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食料危機を救え2023年03月01日 20時09分25秒

昭和40年代に育ったぼくは、若干ではあるがひもじい思いをしたことがあります。
我が家は経済的には中流だったと思いますが、牛肉を食べたことはほぼなく、食事はいつも質素でした。
空になった炊飯器のお釜にこびりついたお米を食べようと、お湯を注いでスプーンで削り取って食べた経験もあります。
ぼくと同年代であれば、みんな同じようなものではないでしょうか。

時代は移ろい飽食の時代になりましたよね。
東京五輪で大量の弁当が食べられることなく破棄されたことは記憶に新しいところです。
金さえ出せばいくらでも食べ物が手に入る世の中だと思います。

ですが、そうではない国も地球上にはたくさんあります。
現在、79の国で約3億5千万人の人たちが深刻な飢餓に苦しんでいるそうです。
理由は複合的です。
コロナ禍で食物の供給網が引き裂かれたこともあるし、気候変動で作物が取れなくなったこともあります。
一番大きいのはウクライナ戦争で、食糧や肥料がウクライナから世界へ回っていかなくなったことでしょう。

国連食糧農業機関や世界貿易機構などは、食糧危機がさらに進むと見て警告を出しています。
たしかに現在の日本でも物価高によって食費の高騰に苦しんでい家庭は多いと思います。
しかしそれでも、フードロスは毎日山ほどあるのが現実ではないでしょうか?

日本の食品ロスは2021年の資料で522万トン。
世界の飢餓への食糧支援は2020年で420万トンだそうです。
これはどうにかならないのでしょうか。
いや、どうにかしなければいけません。
北だって南だって同じ地球に暮らす人という仲間です。各国のリーダーは領地を収奪することばかり考えていないで、地球全体を豊かにするという発想で行動してほしいです。

少子化が止まらない2023年03月02日 20時08分03秒

ぼくが生まれた1961年の出生数は、およそ160万人でした。
そして今・・・報道によれば、昨年生まれた子どもは80万人を切ったそうです。
ここまで減るのは、2034年という見込みでしたので、予測より12年も速い進行です。
東京都は依然として人口が多いので、こうした少子化の影響はまず地方に出ると思います。
人が減ればインフラが維持できませんから、ますます地方から人が減るでしょう。
大都市集中はさらに加速し、日本の人工分布はかなりいびつになるのではないでしょうか。

日本のGDPは世界第3位。でも一人あたりのGDPは、実は世界で27位です。人口がこのまま減っていけば、GDP もどんどん下がり、経済大国なんていう言葉は過去のものになるでしょう。

Z 世代の人たちは、この人口減少をどう見ているのでしょうか。
おそらく、日本の将来に絶望しているのでは?
年金システムも破綻しそうだし、生活インフラが老朽化してそのまま朽ち果てると思っているかもしれません。
そういった人たちが、子どもをもうけて、次世代に生きてほしいと思うでしょうか?
いや、それはないでしょう。
今の少子化を見て、子どもを生まない選択をする若者がさらに増えるんじゃないでしょうか。

政府は、エンゼルプラン(1994年)とか、新エンゼルプラン(2000年)とか、新新エンゼルプラン(2005年)とかを掲げて少子化対策をやっていますが、まったく効果がありません。
政治は結果がすべて・・・とは安倍元首相の言葉ですが、自民党はいったい何をやっていたんでしょうか?
そもそも少子化対策・子ども予算が、日本は少なすぎます。

岸田さんは異次元の少子化対策とか言っていますが、子ども予算倍増と言ったその舌の根の乾かぬうち、「数字ありきではない」などと、自分の発言を全否定しています。
この人ほど、繰り返し、短期間に、公約を全否定する首相は見たことがありません。
トマホークは断固として400発買うらしいですけど。

少子化対策って選挙で票にならないんでしょうね。
「道路を作った」とか「橋を作った」とかの利益誘導がないと、国会にいけないのでしょう。
日本は自民党とともに沈没すると思います。
決断も実行もしない総理大臣を持って、いまの若い世代は本当に可哀想です。
ぼくはなんとか逃げ延びることができそうですが、自分の子どもたちが本当に心配です。

