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最高裁裁判官審査2021年10月23日 21時34分42秒

日本は民主国家で、国民は司法に対してチェックを入れることができます。
総選挙のときの、最高裁裁判官審査ですね。
しかし、みなさんはこの制度をほとんど利用していないのではないでしょうか?
最高裁裁判官として相応しくないと思われる人にバツを付ける制度です。

今回ぼくは、
深山卓也・林道晴・岡村和美・長嶺安政にバツを付けます。

夫婦別姓を認めないのを合憲としたからです。
民意と遊離し、世間の感覚とズレている人にはお引き取り願った方がいいと思います。

障害をしゃべろう! 上: 『コトノネ』が考えた、障害と福祉のこと (上巻) (里見喜久夫)2021年10月22日 23時05分25秒

障害をしゃべろう! 上: 『コトノネ』が考えた、障害と福祉のこと (上巻)
『コトノネ』というのは、障害者の生活や労働にフォーカスを当てた雑誌です。
編集長の里見さんは、東日本大震災を契機に生き方を変えた方です。それまで障害者問題に関心があったわけではありません。3・11を契機に生き方・考え方を変化させる上で、障害者の世界を知ってみようと思ったようです。
この『コトノネ』の中に、「ぶっちゃけインタビュー」という編集長のインタビューのコーナーがあります。これまで積みあげてきた編集長と、障害や福祉に関わる人たちとのインターアクションをまとめたものが本書です。

この本を読むと2つの特徴に気づきます。
まず障害者問題に関しては、相当ハードにこの世界に切り込んでいます。
「青い芝の会」の横塚さんや横田さんの話がくり返し出て来ます。「青い芝の会」は日本の障害者運動の先駆けになった組織であり、これまでの運動の中で最も過激な団体だったと言えます。
日本の障害者運動に与えた影響の大きさについては、語りきれません。
ぼくは若い頃に朝日新聞の本多勝一の文章を読んで、「青い芝の会」の存在とその主張を知り、価値観の転換を迫られたことをよく覚えています。

そしてもう一つの特徴は、里見編集長は障害福祉に拘泥することなく、そこからウイングを伸ばして周辺領域の多様な人たちにインタビューしていることです。
そのことによって、この本は内容に厚みが出て、表現する世界が広がっています。
要するにハードコアな話も読めるし、多彩な世界に入っていくこともできるわけです。

インタビューというのは、ぼくも講談社の仕事で長期にやったことがありますが、インタビューの相手の言いたいことを引き出すだけでは不十分で、聞き手と聞かれる側の相互反応が必要といえます。
最初にインターアクションと書いたのはそういう意味です。
そういう意味で、里見編集長のインタビューは秀逸で、これまで障害者問題に接してこなかった人とは思えない出色の仕上がりとなっています。いや、そうだからこそ、いいインタビューができたのかもしれませんね。

読み応えのある、青土社さんらしい1冊です。オススメしますので、ぜひ、読んでみてください。
ちなみにぼくも登場しますが、そこはおまけ程度に考えてくださいね。下巻もあります。

安倍晋三と菅直人 非常事態のリーダーシップ(尾中 香尚里)2021年10月22日 16時31分32秒

安倍晋三と菅直人 非常事態のリーダーシップ
東日本大震災/福島第一原発事故のときの菅直人さん。
コロナパンデミックのときの安倍晋三さん。
非常事態における両者のリーダーシップについて書かれた作品です。
狙いはとても面白いのですが、さすがにコロナ対応については、つい先日のことなので、わざわざ文章にしなくても十分知っていることばかりです。
そしてそれ以上に興味をそがれるのは、あまりにも安倍さんに厳しく、菅さんに甘い記述になっていることです。
筆者は、野党の取材をやっていた記者のようで、どうしてもそうなってしまうのかもしれませんが、ちょっと行きすぎかなと思います。
ぼくは個人的には、菅さんも枝野さんも原発事故でよく対応したと思っています。しかし至らない点もあったはず。
そういう記述があまりにも弱かったかなと思いました。
ぼくが安倍さんを庇うなんて、どういうことでしょうか??(笑)

キツネ目 グリコ森永事件全真相(岩瀬 達哉)2021年10月18日 23時05分35秒

キツネ目 グリコ森永事件全真相
面白かったのですが、なぜ、今になってこの本が書かれる必要があるのかという執筆の動機が見えてきませんでした。
週刊現代に連載したのは、今から10年も前だそうです。
それを今になって単行本にするとなると、当時の取材の鮮度はどうなってしまうのでしょうか?
犯人グループに襲われたアベックに対して、事件から25年経ってから取材に成功していますが、その後、アベックは別れたとか、今は結婚して子どもも成人したとか、それはいくらなんでも本筋とは関係ないんじゃないですか?
ノンフィクション作家さんが、ネタに詰まってグリコ森永事件でも調べてやろう・・・とか思って取材したのかなと勝手に想像してしまいます。
やはりノンフィクションは時代と寄り添っていないと、と思います。
そのせいか、この本には「前書き・はじめに」がありません。
普通は、「前書き・はじめに」で、なぜこの本を書くのかという動機を述べるものです。
科学論文で言えば、Introduction ですね。
そこがちょっと弱かったかなと思います。

開業医をやりながら作家もやってみた132021年10月16日 08時23分05秒

m3.com 連載、『開業医をやりながら作家もやってみた』の第13回が掲載されました。開業はどれくらい儲かるかという、お金にまつわる話です。よかったらご覧になってください。
https://www.m3.com/news/iryoishin/973089
よろしくお願いします!

