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社長たちの映画史 映画に賭けた経営者の攻防と興亡(中川 右介)2023年04月12日 22時44分46秒

社長たちの映画史 映画に賭けた経営者の攻防と興亡
タイトルがこれでいいのかよく分かりませんが、日本の映画史のほとんどすべてを語っています。
500ページ以上もある大作です。
しかしまあ、よくぞこれだけの内容を書けたものです。
巻末の引用文献を見ると、すごい量なんですよね。
ちょっと真似のできるレベルではありません。

映画はテレビによって滅びていくんですが、そのテレビもネットで滅びかねない状況です。
平家物語ではありませんが、栄枯盛衰という感じですね。
また、映画は水物であることがよく分かりましたし、歴史は繰り返すということもよく分かりました。
時代の流れを読んで、先取りすることがいかに難しいのかということも、とてもよく描かれていました。

最もおもしろかったのは『黒部の太陽』を制作するところかな。
この映画によって映画界の古い体制(五社協定)は崩壊するのですが、新しい体制もまた古くなっていくところが時代の流れの残酷さを感じさせます。
見事な作品でした。

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