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「子どもへの性的虐待」(岩波新書)森田ゆり2009年10月04日 23時46分37秒

森田ゆりさんの「子どもへの性的虐待」を読みました。

子どもへの性的虐待、それは人間が犯し得る最も罪の重い犯罪かもしれません。
もちろん、犯罪の軽重を比較することは不謹慎だし、不真面目にとられるかもしれません。
しかし敢えて言えば、殺人には「鬼畜のごとき犯行」から「正当防衛に近い犯罪」まで幅があるのに対して、「子どもへの性的虐待」には一切の情状の酌量の余地は無いでしょう。

森田さんはそういうところをきっちりを書き込んでくれています。
また、性犯罪者が刑期を終えた後に、犯罪者の氏名や居住地を公表するアメリカの法律の問題点も指摘しています。

こういった本は、岩波新書を読むような読者層だけでなく、それこそ「本を読まない人」にも読んでもらいたい。
活字離れの時代と言いますが、活字でしか伝えられないことってある訳ですから、出版・報道・学者・ジャーナリストのやるべきことはまだまだたくさんあるということでしょう。

森田ゆりさんという名前はどこかで聞いたなと思いましたが、1988年に「ノンフィクション朝日ジャーナル大賞」を受賞した方でした。
遠い昔の記憶が蘇りました。
「聖なる魂(デニス・バンクス)」を書いたんですよね。

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