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12日(月)から診療を開始したいです2023年06月08日 12時59分17秒

体調不良でご迷惑おかけしています。

10日(土)までクリニックを休診として、12日(月)の再開を目指したいと思います。

現在、千葉市では小児の感染症が大流行しています。
どのクリニックも予約が取りにくいと思いますが、当院の近くであれば、『つばきこどもクリニック』や『あべひろきこどもクリニック』などが大変信頼できる小児科です。

少々の鼻水で受診する必要はありませんが、
1 「72時間を超える発熱」
2 「呼吸の苦しそうな咳」
のある方は、必ず受診してください。
また、街のドラッグストアも上手に使ってください。

もう少し臨時休診します2023年06月05日 08時28分13秒

体調不良にて、
8日(木)、9日(金)も休診にします。

体が丈夫でなくて、みなさんに大変ご迷惑をおかけします。

10日(土)の復帰を目指します。
どうぞご容赦ください。

臨時休診のお知らせ2023年06月04日 11時37分43秒

みなさまへ

体調不良につき、
5日(月)、6日(火)を臨時休診にします。

体が丈夫ではないため、ご迷惑をおかけします。
すみません。

松永クリニック小児科・小児外科
松永 正訓

コメンテーター(奥田 英朗)2023年05月31日 22時53分29秒

コメンテーター(奥田 英朗)
さすがにちょっとマンネリかな・・・とも思いましたが、気がつけばあっという間に読み終えていました。
やっぱり奥田さんは天才ですね。
表題作のコメンテーターのように、伊良部先生が前面に出てくるより、その回の主人公(患者)を深く描いた作品の方がおもしろかったかな。
株で大儲けしているが、金の使い方を知らない人間とか。
結局奥田さんって人間を描くのがうまいんですよね。
だから伊良部シリーズは、ユーモア小説の枠を超えているのだと思います。
どうやったら、こういう本を書けるんでしょうかね。
筆者の才能に溢れた1冊でした。

遠い家族 母はなぜ無理心中を図ったのか(前田 勝)2023年05月28日 09時24分10秒

遠い家族 母はなぜ無理心中を図ったのか
母親が父親と無理心中を図った場面から話が始まります。

母は韓国人。父は台湾人。韓国で育った主人公(前田さん)は、韓国語しか喋れません。
夫婦は離婚して、母は仕事を求めて日本へ。
日本では日本人と再婚します。

前田さんは台湾で実父と一時暮らしますが、やがて日本へ。
言葉の壁に苦しみ、ひどいイジメに遭います。

母と養父は折り合いが悪く、ついに破滅のときがやってきます。
前田さんは「人殺しの息子」と養父の親族に罵られ、そこから生前の母親探しの旅に出かけます。

前田勝さんというのは、現在、日本で舞台俳優をしている方のようです。
人にドラマありと言いますが、本当に人間の生き方は簡単ではなく、家族同士の絆とは何なのかと深く考えさせられます。
筆者の一人語りに味わいがあって、静かで、それでいて豊かに語っていて、深みのある作品に仕上がっていました。

維新は怖い2023年05月21日 10時21分36秒

日本人の勝ち馬に乗る心理はちょっと怖いですよね。
統一地方選で勝利を収め、マスコミにチヤホヤされている日本維新の会は、次期衆院選で野党第一党を目指すと息巻いています。
実際、世論調査でも立憲以上に(特に無党派から)支持率が高く、本当にその通りになるかもしれません。

しかし維新の会は政党として非常に未成熟で、問題のある議員・不祥事を起こした議員を多数抱えます。
国民がそれを許容しているのは、それでも今の閉塞状況に風穴を開けてほしいと思っているからでしょう。

出入国管理法改正案を巡る国会審議で、維新の会の梅村みずほ参院議員が、入管施設で死亡したウィシュマ・サンダマリさんについてメチャクチャなことを言っています。
「支援者の一言が『病気になれば仮釈放してもらえる』という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況へつながったおそれも否定できない」
は? なにそれ? 妄想?

遺族の弁護団が根拠をただすと、16日の参院法務委員会で「事実はない。しかし可能性は否定できない」と繰り返したそうです。ハンガーストライキで亡くなった可能性についても触れました。

動画を見ると、この人は答弁中に泣いたり、ブチギレて叫んだり、だ、大丈夫でしょうか?
なんでもタブーに挑戦しているそうですが、最低限の論理と事実がなければタブーもクソもないですよ。
梅村議員の国会答弁の原稿は、維新の会が事前にチェックしていたのですから、これは個人の問題というより、党の問題でしょう。