メディアは政権の提灯持ちをやめて、政権をするどく叱ってください。

漫画家(夫婦)ユニット「うめ」さんが漫画にしてくれた!2023年03月03日 12時10分12秒

https://www.bookbang.jp/review/article/750209
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学び効率が最大化するインプット大全(樺沢紫苑)2023年03月05日 22時21分48秒

学び効率が最大化するインプット大全(樺沢紫苑)
これもベストセラーですね。
著者は、精神科医の樺沢先生。
こういう目次立てを考えられるのは、すごい才能だと思います。
ぼくにはとてもできません。
しかし、ぼくには別の才能がありますので、いじけるつもりはありません。

この本は内容もいいのですが、本のパッケージングがいいですね。
つまりカバーデザインとか、紙質とか、色の使い方とか、イラストとか。

サンクチュアリ出版というのは、月に1冊くらいしか本を出さないと聞いたことがあります。
そしてほとんどベストセラーになるらしいです。
本の作り方のクオリティーが高いのでしょうね。

読んでよかったです。

マイナンバーカードは何のために?2023年03月06日 20時07分51秒

ぼくも取得しました、マイナンバーカード。
個人事業者をやっていると、いろいろな場面でマイナカードが必要になります。
「なし」で済まそうと意地を張った時期もありましたが、それは無理でした。2万ポイントをもらって、SUICAに入れました。

さて、4月からマイナンバーカードと保険証が一体化して、マイナ保険証になります。
クリニックや病院を受診するときの手続きが変わってしまうのです。
では、マイナンバーカードを持っていない人はどうするばいいのか?
そういう人たちは「資格確認書」を取得する必要があります。
ところがなんと、この確認書は有効期間が1年なんだそうです。
おまけに窓口負担が増えるそうです。

こ、これって実質上の義務化ですよね?
資格確認書も何も、みなさんは保険証を持っているわけですよね?
それでよくないですか?
なんで、これだけの税金と手間暇をかけてマイナンバーカードを国民に持たせるのでしょうか?
ご高齢の人は役所の窓口まで行って、カードを受け取るのはほんとうにしんどいですよ。
重病の人とか、寝たきりの高齢者とかはどうするのでしょうか。

そもそもマイナンバーカードは何のためにあるんでしょうか。
これを持つことで国民にはどういうメリットがあるのでしょうか。
その説明が決定的に欠けていると思います。

ぼくの推測では、国民一人一人の財産を国が把握したいのでは。
そうすることのメリットは、国が脱税を見抜けるようになることです。
脱税をする人がいれば、社会は不公平ですから、それを正せば国民にもメリットはあります。
もしこれが理由なら、政府はそれを説明すべきです。
「公平な社会の実現のために」と頭を下げてお願いするのが筋でしょう。
さらに、マイナカードの情報漏れをどうやって防ぐかを丁寧に周知すべきです。

脅したり、すかしたり、2万ポイントで頬を叩くようにカネの力で物をいわせたり、資格確認書なんていう罰則のようなものを作ったりしないで、正々堂々と説明してほしい。
カードは義務ではありませんって、ほんとに人の不信感を買うような言い方ばかりです。

紙カルテで診療をしているクリニックは、マイナ保険証に対応できません。
ぼくのよく知っている、ベテランの小児科医は、この4月に閉院します。
直接、理由を聞いたわけではありませんが、マイナ保険証が理由であることは間違いないでしょう。
こんなことでいいのかな?