自民党は永久に不滅です2021年10月13日 21時36分09秒

岸田総理大臣は、宏池会の会長です。宏池会は政策立案能力に長けているものの、政局には弱く、政界のお公家集団などと言われています。
思想的には、いわゆるハト派で、軽装備・経済重視の政治を行なってきました。
その代表的な政治家が、池田勇人さんです。1964年の東京オリンピックの閉幕に合わせて、舌がんのため引退しました。
ぼくが3歳のときですから、過去のニュースで見ただけで、記憶には存在していません。
池田さんといえば、所得倍増計画と高度成長の政治家です。
いわゆる、総中流社会を実現した人で、企業は終身雇用・年功序列で、大金持ちの人もあまりいませんでしたが、極端な貧困な人もいませんでした。
日本を経済大国に持ち上げ、みんながいい意味で平等に生きた時代です。

立憲民主党の枝野さんは、自分のことを保守政治家と自称し、池田さんの時代の日本を目指していることを公言しています。
もちろん高度成長期には公害などの影の面もたくさんありますが、貧富の格差が少なかったのは、日本らしくてよかったと思います。

そこで、岸田さんです。彼は総裁選で、実にカッコいいことをたくさん述べました。
たとえば、「令和版所得倍増計画」。金持ち優遇をやめるために、「金融所得課税」も打ち出しました。
コロナ対策として「健康危機管理庁」の創設も訴えました。
また、「日本は民主主義の危機にある」として、これまでの政権の負の部分を改善しようとしました。
さらには自民党改革として、役員任期を3年までと縛りをつけ、権力の「集中と惰性」を防ぐ方針を打ち出しました。

実に見事です。河野太郎さんにも劣らないような姿勢で、自民党改革ならびにこれまでの政策転換を訴えたのです。

先日、総選挙にあたり、自民党が政権公約を発表しました。ぼくはそれを聞いて、腰が抜けそうになりました。
「令和版所得倍増計画」もなければ、「金融所得課税」もない。
「健康危機管理庁」も消えているし、役員任期3年も無くなっていました。
「民主主義の危機」とは、「改竄」「隠蔽」「説明しない」ことだと思っていたのですが、財務省の公文書改竄も、桜を見る会の不正も、何も再調査しないそうです。
それでいながら、防衛費はGDPの2%以上に引き上げるという、これまでに聞いたことのない公約が突然もりこまれました。
2%と言えば、防衛費を2倍にするということです。
これは中国と軍拡競争をし、北朝鮮の敵基地を先制攻撃するための軍事予算ではないでしょうか。

岸田さんが総裁選で口にしたカッコのいい公約は雲散霧消してしまいました。そして代わりに巨大な軍事費が公約になりました。
こんな短期間に自分の公約を翻してしまう総理大臣は、はじめて見ました。
ブレていると言うよりも、まるで正反対のことを言っています。
安倍さん、甘利さん、麻生さんの意向を汲んでこのように変節したと言われていますが、それでは一体何のために総理大臣になったのでしょうか?
首相のときに自分の政策を実行しなければ、一生自分の政策を実現することはできません。

結局、自民党は変わらないし、変わることはできません。岸田さんは、自民党議員たちの「変わりたくない」という意思に従ったのでしょう。
自民党は永久に不滅ですね。

魂を撮ろう ユージン・スミスとアイリーンの水俣(石井 妙子)2021年10月08日 20時36分24秒

魂を撮ろう ユージン・スミスとアイリーンの水俣
『女帝 小池百合子』で大宅賞をとった石井妙子さんの最新作です。こんな短期間に次作が登場し、それがユージン・スミスとアイリーンの評伝とは意外でした。
で、読んでみて・・・しびれました。これは一級品のノンフィクションです。
一番いいところは、石井さんの文章です。実にうまい。
そして詩情に溢れている。
倒置法や体言止めが多用されているのですが、それがことごとくうまくいっています。
(普通は、こういう表現をすると文章に品格がなくなる)

本書はアイリーンの家系から話が始まります。評伝ではよくあるパターンですが、たいていの場合、この部分は退屈です。
しかし本書は違う。読ませる力があるのです。
そしてユージンの生い立ち。彼は、酒、ドラッグ、女に絡め取られたダメな人間に見えます。しかし後の章で、彼が水俣に行くと、水俣の民衆に受け入れられることが描かれます。
ユージンは、仕事で一番重要なのは Integrity (清廉潔白)と言っていますが、彼は仕事に対して、そして被写体に対してとても誠実な人だったのだと思います。

