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日本小児がん会・雑感2008年11月17日 20時17分07秒

昨日の日本小児がん学会の感想の続きです。

神経芽腫の基礎的研究は、千葉県がんセンターの独壇場になっています。
研究のレベルが上がったということではなく、現時点で出来得る実験がすべて行なわれていて、「マス目」がきれいに埋まっている印象を受けました。
以前だったら、「え? そこまで言えないでしょ? だって○○の実験はまだやってないじゃん!」というような「つっこみ」の入る余地があったのですが、それがほとんど消えました。

中川原先生が率いるラボが、成熟した基礎研究所に完成しているのだと思います。

以前だったら、それだけで発表のすべてになったような実験が、今ではスライド1枚の中の片隅に出ているだけ。
この飛躍はちょっとすごいものがあります。

こうなると大学での研究はちょっと追いつけないのでは?
やはり大学は教育機関であって、研究機関ではないのではないでしょうか?
ですが、そうは言っても大学は研究をしないと生き延びていくことができません。

では、何の研究をするか?

これが難しい。
大学の使命とはなんでしょうか?

答えをスラスラっと言えればカッコいいのですが、うまい答えは見つかりません。
ま、僕は大学の人間ではないので、僕が考えることではないのでしょうが、どうしても考え込んでしまいます。

来月に、中川原先生がクリニックに「患者」としてやって来ます。
ちょっと学会で未消化だった部分は、診療の後でディスカッションしましょう。

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