっています。
つまり、生徒が教師の授業に対して点数を付けるのですね。
え? たとえ話かって?

いえいえ、本当に点数を付けるんです。

学生からのクレームは教官に伝えられます。
「専門的すぎる!」
「教科書に書いてある内容を、講義しても意味がない!」
「スライドを使うな! プリントをくれ!」
「話がつまらない!」 などなど。

面白いことに(教官であるぼくからすると、不快なことに)、後ろの席に座る学生ほど(こういう学生は遅刻して教室に入ってくる)、教官への点数が厳しいのです。

学習熱心な生徒は、教官に高い点数を付けます。
おそらく、やる気があるから授業も面白いのでしょう。

さて、こんなことが数年前にありました。もちろん医学部での授業です。
ぼくの知人の教官Aさんが、授業をしていたら、学生がペットボトルを取り出して、飲みながら授業を受けている。
Aさんはその行為を注意して、飲食しながら授業を受けることは許さない、飲むなら教室から出て行けと命じました。

皆さんは、この学生の行為をどう感じますか?

後日、Aさんは、教育担当の教授から呼び出されたそうです。
そして、「君! 何てことを言うんだ! 学生の教育を受ける権利を奪うのか!」と激しく叱責されたそうです。

このエピソードは、今からもう10年以上も前かもしれません。
その頃からすでに、学生が教官よりも「エラク」なっていた訳です。

これが良いことか悪いことか、ぼくには何とも判断がつきません。
ちなみに、ぼくの授業の評価は学生からの「採点」によると、数多い教官の中でもかなり上位だったそうです。
ま、自分なりに一生懸命やったことが評価されたのでしょうか。