聴覚障害児、逸失利益はマイナス15%でいいのか?2023年03月06日 21時17分28秒

聴覚障害児、逸失利益はマイナス15%でいいのか?
  ↑クリックで拡大。

2018年に聴覚障害の女児が重機にはねられ亡くなりました。

損害賠償の裁判で、逸失利益は85%という司法判断がくだされました。聴覚障害があるから、健常児に比べてマイナス15%という判決です。
これは余りにもひどい。
悔しさをこめて朝日新聞に投書しました。
今日の朝刊に掲載された文章の写真を紹介します。

徴用工問題から学んだもの2023年03月07日 20時16分51秒

日韓関係をこれまで最悪のものにした徴用工問題が、政治決着したようです。
この4年間は泥沼の争いでした。
日韓のどちらが悪いという話を今してもしかたありませんが、やはり韓国の最高裁判所の判断は、国際法に違法すると思います。
この国の日本に対する不信感はちょっと度を超えているように感じます。

文在寅(ムンジェイン)政権は、この問題を解決しようとしませんでした。
韓国の政権は常に反日を打ち出すことで政権を維持しようとします。それだけ国民の間に日本に対する不信感があるともいえますが。
こうした文政権に対して、日本はこともあろうか報復措置を取りました。
半導体の輸出規制を行ったのです。
そのときの政権は、亡くなった安倍さんです。
彼は韓国・中国に敵対することで、日本の保守層の支持を得ようといつもしていました。

要するに、日本も韓国も、未来志向の日韓関係なんてまったく考えず、自分の政権基盤を強くしようとばかり考えていたわけです。
対立するのは愚者でもできます。しかし和解するのは賢者でも難しいのです。

今回、尹錫悦(ユンソンニョル)政権は、韓国の財団を活用する考えを打ち出しました。
日本もこれまでの韓国に対する反省の立場を堅持するようです。
ああ、ようやくまとまったかと、安堵するやら呆れるやらです。

戦争が終わって70年以上も経つのに・・・と思う人も多いでしょう。
でも、そうではない。
安倍元首相の祖父は、戦争時の商工大臣で、A級戦犯の疑いがあった政治家です。
その孫が総理大臣になれば、どうしても正しい歴史認識を持てないわけです。

教科書は偏向しているし、『はだしのゲン』は教材に向いていないとなってしまうのです。
われわれ日本人には「階級観」がありません。
「階級」で過去の戦争を見ることができれば、実は韓国や中国に対して謝罪はする必要がないのです。

いずれにしても、尹錫悦大統領は、大人の政治決着をしました。
これで韓国内で支持率が落ちるでしょう。
それでも未来志向で解決策を探ったのは、評価できると思います。

近い将来韓国で、どんな政党が政権についても、今回の合意をひっくり返さないでほしいと切に願います。

諫早湾干拓事業とは何だったのか?2023年03月08日 17時26分34秒

若い人は知らないと思いますが、諫早湾に巨大な堤防を建設し、干拓事業を行うという公共事業がありました。
工事が完成し、水門が閉じる場面は、巨大なコンクリートの壁がシャッターのように海に突き刺さり、ニュース映像で何度も流れました。

干拓事業には光の面と影の面があります。
まず、防災に関しては、昔から川の氾濫によって多くの死者が出ていたことは事実ですが、この堤防が防災になりうるのかは科学的に決着を見ていません。

干拓事業を行えば、農地には利益があります。これは当然です。
ところが水門を閉めた結果、漁業に大きな害が出ました。不漁になったのです。
理由は複数ありますが、要は生態系が乱れたためです。
このため、漁業者側は水門を開けるように国に対して裁判を起こしました。
ここから延々と法廷闘争が続きます。

ときはまさに民主党が政権を奪取したころです。
当時、自民党が推進する大型公共事業が強く批判されていました。公共工事批判で民主党は政権をとったようなものです。
「コンクリートから人へ」ですね。

ところがその後、自民党が政権を奪い返します。今度は、営農者が訴訟を起こし、「堤防を開ける」ことを止めます。
その結果、2010年に福岡高裁判決が「開門」を命じ、2017年に長崎地裁判決が「開門差し止め」を命じたわけです。

この2つの相反する判決。
つい先日、最高裁は、「開門」判決の強制執行を許さず「無力化」させる判断をしました。要するに、作った堤防をそのまま活用し、水門を閉じた状態とすることを決めたのです。

この間、20年。2500億円を費やした事業だったと言われています。
地域住民の分断をもたらし、コミュニティーを破壊しました。
いったん、始めたら止められないと言われる公共事業の典型と言っていいでしょう。
光があれば、影があります。なぜもっと影の影響について事前に科学的検証ができなかったのでしょうか。
工事ありきではなかったのかと疑問が湧きます。

