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オバマさん、勝つ2008年11月09日 22時01分58秒

5日前のブログで、オバマさんのことについていずれコメントしますと言いましたので、少し触れましょう。

オバマさんの勝因はどこにあったのでしょうか?
出口調査によると、黒人の96%くらいがオバマさんに投票したらしいです。
これがずばり勝因でしょう。

え? 黒人がオバマさんに投票するのは当たり前?
いえ、そんなことは全然ありません。

オバマさんは、ヒラリーさんを破って民主党の代表候補になった時点で、白人に受け容れられたということです。
白人に許容される黒人というのは実はまれではありません。
しかし多くの場合、そういった黒人は「アンクル・トム」と揶揄されて、黒人からは軽蔑されてしまいます。
「アンクル・トム」とは、白人におべっかを使う黒人という意味です。

黒人がこれだけオバマさんに投票したということは、彼がアンクル・トムではなかったということを意味しています。
では、彼は「差別される側の黒人」だったのでしょうか?
これも答えはノーです。
もし、オバマさんが「怒れる黒人」だったら、民主党の代表候補にはなりえなかったはずです。
アメリカはそういう意味では、まだまだそんな黒人にとって甘い国ではありません。

ということは、結局、オバマさんの肌の色には別に意味は無かったのだと思います。
彼のリベラルな姿勢が、ブッシュの失政に批判的なアメリカ人の心をとらえたのだと思います。
ですから、「初の黒人大統領」という呼び名にはあまり意味は無いと思います。

ついでに言っておけば、ヒラリーが大統領になっていれば、「初の女性大統領」という言葉が現実味を持ったと思います。
それは彼女が、オバマさんとの闘いの中で女性であることを有権者の前で見せたからです。
テレビカメラの前で泣いた場面ですね。
あれによって支持率が上がったという報道もありましたが、逆に引いてしまった人も多かったんじゃないでしょうか?

大統領が、何か困った時に泣いてしまったら、国民はたまったものじゃないですからね。
あれはある意味、ヒラリーの演技だったと僕は思いますが、そういった女性を大統領に据えるような成熟した国ではありませんよ、アメリカは。

そういう意味では日本のほうが、はるかに可能性があります。
女性の総理大臣。
自民党は権力を手放さないためには、何だってやりますからね。
国民の政治的成熟度とは関係ありません。

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