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患者になった名医たちの選択(塚崎 朝子)2020年07月19日 21時43分51秒

患者になった名医たちの選択
闘病記です。
ただし、本人が書いたものではなく、ジャーナリストの筆によるもの。
薄い新書に18人の物語が入っていますので、闘病記として深く書き込むことはちょっと難しかったと思います。
ぼくは職業柄、闘病記をたくさん読みます。闘病記の本質は、いかに病気を精密に描くかという点と、患者がその病に向き合って、生と死についてどこまで深く掘り下げるかにあると思っています。
何を書くかということは、何を書かないということでもあります。
そういう取捨選択がどうだったのか、本書ではちょっと評価が分かれるかなと感じました。

闘病記はこれまで出版数が多く、ネット時代の今では情報が知れ渡っていて、なかなか売れないと聞きます。
また現在は、出版社もなかなか出さないという話です。
そういう状況下で出された本作は、編集部の評価が高かったのでしょう。
ぼくは、ノンフィクションの最も重要なことは人間を描くことにあると信じているので、闘病記は大事な位置に存在すると考えています。
ぼくはこれからも読みたいな、いろいろな闘病記。

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