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最後の仕事2007年02月20日 19時32分33秒

『小児がん専門医』制度に関するアンケートが届いたのは昨日のことです。日本小児外科学会が、学会評議員に意見を求めたわけです。
昨日と今日の2日間にわたって文章を練りました。
僕は「もの言う株主」、、じゃなかった「意見を言う小児外科医」ですから、僕の考えを1600字くらいにまとめました。
その全文をここに転載することはやめますが、僕の主旨は次の3点です。
1. 小児固形がんを理解する小児科医・小児外科医を育てる。
2. 抗がん剤の使い方が分かれば、それで専門医、、、といった「薬物専門医」を認定するような「現状の追認」では絶対にダメ。
3. 画像が読めることと手術のタイミングが分かることが、たとえ小児科医でも必要。
だって、そうでしょ?血液像を読めないで白血病を治療している医者はいないですよね?
であれば、画像が読めずに小児固形腫瘍を治療するのはおかしい。小児科の先生に対して、僕と同じレベルまで読影できるように、、なんて言いません。病期を決められる、、再発病巣を指摘できる、、くらいの画像診断力は絶対に必要です。
そうでなくて、『小児がん専門医』って一体、何??
そんなもの、専門医でも何でもありません。
さて、考えてみれば、僕は評議員を今季限りでやめますので、このアンケートは最後の仕事ということになります。しかし、小児外科学会の方向性に納得が行かなくなった時には、再度、立候補して評議員を目指し、当選した暁には自分の「意見を言う」つもりです。