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近現代史からの警告(保阪 正康)2020年07月03日 23時08分59秒

近現代史からの警告
保阪さんの本はあまりたくさん読んでいないのですが、久しぶりに手にしました。
近現代史から学べることを保阪さん流の解釈で、述べていきます。
こうした本を書ける人は、本当に数少ないと思います。
明治から平成に至る天皇論は大変興味深く読みました。
最終章に来て、何と新型コロナウイルス・パンデミックの話になります。
新型コロナと闘うためには、太平洋戦争のときと同じようなストラテジーが必要と保阪さんは説きます。
しかし安倍首相は歴史に学んでいないので、歴史観・戦略がないと厳しく批判します。東條英機に共通するものがあると指摘しています。
世界大恐慌のあと、世界各国はそれぞれの戦略を選び取りました。
しかし日本が選んだのは、ファシズムへの道でした。
ポストコロナは果たしてどうなるのでしょうか?
超国家主義への道だけには踏み出さないで欲しいと思います。

宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧(柳田 由紀子)2020年07月07日 22時20分19秒

宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧
これは大変読み応えのある素晴らしい作品でした。
弘文さんとは、禅僧。人生の大半をアメリカ、そしてヨーロッパでの布教活動に費やします。
では、どういう人物か。
これが毀誉褒貶が相半ばします。
悪く言う人は徹底的に悪く言います。
時間を守らない。アルコール依存症。女性にルーズ。
ま、表面だけをなぞれば、破戒僧なんです。
そして弘文さんは、スティーブ・ジョブズが心から信頼を寄せていた僧侶として知られています。ジョブズは実業家として生きるか、僧侶になるかを迷い相談したとも言われています。そして、アップル社が生み出す製品の数々には禅の思想が横たわっていると考えられています。

筆者は何年もかけて多くの関係者から話を聞いていきます。
本の前半では弘文さんの世俗性だけがつまびらかにされて、読者は、なんだこれだけの人物かと拍子抜けします。
それと同時になんでこんな僧侶にスティーブ・ジョブズが心酔したのだろうかと疑問に思います。
ところが話(インタビュー)が進むにつれて、弘文さんの奥深さが次第に巨大なシルエットとなって輪郭が立ちのぼってきます。

破戒僧として地獄に堕ちた「泥中の蓮」であった弘文さん。彼は、「世俗に執着しないこと」に執着する生き方を捨て、世俗の中に入って行って、ヒッピーやジャンキーだったアメリカ人達を救ったのです。
その振り切った姿、煩悶の果てに天真に任せた姿にスティーブ・ジョブズは惚れ込んだのでしょう。

大変な力作ですし、内容もとても濃い。ノンフィクション文学としてある到達点にまで行っていると思います。
ぜひ、オススメします。

大江健三郎全小説 第3巻 (大江健三郎 全小説)2020年07月14日 22時23分28秒

大江健三郎全小説 第3巻 (大江健三郎 全小説)
大江健三郎の本は高校生の頃に夢中になって読み、今でも時々猛烈に読みたくなります。
村上春樹さんの小説は数冊しか読んだ経験がなく、そのおもしろさを残念ながら理解することができません。日本人としてぼくは少数派ですね。村上さんがなぜノーベル賞の候補になるのか分かりませんが、大江の作品は日本の現代文学を代表していると十分に思えるので、ノーベル賞は当然だったかと感じます。

「全小説集3」を買い求めた理由は「セヴンティーン第2部・政治少年死す」が収録されているからです。
この作品は17歳になったばかりの政治少年の性と政治的苦悩を描いています。
雑誌「文学界」に発表当時、右翼団体から脅迫があり、文芸春秋は謝罪広告を出したそうです。
その後、書籍には収められず、今日まで幻の小説だったわけです。
講談社が大江の全集を発刊するにあたり、2018年に書籍に初めて収録されたのです。
したがって「政治少年死す」は、今回ぼくは初めて読みました。
言ってみれば、第1部の「セヴンティーン」を読んだ高校3年生の頃から、40年越しに続きを読んだという感じでしょう。

