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イレッサよ、、、。2007年02月01日 20時46分22秒

肺がんに対する分子標的療法として、世間を色々な意味で騒がせたイレッサ。
大変、残念ながら、その延命効果は従来の抗がん剤に及ばないとの結論が出たようです。
僕は小児外科医ですから、もちろん、成人の肺がんを治療をしたことはありません。しかし、もしかしたら、呼吸器外科や呼吸器内科の先生以上に、僕はこの薬に期待していたかもしれません。
僕が小児がんの分子生物学の研究を始めたのが、1989年。この当時から清水文七教授(現、日本ポリオ研究所理事長)は、遺伝子治療!遺伝子治療!と盛んに言っていました。この当時はがん遺伝子、がん抑制遺伝子の研究が全盛でしたが、その研究の一つ一つは、いつかは遺伝子治療につながると僕は確信していました。
今ではこんな考え方は常識ですが、この当時、遺伝子治療なんて概念を持ち出しても、誰からも相手にされない時代でした。
がん細胞の中でEGFレセプターが『悪の働き』をしていることは十分に解明されていましたから、この働きをブロックすれば良いと、誰もが考えていました。そして、それが実現したのがイレッサ、、、のはずでした。
思い入れが強かった分、本当にがっかり。でも、この道は間違った道では無いはずです。引き返さないで進みましょう。

インフルエンザが流行期に2007年02月02日 20時54分12秒

厚労省の発表によると、インフルエンザが流行期に入ったそうです。
そうですか。全然、実感がありません。
うちのクリニックにはこれまでわずか数人がお見えになっただけ。いずれも比較的遠方からお見えになった患者さんで、みつわ台周辺ではインフルエンザの発生はほとんど無いようです。
良いことではないですか。
クリニックは先週から少しづつ混み始めました。これにインフルエンザが加わったらと思うと、、、ちょい、困ります。
最近はなぜか、外傷の患者さんもお見えです。今日は2人、Nahtしました。
今日は処置をしていて、少し考え込んでしまいました。外傷の処置って、局麻をかけて傷を洗ってはじめて、傷の深さが分かります。その時点で、ちょっと、Nahtが容易でないと分かると、うちのクリニックでは対応が難しくなることがありえます。今日のNahtは、傷が深く深層を吸収糸で合わせたくなりました。しかし、うちには4-0ナイロンしかありません。奥をナイロンで縫っても良いのですが、やはり、今時、体内に異物を残すのは流行りません。結局、その必要は無いだろうという判断で皮膚と皮下を縫いました。また、Drainはどうするのか?ペンローズがあればなあと、一瞬、考えました。しかし、こんなものを全部揃えて行ったら、大学病院と同じになってしまうでないですか。在庫の山だ。
まあ、Nahtする前に正確にジャッジするしかないですね。
ちなみに、うちのクリニックは胃管もあるし、導尿カテーテルもありますよ。両方とも使ったこと、ありますよ。

楽しいひととき2007年02月03日 19時49分47秒

楽しいひとときをいつも台無しにするのが、セールスの訪問や電話です。
この人たちって、「大変、ご迷惑でしょうが、、、」とか言って、無理やり他人の茶の間に侵入して来ます。
迷惑をかけていることは分かっているのに、迷惑をかける、、つまりそこまでして『商売』をしたいのですね。
彼らも生活がかかっていることは分かりますが、僕だって大事な家族があります。
迷惑です。気分が悪い。
しかし、なぜ、僕の個人情報が漏れているんでしょうか?
車やモデルハウスを、遊び感覚で見に行ったりしますが、今後、電話番号は聞かれても教えることは絶対に拒否しましょう。
セールスに家まで来られると、はっきり言って恐怖を感じます。
ネットや携帯電話がこれだけ発達した時代ですから、置き電はやっぱり要らない気がします。うちにかかってくる電話の半分以上が迷惑電話です。皆さんはどうですか?

イン・ヨーロッパ Vol.32007年02月04日 15時40分14秒

僕が一番好きなジャズは、エリック・ドルフィー。
エリック・ドルフィーのライブの最高傑作は、『ラスト・デイト』ですが、『イン・ヨーロッパ Vol.3』も結構、いけますよ。隠れた名盤かもしれません。
『イン・ヨーロッパ』の3枚と『ラスト・デイト』までを一気に聴くと、なんだか本当にジャズの会場にいるみたいで、幸せな気分になります。
休みの日はゆっくりとジャズ。しかし、、、ちゃんとしたオーディオがあればなあ。
ドルフィーのバス・クラリネットを窓ガラスが振動するような低音で聴いてみたいです。

