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クリニックは平常通り2011年04月04日 19時28分11秒

皆さんにご不便をおかけしましたが、クリニックの診療時間は平常通りになりました。
17時30分まで受付をしています。

毎朝、ぼくはクリニックへ車で行くのですが、NHKの情報番組を見ています。
すると、おそらくNHKの女子アナと思われる人が、「放射線が心配だ、心配だ、心配だ」と連呼します。
今朝も「ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンが心配だ、心配だ、心配だ」と連呼していました。

この人って、ぼくはよく知らないのですが、馬鹿ですか?
違う? 馬鹿の役を演じてるの?

「横並び」と「えんがちょ」の文化・日本2011年04月06日 07時46分55秒

震災が発生してから、日本の秩序に関する海外の報道が相次ぎました。
略奪がない!
みんな列に並んでいる!
こういった海外からの声に、ネット右翼の少し知能の低い人たちは大喜び。
日本に生まれて良かったとか、ま、いい気になっています。

しかし日本はそんなに美しい国ではなく、たとえば、菅総理が被災地を訪れても「国には何も期待しない」という被災者の声が紹介されています。

国というのは、国の財力であり、国民の力です。
こういうものが無くして、東北の復興はあり得ません。
なんて極端なことを言う人でしょうか。
今のままで本当にいいのですか?
増税なし、復興なしで良いと?

問題はこういう偏った発言を取り上げる新聞の姿勢にあります。
つまり、「がんばろう日本」ではなくて、「がんばろう自民党・アメリカ・巨人軍」という訳です。

こういう国難の時に、国の団結を引き裂こうとする記事を書く、こういう行為を売国と言います。

さて、日本で略奪が起きない理由は、他人がやらないから自分もやらないだけに過ぎません。
「横並び」の文化ですね。
これと背中合わせなのが、「えんがちょ」の文化です。
放射能の汚染された可能性があるものに対して(それが健康に影響が無くても)、徹底的に白眼視して遠ざける。

自分で判断できないから、周りが「危ない」と言えば、それにすぐ付和雷同する。
どこが美しい国ですか?
自立できない人々の甘えた考え方が、この国の文化を作っています。

自民党がナンバーワン!2011年04月08日 20時13分16秒

読売新聞をネットで読んでいたら、大島副総裁の談話が載っていました。
民主党と自民党の大連立は必要で、そのためには菅総理が退陣することが条件だそうです。

日本は現在戦後最大の危機を迎えており、福島原発もまだ安定していません。
この時期に総理大臣が退陣したら、次の総理大臣が決まり組閣が行われるまで政治空白が生まれます。
日本は大混乱に陥ります。

こんなことは、うちの中学三年の長女にも分かることでしょう。

そこまでして、政府・民主党に揺さぶりをかけたい自民党。
凄まじい党利党略ですね。
こんなことをできる政党は、自由民主党しかありません!
君たちはナンバーワンだ!

増えてきました、ヒブ・肺炎球菌ワクチン2011年04月11日 10時19分01秒

ヒブワクチン・肺炎球菌ワクチンを接種するお子さんが増えてきましたが、やはりよく聞かれるのは、同時接種のことです。

同時接種は強制ではありませんから、自由に選んで下さいと言うと、ほぼすべての方が同時接種を希望します。

みなさん、問題なく接種ができていますので、「風評被害」の惑わされないようにしてください。

「パリ、テキサス」を観る2011年04月13日 17時42分34秒

パリ、テキサス
ちょっと古い映画ですが、ロードムービーとして名高い作品です。
ある人は「映画史上に残る傑作」と言いますが、まあ、どうでしょうか?

