うつ病になってマンガが描けなくなりました 退院編(相原コージ) ― 2024年07月04日 23時12分57秒

大好きな漫画家さん、相原コージさんのうつ病闘病記を読みました。
完結編ですかね?
おもしろくて一気に読んだのですが、こう、何と感想を言ったらいいのか・・・。
特にラストシーンは、創作なのか、実話なのか。
とにかく、お身体、お大事にしてください。ずっと応援しています。
完結編ですかね?
おもしろくて一気に読んだのですが、こう、何と感想を言ったらいいのか・・・。
特にラストシーンは、創作なのか、実話なのか。
とにかく、お身体、お大事にしてください。ずっと応援しています。
韓国文学の中心にあるもの(斎藤 真理子) ― 2024年07月10日 21時45分28秒

韓国文学について論じた本です。
大変勉強になりました。
韓国というと、K-POPが大人気とか、受験戦争が激しいとか、出生率が低いとか、そういうことが話題になります。
しかし韓国文学の中心になるものは何でしょうか?
それは南北分断と朝鮮戦争による自国民同士の流血です。
こういうことを私たちはつい、意識の下に沈めてしまいます。
でも、もし日本が分割統治されていたらどうでしょうか?
北と南に分かれて、北は「日本民主主義人民共和国」、南は「大和民国」だったとしたら?
そして南北で家族が離散し、北と南で戦争になったら?
戦争は未だ終結せず、停戦状態のままだったら?
おそらく日本の文学が描く世界は全然違ったものになっていたでしょう。
文学は歴史と切り離せないし、歴史から文学が生まれるとも言えます。
筆者の斉藤真理子さんに、とても深い世界を教えていただきました。
もう少し読んでみようかな、韓国文学。
大変勉強になりました。
韓国というと、K-POPが大人気とか、受験戦争が激しいとか、出生率が低いとか、そういうことが話題になります。
しかし韓国文学の中心になるものは何でしょうか?
それは南北分断と朝鮮戦争による自国民同士の流血です。
こういうことを私たちはつい、意識の下に沈めてしまいます。
でも、もし日本が分割統治されていたらどうでしょうか?
北と南に分かれて、北は「日本民主主義人民共和国」、南は「大和民国」だったとしたら?
そして南北で家族が離散し、北と南で戦争になったら?
戦争は未だ終結せず、停戦状態のままだったら?
おそらく日本の文学が描く世界は全然違ったものになっていたでしょう。
文学は歴史と切り離せないし、歴史から文学が生まれるとも言えます。
筆者の斉藤真理子さんに、とても深い世界を教えていただきました。
もう少し読んでみようかな、韓国文学。
『患者の前で医者が考えていること』、見本来たる ― 2024年07月11日 19時54分24秒
クリックで拡大 ↑
『患者の前で医者が考えていること』(三笠書房)。
7月29日発売です。見本が出来上がってきました。
近くなったら、また宣伝しますね。
予約はここから。↓
https://amzn.to/3LhCb3V
『患者の前で医者が考えていること』(三笠書房)。
7月29日発売です。見本が出来上がってきました。
近くなったら、また宣伝しますね。
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老いの深み(黒井 千次) ― 2024年07月15日 20時55分54秒

黒井さんの「老い」シリーズです。現在、ベストセラー中のようです。
黒井さんはなんともう90歳を過ぎています。
もちろん、老いは確実にやってきており、このエッセイは全編が自分の老いについて書かれています。
長い距離を散歩できないとか、中腰がしんどいとか、風呂場で腰を下ろしたら立てなくなったとか、、、。
でも、そういう老いを「果実」と認識しているところがすごいですね。
そしてこの文章。いや、すごいわ。人間って90歳を過ぎてもこんなしっかりとしたエッセイが書けるのですね。
ちょっと感動というか、未来に希望を持つことができました。
いい本ですよ。おススメします。
黒井さんはなんともう90歳を過ぎています。
もちろん、老いは確実にやってきており、このエッセイは全編が自分の老いについて書かれています。
長い距離を散歩できないとか、中腰がしんどいとか、風呂場で腰を下ろしたら立てなくなったとか、、、。
でも、そういう老いを「果実」と認識しているところがすごいですね。
そしてこの文章。いや、すごいわ。人間って90歳を過ぎてもこんなしっかりとしたエッセイが書けるのですね。
ちょっと感動というか、未来に希望を持つことができました。
いい本ですよ。おススメします。
義父母の介護(村井理子) ― 2024年07月20日 15時00分40秒

