アクセスカウンター
アクセスカウンター

経済産業大臣、なぜ辞める2011年09月11日 22時03分33秒

経産大臣が辞任しました。
理由は二つあって、一つは福島原発周辺を「死の町」と表現したからです。
え?
違うんですか? 人が溢れた生き生きとした町なんですか?
「死の町」になっているからこそ、私たちの莫大な税金を使って復旧・復興させようとしているのでは?

経産大臣の言っていることは、全体の文脈の中で見れば、まったく正しいと思います。
だけど同時に政治家とは言葉の仕事でもあります。
ちなみにぼくは、医者になってから一度も患者さんに「死」という言葉を使ったことがありません。
どういう言葉を使うかはその人のセンスでしょう。

福島原発事故で被害にあっている人たちが、本当に全員、「死の町」という言葉に反発しているのでしょうか?
「本当にその通りだ、国よ、なんとかしてくれ」と思っている人だっていくらでもいると思います。

もう一点は、経産大臣が視察を終えて議員宿舎に帰った時、取り囲んだ記者に「放射能をつけたぞ」と発言してそういう素振りをしたことです。
ところがね、正確に経産大臣が何と言ったのか、どの報道を見ても分からないのですよ。
これは、完全に公務と関係のないことです。
大臣としての資質とどこまで関係があるのか、かなり疑問に思えます。
要するに、新聞記者が私事を暴露した訳ですね。
こういう報道にどういう意味があるのか、報道機関・記者にはぜひ根幹から考えて欲しい。
無理か。

経産大臣は、野田総理の言葉を丁寧に拾って、「新規原発は無理であること」「耐用年数が過ぎた原発は廃炉にすること」「そうすると、必然として日本から原発が無くなること」を表明してきました。
あ、だから馘になったのか。