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君が代に起立を!2011年05月25日 16時51分54秒

大阪維新の会が、「君が代起立条例」を府議会に提出する流れになったようです。
人の心を条例で強制し、逆らえば懲戒免職になるというものです。
懲戒免職になれば、その日から、その人間は失業者です。
家族を養っていく収入がなくなり、「職場を馘首された」というレッテルが残ります。

この条例に対して、朝日新聞には二度にわたり、読者からの批判の投書が掲載されました。
愛国心を強制することの問題点が厳しく糾弾されていました。

「人間は自由の刑に処せられいる」という言葉があります。
自由というのは、それを貫き通すのが大変に困難で、時には自分の存在を賭することにもなります。
君が代に対して「起立しない」という行為もまさにこれにあたり、真にリベラルな人間にのみ可能な行為でしょう。
軟弱なぼくには真似ができません。

信念をもってリベラルに自由に生きる勇気のある人間。
こういった人物が教師に相応しくないとはぼくには思えません。
医学の世界でも、いやもっと大きな文化とか文明とか、そういった大きな世界の中で、歴史の歯車を動かしてきたのは誰でしょうか?
付和雷同する人?
買いだめ・買い占めする人?
東北の産品をエンガチョ扱いする人?
福島から来た人を差別する人?

日本人は基本的に論理的に物事を考える力が弱く、感情や雰囲気や周囲の状況に流される民族です。
それは欧米と比べてノーベル賞受賞者が桁違いに少ないことでよく分かります。

自立することの苦手な我々日本人。
今度の大阪の条例もきっと成立するでしょう。
教師は全員が懲戒免職が嫌だという理由で、君が代に起立するでしょう。
だけどそんなことは、人類の100年、200年の歴史から見ていけば、ほんの些細な「反動」の一瞬に過ぎません。
いずれ必ず歴史は進歩します。
府知事の男は、歴史の波間に泡と消えていくでしょう。

追記)東京都の「君が代起立」の強制は、高等裁判所で違法であることが認定されています。
裁判の判例を無視する人間は、リベラルではなく、アナーキストです。