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「プレシャス」を観る2011年05月02日 12時39分13秒

プレシャス
友人に勧められて、観てみました。

アメリカの弱い部分を描いた良質な映画だと思います。
しかし、アメリカ人がこういう映画を作って、アメリカ人がそれを観て、一体何になるの? という感じ。

こういう映画は、アメリカ人以外の人たちが観て、アメリカという国は「腐った国」、「決して見習ってはいけない国」、「金持ちのための民主主義の国」ということを理解すればいいのでしょう。

ですが、あえていえば、そういったメッセージ性がちょっと弱かった気がします。
アメリカの「貧困」や「児童性的虐待」を扱えば、話は経済から政治に行かざるを得ませんが、監督がそういうところから少し逃げたような気もします。

惜しい点がいくつかありますが、この種の映画を日本で作ることはまず不可能でしょう。
そういうアメリカの文化は力強いと思います。

「ビン=ラディン殺害」とは要するに人殺し2011年05月02日 20時24分13秒

今日はびっくりすようなニュースが飛び込んできました。

アメリカ軍がオサマ・ビン=ラディンを殺害したというのです。
世紀の大悪人、世界一のテロリストが殺されたのですから、アメリカは言うに及ばず、世界中が歓喜の大騒ぎです。
菅総理大臣も歓迎のコメントを出しています。

だけど、これって要するに「人殺し」でしょ?
なんで、「人殺し」が賞賛されるのですか?

本来であれば、ビン=ラディンを拘束・逮捕して、たとえば国連の場でその犯罪性を裁くべきです。

一見、世間が沸き立っているように見えるのは、キリスト教国とアメリカに尻尾をふる国の中だけ。
イスラム世界からは、これでアメリカはさらなる憎悪を買うことになるでしょう。

ビン=ラディンのテロが許されないのは、もちろん言を待ちません。
じゃあ、ブッシュの戦争はテロじゃないのですか?
まるでチンピラ・ヤクザのようにイラクに因縁をつけて、イラク国家を崩壊させて、イラクの民間人は10万人以上死んだと言われています。

何の罪もない人々を10万人も殺しておいて、ブッシュはテロリストではないと言うのですか?
ビン=ラディンとブッシュには、何の違いもありません。

そのブッシュを世界で最も熱く応援した日本の小泉。
この男が所属した自民党は、今でも日本で最大人気の政党です。
我々の大好きな自民党・小泉・ブッシュ・アメリカ。
無辜の民、10万人が殺害されても、我々はそれに対して別に腹も立てないし、嘆くでもない、悲しむでもない、ま、日本人とはそういう民族ということです。

でも、今回の「人殺し」を賞賛するような真似だけは、みなさん、子どもの前でしないようにしましょうね。

しかし菅さんも、少しはましなことが言えないのか?
どうせ支持率が低いんだから、「人殺しはやめましょう」くらいは言ったらどうか?
自民党に尻尾をふってどうするんだ。