「セヴンティーン」は何と言っても出だしが良い。
・・・・・・・・・・
今日はおれの誕生日だった、おれは十七歳になった、セヴンティーンだ。
・・・・・・・・・・
この印象的なフレーズは40年以上経った現在でも鮮明に憶えています。
以前に読んだときは、ストレートでクリアな小説という印象でしたが、今再読してみると、直喩と暗喩に満ちた、まるで音楽を聴かせられるような文章です。

ぼくは文学評論家ではありませんから、大江のすべてを読んでいるわけでも、その文学性を正しく理解しているわけでもありません。
しかし、デビュー作の「奇妙な仕事」から「万延元年のフットボール」まではすべて読んでいます。
「万延元年のフットボール」の1つ前が「個人的な体験」で、そこまでは大江の文章は比較的読みやすかったと感じます。
「万延元年のフットボール」で明らかに作風が変わり、大江の文学は難解だと評されるようになります。
ぼくも「万延元年のフットボール」を読み終えて、大江文学はいったん卒業しました。
ノーベル賞受賞の力になったのは、「個人的な体験」〜「万延元年のフットボール」と聞いたことがありますが、実際のところはどうなんでしょうか。

しかし、「奇妙な仕事」を書いたのが22歳。
「万延元年のフットボール」が32歳。
これはすごいですね。早熟の天才ですね。
そして30歳を過ぎて、才能がまた一段開花していくのですから、人間の能力というのはどこまで奥深いのかと驚嘆します。
ぼくがこの歳になるまでの間に出会った最高の作家です。

みなさんも、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

野越えやぶ越え『医車』の旅(なだ いなだ)2020年07月17日 22時35分52秒

野越えやぶ越え『医車』の旅
「なだ いなだ」と言えば、慶應の精神科医で作家でもあった方です。2学年上には北杜夫がいました。
慶應の精神科、恐るべしですね。
なださんは、6回芥川賞にノミネートされて、すべて受賞を逃した記録を持っています。
この本はそういった純文学ではなく、自伝的な小説です。
この本を最初に読んだのは、医学生の頃だったと思います。ふと再読したくなって古本で購入しました。
飄々と書いていますが、ユーモアのセンスもいいし、ペーソスもあって、読者の心をコロコロを転がすところは、さすがの筆運びです。本当に上手です。
なんだか、昔読んだときよりも、今回の方がおもしろかったな。
自分が医師としての経験を積んだから、なださんの思いが分かるからかもしれません。

医者で作家の人はみんな青春の頃の自伝を書いているんですよね。
その気持ち、分かるなあ。

院長選挙(久坂部 羊)2020年07月19日 09時51分15秒

院長選挙(久坂部 羊)
東京に出かける用事があったので、電車の中で読みました。
めっちゃおもしろかったです!
病院長選挙を巡る(ドタバタ)ユーモア小説です。
久坂部さんはちょっと医療オタク・医学オタクのところがあって、小さいことにものすごく拘るんです。
たとえば、医師国家試験の出題科目とか。
こんなことは、一般読者は何の興味もないと思いますが、医者が読むと「そうそう」とニヤリとしてしまうんですよね。
しかしまあ本音全開の露悪的な内情暴露があったり、医師のコンプレックスや俗世的生態を皮肉たっぷりに描いています。
どうしてこんなに山ほど語れるのかな? すごい才能だ。

かなり以前に・・・何の本だったかな? ぼくが本を出すときに、誰か著名人に帯の推薦文を書いてもらおうと編集部と相談したことがありました。ぼくは久坂部さんがいいと言ったのですが、編集部からは、むしろ逆効果!と却下された経験があります。
ま、ぼくのノンフィクションとは合わなかったかもしれませんね。