本の中盤は、水俣病と民衆を描いたページが延々と続きます。
この悲惨さ。この非情さ。そして、この不条理。
水俣病患者が会社チッソに対して株主総会や団交で徹底的に闘う場面は鳥肌が立つような迫力です。
石井さんの筆も冴えに冴えます。

しかし、では、ユージンとアイリーンの水俣を描くページは残っているのかと不安が擡げますが、それは杞憂でした。
ユージンは社会運動家ではありません(アイリーンは、運動家を志していた)。真摯にいい写真を撮ろうとする。だから、中盤と終盤では本の旋律ががらりと変わり、ある意味で、異なる本を読んでいるような感覚になります。
しかしながら、最終的にこの本が一つの作品として完成しているのは、アイリーンへの取材が深いからです。
長期間、話を聞いたと後書きに書かれていましたが、「長い」のではなく、「深い」のです。
長く聞くことは誰にもできます。
しかしここまで深く聞くことができるのは、石井さんならではでしょう。

封印された「入浴する智子と母」の写真の話も最後に出てきます。
両親がこの写真を封印した理由は、写真展でポスターやチラシに智子の写真が使われ、それが大量消費(雨に濡れ、人に踏まれた)されたからだという説があります。
第19回小学館ノンフィクション賞をとった山口由美さんの本にもそう書いてあったと記憶しています。
しかしこれは、石井さんの取材によれば都市伝説みたいなもので、事実はそうではないようです。
水俣病に冒された少女の裸体を、家族が正視するのがだんだん辛くなってきたというのが真実のようです。また、「被写体になったことで、どれだけ儲けたんだ」と心ないことを言われたことも辛かったそうです。

ではなぜアイリーンは映画『MINAMATA』で、その封印を解いたのか?
その理由に関して、アイリーンは明確な答えを持っていないようにも見えます。アイリーンは今後さらに思索を深めるのではないでしょうか。

2人が水俣に行ったとき、アイリーンはまだハタチそこそこでした。一方のユージンはすでに著名な大写真家でした。
そのアンバランス。
この本は、アイリーンの青春記、そして成長記としても読むことができます。
2人の水俣が終わり、ユージンが人生を閉じる場面では、思わず胸が熱くなります。

現在の政治は、自民党の岸田さんも立憲民主党の枝野さんも、高度成長期の総中流時代を、一種理想のように見ていますが、あの時代は、水俣病を初めてとして公害の時代だったことを忘れてはいけません。
現在の感覚ではとても信じ難いことだし、とても社会的に許されないことですが、海への工場排水によって水銀中毒で塗炭の苦しみを味わった人たちが何千人といたことを、私たちは忘れてはいけないと思います。
経済成長には必ず影がつきまとうことを、資本主義社会の根に巣食う害毒として認識する必要があります。

しかし、石井さんのノンフィクションは、見事としか言いようがありません。
ぜひ、読んでみてください。おススメです。

開業医をやりながら作家もやってみた122021年10月02日 13時26分43秒

m3.com に連載、『開業医をやりながら作家もやってみた』の第12回が掲載されました。

https://www.m3.com/news/iryoishin/968261

今回は、大学時代に留学を志ながら、それが叶わなかった話です。
よかったら読んでみてください。

『いのちは輝く』、在庫戻りました2021年10月02日 13時19分32秒

『いのちは輝く』、在庫戻りました
ここのところ、どういう訳か売れ行きが好調で、Amazonをはじめとしてネット書店から在庫が消えていた『いのちは輝く』。
ようやく、アマゾンに在庫が復活しました。
未読の方はぜひ、手に取ってみてください。

https://amzn.to/2YbN4it

よろしくお願いします。

未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと(奥 真也)2021年09月29日 22時59分06秒

未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと
あまり褒める部分のない本は、そもそも書評を書かないのですが、この本は一こと言いたくなりました。
本書は、河合雅司さんの『未来の年表』の成功にあやかって、その医療版を世に出そうと作られたのでしょう。
しかし、そのクオリティーがあまりにも低すぎます。
カバーには、何年後に医療がどうなると年表が載っており、「すべてに根拠あり!」とも書かれています。
いったいどこにそんな根拠があるのか?
たとえば、2032年に日本で安楽死が合法化され、安楽死科という診療科ができると書いていますが、その根拠はどこにも書かれていません。
要するにこれは筆者の「勘」でしょ?
そんな飲み屋の与太話みたいなものを講談社新書に載せないでよ。
いいかげんにもほどがある。
そもそも筆者は医者としての臨床経験に乏しく、医療について語れるような人ではない。
ぼくは34年医師をやっているが、今でも「いい医療とはなんだろう」と毎日考えながら診療をしています。
医療未来学の第一人者だかなんだか知れないけれど、あんまりテキトーなことは書かないでほしい。
講談社もこういうくだらないパッケージングで本を作らないでほしい。
ますます、岩波新書・中公新書と差が開くと思う。