安定のおもしろさでした。
村井さんは翻訳家。そして同時にエッセイの名手です。
認知症になった義母と、脳梗塞で倒れた義父の介護に通います。
もちろん難題は山積みで、次から次へとめんどうなことが待ち受けます。
実は大変だったのは、義父の方。90歳と高齢で、老人の特有の難しさがいろいろとあるのです。
義母の認知症は「病気」なので、ある意味で付き合いやすい。
体は丈夫なので、介護サービスをうまく使えば、なんとか回っていきます。下の世話で大変・・・という場面はほぼ描かれません。
問題は、舅・嫁関係なのかな、という感じです。
読みながら、自分ならどう書くだろうと何度も自問しました。
豊かな表現とユーモアセンスに脱帽し、また、読者を巻き込む筆の力に圧倒されっぱなしでした。
ま、書けないものは書けないので(笑)、自分は自分の方法でいくしかないですね。まねはむり。
介護はつづくよ、どこまでも。
この物語に終わりはありません。村井さんの筆も止まることがなさそうです。
筆者のエッセイの魅力がいっぱいに詰まった作品です。
ぜひ、どうぞ。
村井さんは翻訳家。そして同時にエッセイの名手です。
認知症になった義母と、脳梗塞で倒れた義父の介護に通います。
もちろん難題は山積みで、次から次へとめんどうなことが待ち受けます。
実は大変だったのは、義父の方。90歳と高齢で、老人の特有の難しさがいろいろとあるのです。
義母の認知症は「病気」なので、ある意味で付き合いやすい。
体は丈夫なので、介護サービスをうまく使えば、なんとか回っていきます。下の世話で大変・・・という場面はほぼ描かれません。
問題は、舅・嫁関係なのかな、という感じです。
読みながら、自分ならどう書くだろうと何度も自問しました。
豊かな表現とユーモアセンスに脱帽し、また、読者を巻き込む筆の力に圧倒されっぱなしでした。
ま、書けないものは書けないので(笑)、自分は自分の方法でいくしかないですね。まねはむり。
介護はつづくよ、どこまでも。
この物語に終わりはありません。村井さんの筆も止まることがなさそうです。
筆者のエッセイの魅力がいっぱいに詰まった作品です。
ぜひ、どうぞ。
『開業医の正体』、10刷です! ― 2024年07月23日 12時40分22秒
【速報】
『開業医の正体』(中公ラクレ)、10刷が決まりました!
多くの人に支持され、大変うれしいです。
未読の方は、よかったら、ぜひどうぞ。
↓ ここから。
https://amzn.to/3LCBy4U
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人生で大損しない文章術(今道琢也) ― 2024年07月24日 08時50分39秒

文章術の本は、好きでよく読みます。
この本の特徴は、書き方のテクニックよりも、どういう内容で書くかということに重点を置いていることでしょう。
小論文などの課題を与えられたとき、まず、問題文を正確に読み込みなさいというアドバイスは大事だと思いました。
問いと答えを1対1で対応するように書くこと。
答えるときは、「結論」→「理由」→「具体例」で話を進めること。これが重要。
ぼくも普段からそういうスタイルを心がけていますから、まったく賛成です。
しかし、新潮新書は懐が深いですね。
文章術の本も出るし、ぼくの「ドキュメント」も出るし。
それから、ほかの出版社の新書に比べて、値段が少し安いんじゃないかな。
これはとても大事なことですよね。
人生の節目で文章を書くみなさん。損をしたくなかったら本書を読んでみてください。
この本の特徴は、書き方のテクニックよりも、どういう内容で書くかということに重点を置いていることでしょう。
小論文などの課題を与えられたとき、まず、問題文を正確に読み込みなさいというアドバイスは大事だと思いました。
問いと答えを1対1で対応するように書くこと。
答えるときは、「結論」→「理由」→「具体例」で話を進めること。これが重要。
ぼくも普段からそういうスタイルを心がけていますから、まったく賛成です。
しかし、新潮新書は懐が深いですね。
文章術の本も出るし、ぼくの「ドキュメント」も出るし。
それから、ほかの出版社の新書に比べて、値段が少し安いんじゃないかな。
これはとても大事なことですよね。
人生の節目で文章を書くみなさん。損をしたくなかったら本書を読んでみてください。
本日発売、『患者の前で医者が考えていること』 ― 2024年07月29日 13時46分25秒
『患者の前で医者が考えていること』という本を、三笠書房から本日、7月29日(月)に出版します。
https://amzn.to/4fpO1H5
1年前は『患者が知らない開業医の本音』(新潮新書)、
今年の春には『開業医の正体 患者、看護師、お金のすべて』(中央公論ラクレ)という本を出しました。
この2作は開業医の舞台裏がテーマでした。おかげさまで2作とも大好評でした。
今回は、三笠書房がほとんどの目次を作り、患者側の知りたいことに対して私が答えるという医療エッセイです。
「病院の待ち時間はなぜ長いのか?」とか、「ご臨終のとき、医者は何を考えているのか?」とか、
多くの人に興味を持っていただける内容だと思っています。
なお、本書には、私の次女が描いた4コマ漫画が8点掲載されています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
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1年前は『患者が知らない開業医の本音』(新潮新書)、
今年の春には『開業医の正体 患者、看護師、お金のすべて』(中央公論ラクレ)という本を出しました。
この2作は開業医の舞台裏がテーマでした。おかげさまで2作とも大好評でした。
今回は、三笠書房がほとんどの目次を作り、患者側の知りたいことに対して私が答えるという医療エッセイです。
「病院の待ち時間はなぜ長いのか?」とか、「ご臨終のとき、医者は何を考えているのか?」とか、
多くの人に興味を持っていただける内容だと思っています。
なお、本書には、私の次女が描いた4コマ漫画が8点掲載されています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
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