1人も来ない2007年02月05日 19時58分51秒

暖冬の影響なのか、何なのか、インフルエンザの患者さんばかりか、普通の風邪の患者さんも少ない様です、今年の冬。
僕は寒いのが大っ嫌いなので、暖冬は大歓迎です。毎年、こんな天候なら嬉しいのですが、地球温暖化のせいでこうなっていると考えると、そうも言ってられませんね。
年が明けて患者さんは1日あたり30数名まで少なくなりましたが、現在は徐々に増えています。今日は80名くらいの患者さんがお見えでした。
しかし、インフルエンザは1人も来ない。
千葉県感染症情報センターのデータを見ると、今年はかなり変わった年であることが分かります。
http://www.phlchiba-ekigaku.org/influ/influ06-07y.htm
このまま増えないのでしょうか。それとも、これって何かの予兆、、、。なーんて。
僕としては、このまま、このまま!って思うだけです。今日はお昼に論文を読む時間がありませんでした。

宣伝しません!2007年02月06日 20時58分56秒

楽しい団欒のひとときに『押し売り』のように営業をかけてくる人もいますが、それとは反対に僕のクリニックは宣伝を一切、していません。
広告費は0円です。
もちろん、このHPは広告ではありません。患者さんが自分の力で辿りつくのですから。法的にも広告とされていません。
ふだん、クリニックで診療をやっていると、あれやこれやと『広告の勧誘』の電話がかかってきます。それが私的な会社ではなくて、公的な会社なのでこっちも思わず電話口に出てしまうのです。
たとえば、NTTの電話帳。電話番号だけではなく、診療時間表などを掲載しませんか?お母様たちのニーズが高いんです、、とか言って来ます。それってもしかして、、広告ですか?と尋ねると、広告ですとは言わないんですね。いかにそれが大事かを説明するんです。で、僕が、要するに有料の広告でしょ?って聞くと、じゃあ、せめて文字だけでも大きくしませんか?とか聞いて来ます。
診療中に迷惑です。
公的な組織も商売に忙しいのですね。郵便局やモノレールの看板や電柱の広告やら、、何でもありです。
僕は広告はしません!
そう言えば、先日、ブログで書いたプルデンシャル生命。あの会社も広告は皆無ですね。
なぜ、宣伝しないかと聞かれてもうまく説明できません。感覚的にどうしても嫌なんです。

今日はレセプト2007年02月07日 16時03分58秒

今日は休診日。レセプト(診療報酬請求)作業を午後から行いました。
昨日、一昨日とクリニックが少し混んだのと若干、風邪気味で、今日はちょっと体調不良でした。毎日、これだけの数の風邪引きさんに直に接してますから、うつらない方が不思議です。診療ができないほどの風邪を引いたことは一度もありませんが、しゅっちゅう、小さな風邪をもらいます。
風邪予防にマスクをして診療したいと思ったりしますが、それじゃ、子どもが怖がるし。まあ、外科医として鍛えた体力で風邪を跳ね返しましょう。
そうは言っても、今日の午前は体調不良でした。家内と2人で蘇我のアリオさんへ出かけて来ましたが、いつも楽しむコーヒーは今日は無し、早めに帰りました。あ、そうです、本を買いました。
『ガルシア=マルケスに葬られた女』です。
畏友・毎日新聞の藤原君の作品です。開高健ノンフィクション大賞受賞後の最初の書き下ろし作品です。
夕方になってだんだん元気が出てきました。さて、ジャズと読書を楽しみましょう。明日もクリニックは混むかもしれませんね。

ガルシア=マルケスに葬られた女2007年02月07日 21時51分40秒

読みました。
『ガルシア=マルケスに葬られた女』。
なるほどねー。こういったノンフィクションもあるんですねえ。
一気に読んでしまいました。

へとへとに疲れました。2007年02月08日 22時06分29秒

今日はもう、本当にへとへとに疲れました。
こんなに疲れたのは開業以来、初めてかもしれません。
え?そんなに患者さんが多かった? いえいえ、そうではありません。
診療が終わってから、「ぱるるプラザ」まで行ってきました。保険医指導講習会です。これは保険医の義務なのだそうです。あれ?なんで大学時代はこういう指導を受けなかったのでしょうか?不思議ですね。
とにかく、90分間、介護やリハビリのことなど、たーっぷり聞いて来ました。われながらすごい集中力です。ちなみに小児医療に特化した話しは何もありませんでした。

なんでインフルエンザ?2007年02月09日 20時09分45秒

昨日の保険医指導講習会の帰り道、同じ会に参加していた稲毛の耳鼻科のU先生にばったり会いました。
U先生はクリニックをリニューアルして、『行列のできるクリニック』が『長蛇の列ができるクリニック』になってしまいました。連日、患者さんは200人。終わるのは夜の9時、10時。休みは日曜日だけだそうです。
なんでこんなに長蛇になるかというと、彼の人柄と実力です。
で、そのU先生と話しをしていて今季のインフルエンザの話しになりました。やはり稲毛でもインフルエンザは今年は極端に少ないそうです。そんな話しをして千葉駅で別れましたが、、、。ん!?
耳鼻科の先生なのに、なんでインフルエンザ?
そうなんです。これが彼の実力なんですよねえ。何でも知ってます、本当に良く。どんな臓器でも診ることが出来るんじゃないでしょうか?
そう言えば、前に言っていました。小さなお子さんが「嘔吐した」って言ってクリニックに来るのだそうです。ママたちからすれば、どんな時にでも頼りになる先生なんですね。