院長選挙(久坂部 羊)2020年07月19日 09時51分15秒

院長選挙(久坂部 羊)
東京に出かける用事があったので、電車の中で読みました。
めっちゃおもしろかったです!
病院長選挙を巡る(ドタバタ)ユーモア小説です。
久坂部さんはちょっと医療オタク・医学オタクのところがあって、小さいことにものすごく拘るんです。
たとえば、医師国家試験の出題科目とか。
こんなことは、一般読者は何の興味もないと思いますが、医者が読むと「そうそう」とニヤリとしてしまうんですよね。
しかしまあ本音全開の露悪的な内情暴露があったり、医師のコンプレックスや俗世的生態を皮肉たっぷりに描いています。
どうしてこんなに山ほど語れるのかな? すごい才能だ。

かなり以前に・・・何の本だったかな? ぼくが本を出すときに、誰か著名人に帯の推薦文を書いてもらおうと編集部と相談したことがありました。ぼくは久坂部さんがいいと言ったのですが、編集部からは、むしろ逆効果!と却下された経験があります。
ま、ぼくのノンフィクションとは合わなかったかもしれませんね。

本当に笑わせてくれました。
オススメです。

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