テーマは「夫婦の愛情」「親子の絆」を別離の状態から再会・和解へと進んでいきます。

だけど映画の作り方がちょっとあざとい。
映画の冒頭は、主人公が砂漠を彷徨う場面から始まり、観ている人間の興味を惹きますが、後から考えると、あれって一体何だったのか?と。

ラストのけじめの付け方も意味が分からないし、育ての親(義理の姉)は一体どうなってしまうのかと、割り切れない点がいくつもありました。

ナスターシャ・キンスキーも彼女の魅力が十分に出ていたとは言い難いし、なぜ、風俗の店で働いていたかも不明。

良質な映画ですが、欠点多数というところでしょう。
アメリカ人はこういう映画を作るのはあまりうまくないですね。

西村賢太、読破2011年04月14日 11時08分11秒

苦役列車
今期の芥川賞をとった西村賢太さんは、ひさびさに現われた大型新人です。
受賞作の「苦役列車」を含めて、彼の全著作6作品をすべて読破しました。
(話が長くないので、すぐに読めちゃうんです)

彼は受賞にあたって、こんなダメな人間でも頑張って生きているんだから、読者も勇気を出して欲しいみたいなことを言っていましたが、そういったコメントは、彼の文学とは何の関係もないと思います。

彼の文学の凄さは、自分を見つめる内省力と、表現のうまさです。
分かりやすく言えば、文章がうまい。

こんなにのめり込んで本を読んだのは久しぶりです。

将来、古典になるかと言うと、それは分かりませんが、平成の私小説作家として長く語り継がれることは間違いないと思います。

追記)この人は、タイトルの付け方がうまいと思います。
「苦役列車」というのも絶妙です。

「どうで死ぬ身の一踊り」2011年04月15日 10時00分17秒

「どうで死ぬ身の一踊り」
西村賢太さん「どうで死ぬ身の一踊り」は文庫本で読みましたが、単行本が欲しくなってしまいました。
デザインも独特だし、内容も傑作だったし、単行本の形で長く保存したいと。

ところが、単行本は絶版。
プレミアが付いていて、めちゃくちゃ高い。

ところが昨日、Amazonを見ていると、お、1冊安い本が出品されているではないか!

早速購入。
文庫本をすでに読んでおきながら、単行本を中古で買い求めるなんて初めての経験です。

ちなみに「どうで」というのは、「どうせ」の七尾市地方の方言のようです。

「太陽がいっぱい」を観る2011年04月16日 15時55分58秒

太陽がいっぱい

プレミアが付いて高値になり、なかなか手に入らなかった「太陽がいっぱい」。
Amazonで2100円で入手できました。

大昔にテレビで観た記憶はあるものの、こうしてきちんと観るのは初めて。
舞台はイタリアなんですね。
フランス映画なので、てっきりフランスだと思っていました。

全体としてはかなり緻密な脚本なのですが、出だしの部分の意味がよく汲み取れない。
おそらく翻訳(字幕)に問題があるのでしょう。

ラストの「オチ」は見事としか言いようがありません。
映画史上に残りますね。
ニーノ・ロータの音楽も良かった。

アラン・ドロンはもっと若々しくワイルドかと思っていましたが、けっこう落ち着いた演技でした。
ヒロインの女優さんはまったく知らない人でしたが、びっくりするくらい美しい女性でした。

「自転車泥棒」を観る2011年04月17日 13時14分30秒


イタリア映画とかフランス映画というのは、良質な作品だけが公開されるせいか、あまり駄作・凡作に出会いません。
「自転車泥棒」は古い映画ですが、版権が切れたせいか安く買えると知り、もとめました。

ラストの展開は、予想通りとは言え、何とも切ない。
おまけに救いがない。

心に残る映画ですが、もうちょっと希望があっても良いんじゃないのと、一言いいたくなります。

こういう映画が安く観れるのは良いことです。
ハリウッドのCGばかりが映画じゃないですぞ。
まして3Dって、意味が分からん。

g2 第7号(講談社)2011年04月18日 12時33分06秒

g2 第7号(講談社)
年に4回のペースで刊行されていた「g2」ですが、どうやら、3回以下、もしくは不定期に出される気配になってきました。

一定レベル以上のノンフィクションを誌面に並べて、年に4回出すのは結構きついのかもしれませんね。
それとも経営の論理なのでしょうか?

さて、今号は、(まだ全部は読んでいませんが)何といっても冒頭の佐野眞一さんのルポが良かった。
最初に、石原慎太郎と高村薫をばっさりと切り捨てていましたが、そこにルポを書く人間のプライドが出ていて良かった。
そして、文中の「佐野節」。これが良かった。
津波で根こそぎ持っていかれた土地を、ああやって表現するんだと感心しました。
さすがにプロです。

でもやはり一番重要なことは、現場に行くことです。
そういうことがとてもよく伝わってきました。