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もっと学んで! 学校の先生!2009年09月10日 20時47分07秒

インフルエンザのグラフ
新型インフルエンザが猛威を振るい、クリニックは発熱の患者で大混雑・・・。
なんてことはまったくありません。
今日は1年を通じて1番クリニックがすいていたかもしれません。
明日はもっとすくかも。

グラフを見てください。
千葉県のインフルエンザの増加を表すグラフですが、冬季の流行に比べれば、全然たいした数ではありません。
あちらこちらインフルエンザが蔓延しているなんて、デマ・ウソ・流言飛語です。

千葉県の中でも千葉市はそれほど多くありません。
そして千葉市の中では中央区だけがやや患者数が多い。
若葉区は流行のレベルではありません。

そんなうちのクリニックにお見えになる患者さんの多くが、「インフルエンザでは?」と聞いてきます。
「検査して下さい」とも。
聞けば、幼稚園や学校の先生が「早めの受診」や「インフルエンザの検査」を指示しているようです。

学校の先生たち。
よく聞いて下さい。
インフルエンザの検査をやるか、やらないかと決めるのは「医者」です。
学校の先生ではありません。
こんなことを言うと傲慢な医者だと思われるかもしれませんが、そうじゃありません。
インフルエンザの検査は何回でも無限にできる訳ではないんです。
複数にわたる検査は保険が効かないんです。

医療はただではありません。
日本は国民皆保険ですから、保険制度の上に医療が成り立っています。
ですから、検査の必要性を決めるのは医者なんです。

幼稚園・学校の先生はもっとインフルエンザのことを勉強してくださいね。
「早めの受診」には意味はありません。
体調が悪いたびに「インフルエンザの検査」をすることは、制度上許されません。

ではどうすればいいのか?
普通が一番です。

手洗い・うがいをすること。
発熱して「咳やくしゃみ」がある人はマスクを着用すること。
それだけです。

発熱があっても具合のいい人は、一日家で様子をみる。
呼吸困難や意識障害のある人だけ、すぐにクリニックに行く。
簡単なことです。

さて、季節型インフルエンザの予防接種の予約受付を現在、停止しています。
短期間に大勢の方が殺到したため、ワクチンの確保に自信がなくなったからです。
今後の情報はホームページを見て下さいね。