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元技能実習生は死体を遺棄したのか2023年03月25日 20時14分37秒

ふと気づいてみると夜のコンビニで働いているのは外国人です。
早朝の新聞配達をやる人にも外国人が多いといいます。
コンビニで売られる弁当を深夜に作っているのはだれでしょうか。これも外国人です。
日本人の多くが嫌がる単調な肉体労働は、外国人にとって代わられています。
と言うか、外国人が日本に来てくれないと、日本の産業は回っていきません。

自宅で双子を死産した後、ベトナム人の元技能実習生が、遺体を箱に納め、子どもに名前をつけて弔う言葉と共に手紙を箱に入れました。
このことが死体遺棄とされ、元実習生は起訴されて一審二審で有罪判決を受けました。
今回最高裁は、逆転無罪判決を言い渡しました。
なぜ検察は起訴をしたのでしょうか。理解に苦しみます。

元実習生が遺体を箱に納めた理由は、妊娠・出産が公になると解雇されると思っていたからです。
法的にはそういうルールはないのですが、事実上、技能実習生は退職に追い込まれることになります。
それを隠すしかなかったのです。

つまり元実習生は孤立出産にならざるを得なかったのですね。
こういう労働のあり方を「搾取」と言います。
人権をないがしろにされて、お金と交換の労働を提供し、道具として使い捨てられていたとしか言いようがありません。

日本は今後、どんどん労働力を外国人に頼らなければなりません。
ぼくだってあと25年くらいしたら、外国の方に介護してもらうかもしれません。
そのときに、日本が東南アジアの人たちにとって「搾取」されるだけの国だったら、誰も来てくれなくなっているのではないでしょうか。

孤立出産に追い込まれる女性のつらさは、想像を絶するものがあります。それも異国で。
さらに追い討ちをかけるように、司法の場で裁くという検察の論理はとても理解できません。
その論理の背後には東南アジアの人たちに対する人権的差別感情があるのではないでしょうか。

メモ活(上阪 徹)2023年03月25日 21時34分36秒

メモ活
メモの重要性を書いた本です。
上坂さんはなんでもメモしてそれを素材にして、素材をもとにアイデアを育てたり、書類や本を書いていきなさいと説いています。
大変おもしろく読みました。

ぼくもメモ帳とノートを使って、いろいろなことを書き留めています。
拙著『ぼくとがんの7年』はメモ帳を元に書いたようなものです。
みなさんはメモをとっていますか?
あまりとっていない? それはもったいない。

診療をしていると保護者がよく「ネットで見たんですけど・・・」と言われることがあります。
大抵は不確かの情報なんですが、それは無理もないですよね。
医療に関してアマチュアなんだから。
でも、ぼくもググりますよ。ちゃんと真偽が分かるので。

で、それをそのままにしておくのは惜しいと思います。
ぼくはググったことをノートに書き留めます。
記憶が強化されるし、もし忘れても、またググらないですみますから。

あとは、アイデアの熟成ですね。
思いついたことをノートに書き出します。書きているうちにアイデアが広がっていくんですよね。
ロジックの整理になるし、書くことで思考が促されるんです。

楽しいですよ、ノートをつけるのは。
それから、ぼくの場合、万年筆にも凝るのです。
万年筆って書いていると楽しくなんです。自宅に5本、クリニックの院長室に2本置いてあります。

この本の最後の方にブックライティングの技術が書かれていました。
あそこをもっと詳しく知りたいな。ほかの本に書いてあるのかな。ちょっと調べてみよう。