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ネガを消すだけの人生か2007年02月23日 19時38分46秒

ものごとには必ず表と裏の二面性があります。
分かりやすく話しをしましょう。僕が千葉大病院の病院長になったら、僕が行なう施策には2つのパターンがあります。
1つは、ネガを消す仕事です。マイナス面をすべて消して行くのですね。人から非難や文句や不平を言われる可能性のあるものを、片っ端から処理・改善していくのですね。
もう一つは、ポジを伸ばす仕事です。新しいチャレンジをすれば必ず周囲との軋轢がうまれたり、非難にさらされたりします。しかし、夢とか理想とか、志があれば避けて通れない道です。
僕がどういう病院長になるか、、書かなくてもみなさん、お分かりですよね。
さて、熊本市の慈恵病院が「赤ちゃんポスト」を設置するそうです。我が祖国の世界に誇る柳沢厚労大臣は、「死ななくてもいい小さい命が生を継続できるという、非常にありがたい一面があるが、(両親が)子どもを他に委ねてしまうことを助長してしまう」とコメントしています。
あなたにそんなことを言われなくたって分かってますよ、彼らは。
そういったネガの面を乗り越えて、小さな命を助けようとしているんですよ。ネガを消すことしか考えることのできない役人や政治家には、「赤ちゃんポスト」を設置するに至る彼らの苦渋や困惑、苦悩はとても理解できないでしょう。
ただ、ひとつだけこの「赤ちゃんポスト」に注文をつけておくと、これを個人、あるいは数人のグループの「有志の頑張り」としてやり続けることが大事です。「システム」にすると、必ず「理念」が失われます。
さて、僕が本当に千葉大病院の病院長になったら、、何をするか?
まず、病院長の任期を5年にして、所属する身分(僕なら小児外科講座)から離脱すること基本ルールにします。さらに、病院長に立候補できる人間を教授に限らないようにルールを改変します。
どうです??反対な人、一人でもいますか?誰もいないでしょ?なぜならば、これって正論だからです。でも正論って通らないんですよね。