司法判断も時の政権の意向に左右されたようにも見えます。
そうであってはいけないはずです。
諫早湾干拓事業から、政治も司法も多くのことを学ぶべきでしょう。

テレビ放映の政治的公平性とは何か?2023年03月09日 23時04分56秒

もう10年近く前になりますが、安倍内閣が放送法の解釈を変更しました。
政治的公平性が表向きの理由でしたが、実はこれは露骨な報道規制でした。
本来の放送法は、「一つの番組ではなく、放送事業者の番組全体で判断する」という解釈でしたが、新しい解釈では「一つの番組でも、極端な場合、政治的公平を確保しているとは認められない」というものでした。

つまり、番組の中で政権批判を行えば、放送法に違反するということです。
このときの総務大臣が高市早苗さん。新解釈を打ち出しただけではなく、電波停止まで言い出しました。
恐ろしいことです。
放送法はなぜ存在するのか。
それは戦時中にラジオ放送が、大本営発表をそのまま垂れ流して国民に誤った情報を伝えたからです。

日本の報道の自由度ランキングは世界で71位です。
民主党政権から安倍政権に代わったとたん、転落していきました。まさに悪夢です。

なぜこんなことになったのでしょう。
その経緯が、小西洋之議員が入手した総務省の内部文書によって明らかになりました。
それによれば、官邸が総務省にプレッシャーをかけて解釈を変更したのです。
内閣法制局も経ていません。

この文書は結局、総務省の調査によって正式な行政文書ということがわかりました。
官僚が作る行政文書は、政治の執行を歴史に残す貴重な文書です。官僚が行うさまざまな仕事の中でも中核をなす重要な任務です。

ぜひ、この行政文書に出てくる首相補佐官だった礒崎陽輔さんの口から真実を語ってもらう必要があります。
ところが、この文書を捏造だと言い張っている政治家がいます。
総務省の大臣だった高市早苗さん、その人です。
最高責任者だった本人が、文書には捏造があると言っているのです。

もし、本当に捏造が含まれているのならば、高市さんは責任をとって政治家を辞めるべきでしょう。
捏造などない場合、本人が「文書が捏造でなかったら議員を辞める」と啖呵を切ったのですから、やはり政治家を辞めるべきでしょう。
結局彼女は虎の威を借る何とかで、安倍元首相の庇護のもとにあっていい気になっていたのではないでしょうか。

今回の総務省文書スキャンダルは、2つの点で徹底的な解明が必要です。
岸田さんは過去の政権の話などとは言わず、正面から向きあうべきです。

BABYMETAL はなぜ優れているのか2023年03月11日 17時46分02秒

BABYMETAL はなぜ優れているのか
何度も書いていますが、ぼくは中学生の頃からロック小僧で、40歳になってからジャズを聴くようになりました。
ロックではハードロック / メタルロックが好きで、今でもよく聞きます。
最近のお気に入りはBABYMETAL です。2人組のメタルロック&ダンスユニットですね。
彼女たちの活動の中心は欧米なので、日本での人気はそれほどではありません。
海外人気はかなり本格的です。

これまで多くの評論家たちがBABYMETAL の人気の理由を解析しています。それぞれ正しいと思いますが、ぼくが思う最大の理由はシンプルにヴォーカルのSu-Metal の歌う力が超絶優れている点に尽きます。

YouTube に The First Take という番組があります。チャンネル登録数は750万人以上。ピアノの伴奏だけでアーティストが一発撮りパフォーマンスを決める音楽コンテンツです。
今回、その番組にBABYMETAL が登場しました。
楽曲は、Monochrome という作品です。メタルロックですが、それをピアノの伴奏だけで歌います。

https://www.youtube.com/watch?v=h-hPGRSjgms

これを聴くと、Su さんの歌の力が大変よく分かります。これってやっぱり世界で通用するなと納得できます。
ロックが嫌いな人も、この動画はピアノと弦楽器の伴奏だけですので、聴いてみてください。