本当に笑わせてくれました。
オススメです。

患者になった名医たちの選択(塚崎 朝子)2020年07月19日 21時43分51秒

患者になった名医たちの選択
闘病記です。
ただし、本人が書いたものではなく、ジャーナリストの筆によるもの。
薄い新書に18人の物語が入っていますので、闘病記として深く書き込むことはちょっと難しかったと思います。
ぼくは職業柄、闘病記をたくさん読みます。闘病記の本質は、いかに病気を精密に描くかという点と、患者がその病に向き合って、生と死についてどこまで深く掘り下げるかにあると思っています。
何を書くかということは、何を書かないということでもあります。
そういう取捨選択がどうだったのか、本書ではちょっと評価が分かれるかなと感じました。

闘病記はこれまで出版数が多く、ネット時代の今では情報が知れ渡っていて、なかなか売れないと聞きます。
また現在は、出版社もなかなか出さないという話です。
そういう状況下で出された本作は、編集部の評価が高かったのでしょう。
ぼくは、ノンフィクションの最も重要なことは人間を描くことにあると信じているので、闘病記は大事な位置に存在すると考えています。
ぼくはこれからも読みたいな、いろいろな闘病記。

ほんのちょっと当事者(青山ゆみこ)2020年07月22日 15時57分23秒

ほんのちょっと当事者
筆者が経験したちょっとした困りごとを当事者の立場で描いたエッセイです。
エッセイというと、ブログの延長のようなもので、自分が見たり聞いたりした経験談をサラっと書いてできあがりみたいに思う人もいるかもしれませんが、本書はそういうものとはまったく異なる次元に存在します。

この本には9つの話が語られていますが、その背骨になっているのは、両親との人間関係、あるいはもっと直接的に表現すれば葛藤です。
その葛藤をありのままに書いてしまえば、身も蓋もない文章になってしまうはずですが、筆者は深く深く考え、文章を練りに練って、非常に奥行きのある世界を表現しています。
ここまで自分の想いを深掘りするというのは、どういうエネルギーに基づくのでしょうか? まるで思想家のようです。
ぼくだったら、ここまで深く考えられない。だからこういう深い文章は書けないでしょう。

ぼくの両親はすでに他界していますが、晩年のしばらくの期間、父・母とぼくはうまくコミュニケーションを取ることができませんでした。
それはなぜか? それを書き出すと長編が1作できるような長い話になってしまうのですが、では、文章にできるのかと問われると書ける自信がない。
理由を考えると、思索が浅いからなんですね。

青山さんは自分の心の内を深く掘り進んで、最後には何か光の見える場所に突き抜けて、自分の困りごとに落とし前をつけたように見えます。
エッセイ文学とはこういうものだと教えてくれる教科書のような1冊でした。
大変おもしろいです。オススメします。

ALS患者嘱託殺人2020年07月26日 23時53分31秒

ALS患者嘱託殺人事件について、朝日新聞Web RONZA に書きました。
28日(火)、17時30分までは、誰でも無料で読めます。
よかったら読んでみてください。

https://webronza.asahi.com/national/articles/2020072500008.html

よろしくお願いします。

毎日新聞「特集ワイド」に登場2020年07月29日 22時44分24秒

毎日新聞「特集ワイド」に登場
昨日の夕刊ですが、毎日新聞の「特集ワイド」に、ぼくのインタビュー記事が掲載されました。

オンラインではこんな感じ ↑。(クリックで拡大)

有料記事なっていますので、会員以外は読めません。

https://mainichi.jp/articles/20200728/dde/012/040/020000c?fbclid=IwAR2axKaY73e32Hn_FYSVtccqmusBDjx2XL-fMc6Q5pW9pslQTlLuDtLQu_U

この記事をきっかけに拙著「小児科医が伝えるオンリーワンの花を咲かせる子育て」に関心を持って頂ければうれしいです。

女性セブンに登場2020年07月31日 13時56分20秒

女性セブンに登場
クリックで拡大 ↑

昨日発売の女性セブンにぼくのインタビュー記事が掲載されました。
3ページにわたる大型の記事です。
「小児科医が伝えるオンリーワンの花を咲かせる子育て」に関連して、子育てのアドバイスをお伝えしたものです。

興味のある方は、ご覧になってください。