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ぼくにはできない草むしり2011年09月09日 20時10分29秒

ぼくのクリニックは6月に剪定を行い、9月に雑草取りを行います。
開院当初は千葉市の「シルバー人材派遣」にお願いしていました。
シルバー人材派遣(正確な名称は知らない)は、現役をリタイアした高齢者が、趣味と実益を兼ねて仕事を行うシステムです。

ぼくは男のくせしてからっきし出来ない仕事がいくつかあります。
その一つが土いじり、草いじりです。

で、シルバーさんにお願いしていたのですが、真夏の炎天下をお爺さんが雑草を抜いている仕事姿をみて、ぼくは胸が痛くなってしまいました。
こういった重労働を高齢者にお願いするなんて、許されないことだと考えるようになったのです。

そしてその後、草を取って頂く仕事は、ブルースターさんという会社にお願いしました。
料金ははっきり言って数倍に上がりましたが、こちらの方が、ぼくには精神的に楽。
(そうは言っても、本来ぼくがやるべき仕事をブルースターさんにお願いしてしまって、これもやはり心が痛む)

さて、今年も草取りのシーズンですが、業者をシルバーさんからブルースターさんに変えた理由を、クリニックのK看護師に話したところ、彼女のお祖父ちゃん、お祖母ちゃんは、土いじりが大好きなんだそうです。
つまりシルバーさんだって、同じ可能性があると。
それはそうだ。
嫌な仕事を現役を引退してまでやる訳がない。
ではぼくはシルバーのお年寄りから仕事を奪ってしまったのか?

よく言いますよね? 割り箸はたくさん使うと森林資源が枯渇すると。しかしあれは、木材を作るときに余った木のくずからできるもので、仕事を担っているのは身障者やご老人も多く含まれる。だから、割り箸を消費しないと、そういった人たちが困ると。

うーん、そうか。
やはりシルバーさんにお願いするべきなのかな。
だけど、この資本主義社会ではすべての雇用契約で「搾取」が生じています。
シルバーさんのご老人を雇うことは、ご老人から搾取していることになる言わねばならないのではないでしょうか?

え? 草むしりで、搾取だの何だのって極端過ぎる?
・・・・・・失礼しました。
でも皆さんはどう考えますか?