「自転車の安全鉄則」疋田智(朝日新書)2011年05月11日 22時41分44秒

自転車の安全鉄則
疋田さんの本を続けて読みました。
この本に書いてあることは、ただ一点。
「自転車は左側通行をしましょう」ということです。

ビートたけしさんの有名なギャグに「赤信号、みんなで渡れば怖くない」というのがあります。
これはこれで面白いのですが、このフレーズはギャグを越えて、日本の文化の欠点を衝いています。

横並びの文化。
周りの人間が不正をしている時には自分も不正をする文化。
つまり心の中に「良心」のない文化。
周囲から糾弾されなければ、つまり「恥」と思わなければ平然と犯罪を行う文化。
それが日本です。

今の日本では、自転車の走行に関する法律があるにもかかわらず、多くの人がそれを守らない。
「無知」ということもあるでしょうが、「みんながそうしているから」ということもあるでしょう。

そしてそれを取り締まらない警察。
警察を正義の味方とか思ってはいけない。
彼らはサラリーマンであり、上司の命令で仕事をおこなっているだけ。
なんら他の公務員と違いはありません。
いや、公務員だからこそ、事なかれ主義なんでしょう。

そういった日本の文化の弱さが自転車を通してすべて見えてしまう、そういう本でした。
疋田さんはそれでも自転車の未来を楽観視すると言っていましたが、ぼくはそうは思いません。
日本人は基本的にものすごく保守的な民族で、大きな変化を嫌います。
民主党が政権を取っても、ドラスティックな改革は何一つ行われませんでした。
それを見て、多くの国民は失望し、民主党は支持率を下げました。
ですが、改革を行ったら、もっと支持率は下がったと思います。

だけど、「雨垂れ石を穿つ」と言います。
ゆっくりでも必ず歴史は進歩します。
疋田さん、がんばって自説を述べ続けてください。