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本当に怖い学術会議改革案2023年03月27日 19時23分21秒

国家権力が学術に手を突っ込んでくるのは大変危険なことです。
日本の戦後復興には多くの要因があったと思いますが、そのうちの一つには学問に(これまでは)お金を注ぎ込んできたことが挙げられると思います。
いや、お金ではなく、優秀な日本人が自由に研究をしたからかもしれません。
湯川秀樹さんのノーベル物理学賞は、なんと1949年です。戦後すぐですよね。
こうした学問の積み重ねが今日の日本を作ってきたのでしょう。それは文系も理系も同様です。

菅前首相は、2020年に学術会議から推薦された105人のうち6人を任命しませんでした。その6人は、政府に対しても直言することのある学者でした。
当然、メディアや野党は「批判的な学者を排除する意図ではないか」と追求しましたが、菅さんは理由を語りませんでした。
理由を語らないってありですか?
これは民主国家の姿ではありません。

その後、岸田首相は「それは済んだ話。一連の手続きは終了した」と、なぜ済んだのか一切説明しません。
こんな政治の姿が許されるのでしょうか?
説明しない政治は、恐ろしいとしか言いようがありません。

学術会議のメンバーを決める新しいシシテムとして第三者が関与する法案を政府は用意しています。
でも、その第三者を決めるのは政府ですよね。
これは相当ヤバいのではないでしょうか?
そんなことをしている国は世界にはありません。
学術会議の会員は、会議の内部で選考して決めています。つまり、学問は政府と独立して存在し、自由に学問を進めているのです。

日本はどうしてこういう「世界標準」と異なることばかりをするのでしょうか?
右翼の人たちは、こうした自民党政権のやり方に賛同していますが、こうした道を進めば進むほど、日本は世界から笑いものになっていきます。
国際的に名誉ある地位にいて、世界から尊敬される国になろうという意思はないのでしょうか?

学術会議改革案が国会で可決されれば、学問の自由は失われ、「御用学者」が増えていくことになります。
メディアは厳しくこの問題をチェックしてください。
もちろん、リベラル野党は、この問題を激しく追求してください。
学問の独立と自由が侵されることは、本当に危険なこと、そして日本がこれからさらに衰退していく道につながると考えておく必要があります。

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