里親と特別養子縁組-制度と暮らし、家族のかたち(林 浩康) ― 2024年11月02日 21時13分00秒
里親・特別養子縁組に関心があり、読んでみました。
本書は入門書という位置付けだと思います。しかしながら、学者さんが書いた本なので、学術的記載も多く、勉強になると同時に、課題に対する解決策が少し抽象的かなと思える部分もありました。
またその一方で、ルポとしての記載も多く、里親・里子の関係性などを現場から丁寧に描いていました。
日本では、家庭養護(里親・特別養子縁組)が、欧米と比べて一向に進みません。
その理由について解説がありましたが、ぼくは日本の戸籍制度も大きいのではないかと思っています。
戸籍というシステムは、日本・韓国・台湾くらいですからね。
ですが、残念ながら戸籍に関する記述はありませんでした。
今の時代に求められる良書だと思いますが、この本を読んで「自分も里親になってみよう」と考える人はそれほど多くない気もします。
ある意味で、シビアな現状が描かれているので、自分には荷が重いと思ってしまうのではないでしょうか。
ただ、多くの人に勧めたいので、読んでみてください。
本書は入門書という位置付けだと思います。しかしながら、学者さんが書いた本なので、学術的記載も多く、勉強になると同時に、課題に対する解決策が少し抽象的かなと思える部分もありました。
またその一方で、ルポとしての記載も多く、里親・里子の関係性などを現場から丁寧に描いていました。
日本では、家庭養護(里親・特別養子縁組)が、欧米と比べて一向に進みません。
その理由について解説がありましたが、ぼくは日本の戸籍制度も大きいのではないかと思っています。
戸籍というシステムは、日本・韓国・台湾くらいですからね。
ですが、残念ながら戸籍に関する記述はありませんでした。
今の時代に求められる良書だと思いますが、この本を読んで「自分も里親になってみよう」と考える人はそれほど多くない気もします。
ある意味で、シビアな現状が描かれているので、自分には荷が重いと思ってしまうのではないでしょうか。
ただ、多くの人に勧めたいので、読んでみてください。
完成までもう少し『運命の子 トリソミー』 ― 2024年11月10日 17時53分51秒
『運命の子 トリソミー 完全版』(小学館文庫)の完成が近づいてきました。
この文庫本の特徴は4つあります。
1 小学館ノンフィクション大賞に応募するとき、削った原稿を復活させました。字数制限があったので。
削ったのは、「しあわせの家」で知的障害の子と生きる母親たちのインタビューです。
老老介護、あるいは老障介護の状態になっているのですね。
ここの部分は非常に重要なので、文庫化にあたってはぜひ復活させたいと思っていました。
2 単行本では朝陽君が2歳の誕生日を迎えた日で終わっています。
それから1年後のことを書き加えました。非常に重い1章です。
3 上智大学神学部教授の竹内修一(おさむ)先生に解説を書いていただきました。
おかげさまで本のクオリティーが格段に上がりました。
4 文庫本のためのあとがきを書きました。
最初にご両親にお会いしてから、約12年が経っていると思います。12年後のインタビューを載せました。
タイトルは、万感の思いを込めて、『完全版』とさせていただきました。
Amazonに書影が出たら、またご報告しますね。
発売は、12月6日です。
この文庫本の特徴は4つあります。
1 小学館ノンフィクション大賞に応募するとき、削った原稿を復活させました。字数制限があったので。
削ったのは、「しあわせの家」で知的障害の子と生きる母親たちのインタビューです。
老老介護、あるいは老障介護の状態になっているのですね。
ここの部分は非常に重要なので、文庫化にあたってはぜひ復活させたいと思っていました。
2 単行本では朝陽君が2歳の誕生日を迎えた日で終わっています。
それから1年後のことを書き加えました。非常に重い1章です。
3 上智大学神学部教授の竹内修一(おさむ)先生に解説を書いていただきました。
おかげさまで本のクオリティーが格段に上がりました。
4 文庫本のためのあとがきを書きました。
最初にご両親にお会いしてから、約12年が経っていると思います。12年後のインタビューを載せました。
タイトルは、万感の思いを込めて、『完全版』とさせていただきました。
Amazonに書影が出たら、またご報告しますね。
発売は、12月6日です。
死ぬということ-医学的に、実務的に、文学的に(黒木登志夫) ― 2024年11月13日 09時06分06秒
前半は教科書(医学書)を読んでいるようで、ぜんぜんおもしろくありませんでしたが、終盤の死にまつわる論考は実に見事でした。
この部分だけで1冊、本を作ってもよかったかもしれません。
思索も深い、表現も豊かだし、よく文献調査もしているし、大変クオリティーが高いと感じました。そしてユーモアも。
ただ、安楽死の定義に関しては、ちょっと整理が不十分で、正確性に欠けていました。
ぼくに取材してくれればよかったのに。
でも、こういう本を、ぼくに書けるかと問われれば、書けません。88歳でこういう大作を仕上げるのは、本人の才能もあると思いますが、飽くなき好奇心みたいなマインドも大きいのでしょう。
努力を惜しまない集中力もあるのでしょう。
とても真似できませんが、ぼくもまだ62歳。努力は続けたいと思います。
なお、前半部分は、一般の人には十分おもしろくためになると思います。
多くの人におススメです。
この部分だけで1冊、本を作ってもよかったかもしれません。
思索も深い、表現も豊かだし、よく文献調査もしているし、大変クオリティーが高いと感じました。そしてユーモアも。
ただ、安楽死の定義に関しては、ちょっと整理が不十分で、正確性に欠けていました。
ぼくに取材してくれればよかったのに。
でも、こういう本を、ぼくに書けるかと問われれば、書けません。88歳でこういう大作を仕上げるのは、本人の才能もあると思いますが、飽くなき好奇心みたいなマインドも大きいのでしょう。
努力を惜しまない集中力もあるのでしょう。
とても真似できませんが、ぼくもまだ62歳。努力は続けたいと思います。
なお、前半部分は、一般の人には十分おもしろくためになると思います。
多くの人におススメです。
お知らせ! 18日(月)の診療について ― 2024年11月16日 17時08分03秒
11月18日(月)の診療について。
誠に申し訳ありませんが、一身上の都合から、18日(月)は、午前を休診にします。
14時からの予防接種・健診、、、、ならびに、
15時30分からの診療は、通常通りに行います。
ご了承ください。
誠に申し訳ありませんが、一身上の都合から、18日(月)は、午前を休診にします。
14時からの予防接種・健診、、、、ならびに、
15時30分からの診療は、通常通りに行います。
ご了承ください。
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