この政党は、市民運動みたいなものを毛嫌いしているのではないでしょうか?
恐ろしい政党だと思います。
維新の会が野党第一党になったら、日本は暗黒時代に突入ですね。

うつ病になってマンガが描けなくなりました 入院編(相原コージ)2023年05月21日 10時03分08秒

うつ病になってマンガが描けなくなりました 入院編
第2作ですね。
大変おもしろく読みました。
相原さんがゾンビと化す場面では思わず笑ってしまいました。ごめんなさい。
これを書いている時点で相原さんの体調はどうなのかな?
コマ割りは大きいし、文字もデカくて、内容としてのボリュームが少ないんですよね。
10分くらいで読んでしまいました。
それを考えると、かなり高い本だと思います。
出版社はそこを企業努力でどうにかしてください。
第3作が出たら、必ず読みます。

くもをさがす(西 加奈子)2023年05月21日 09時35分16秒

くもをさがす
ちっともおもしろくありませんでした(笑)。
これは何なの? 闘病記?
それともバンクーバーの生活をつづったエッセイ?
小説家なので、さすが文章はうまいと思いましたが、ノンフィクションってこういうふうに書くものじゃないよ。
宣伝惹句にしてやられました。
西さんのファンはきっと楽しめるので、読んでみてください。

時間が足りない2023年05月18日 23時06分29秒

全国100人の、ぼくのブログファンのみなさま。
なかなかブログが更新できなくてすみません。
とにかく忙しい。時間が足りません。
まずクリニックが昨年の8月からずっと混雑しています。
なぜ、こんなに患者さんが多いのか分かりませんが、とにかく多いのです。
17時30分に受付を終了しますが、その時刻で診療が終わることはありません。
帰宅も遅くなりますし、帰宅するとやるべきことが山ほどあります。

今年の1月に新潮新書から『患者が知らない開業医の本音』を出しました。これはもうかなり落ち着いています。
7月には日本実業出版社から『1文が書ければ2000字の文章は書ける』という文章術の本を出します。
現在、この原稿のゲラ直しをしています。
5年前に上梓した『発達障害に生まれて』(中央公論)が、9月に文庫化されます。
そのため、現在、加筆をしています。
12月には同社から開業医のリアルをメッセージとして伝える本を出します。原稿はすでに提出してあり、今後直しが入ります。

そしてもう一つ。現在、あるご家族に長時間のインタビューをお願いしています。難病の子のお話です。
これはまだ1行も原稿を書いていませんが、インタビューの準備が大変なのです。
まだ出版社は決まっていませんが、2024年には形にしたいです。

そんなわけで、帰宅して机に向かっているとあっという間に24時になってしまいます。
肩の力を抜いた原稿を書ける余裕ができたら、またお付き合いください。

サーカスの子(稲泉 連)2023年05月14日 21時49分23秒

サーカスの子(稲泉 連)
本書の一部は『群像』で読んでいましたので、だいたいどういう内容かは分かっていました。
その『群像』の文章があまりにもよかったので、完成版としての本書も手に取ってみました。

筆者の稲泉さんはキグレサーカスで1年間、幼少期を過ごした経験があります。お母様がサーカスで炊事の仕事をやっていたからです。
その1年間の体験は、筆者にとって夢とうつつの境界のような時間であり、郷愁を呼び起こす不思議な時間だったようです。

サーカスとは非日常の世界であり、一種の祭りのようなものです。
2ヶ月の公演が終われば別の場所に移動し、旅する生活でもあります。
当然、サーカスの子どもたちも転校を繰り返します。
またサーカスの人たちは一種の擬似家族みたいなもので、世間とは独立した世界の住民でもあったわけです。

稲泉さんは、かつてサーカスで一緒だった大人たちを訪ねて歩き、彼ら・彼女らの人生を辿っていきます。
元サーカス団員であった人たちの語る言葉はとても豊穣で、同時に哀愁や慈愛があって、読むものの胸に染み込んできます。
インタビューを重ねて、稲泉さんが体験した夢のヴェールがクリアになっていくかというと、それが不思議なことに、サーカスはあくまでも非日常の夢のままなんですね。
語れば語るほど、郷愁が増していくように、それぞれの人たちの人生の根にサーカスがあったことが浮き上がっていきます。

祭りには終わりがあります。そしてサーカスがいつか終わることもみんなが知っていたでしょう。
やがて、それぞれの人生の祭りに終わりが訪れて、その余韻の中を、日々生きていくために、必死に生活を作っていく人間のしぶとさのようなものが、読み手の心に響きます。
サーカスを生きた人たちの熱い心を描いた人間讃歌がこの本の真骨頂ではないでしょうか。

筆者の語り口は実に豊かで、ハレとケの間を揺れ動く人生模様を見事に表現していました。こういう文章はちょっと書けない。
もう一回、大宅賞を受賞してもいいのではと思ってしまいました。
こういう本にはなかなか出会えないと思います。
ぜひ、読んでみてください。おススメします。