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『悼む人』天童荒太2009年02月01日 21時35分48秒

直木賞受賞作、天童荒太さんの『悼む人』を読みました。

面白かったかと聞かれれば、面白いと素直に言えません。
人に薦められるかと聞かれても、まあ、薦めないでしょう。

しかしこの物語りは、天童荒太という作家の行き着く必然の作品だったのではないでしょうか?
娯楽性はほんとありませんし、これまでの天童さんのミステリーと一線を画する「死と愛の文学」がそこにあります。

直木賞に恥じない力作だとは思いますが、やはり天童さんには『永遠の仔』で直木賞を受賞させるべきだったと思います。

天童さんはこれから何を書くのでしょうか?
作家として何を表現するのでしょうか?
高村薫氏のように、頂点まで行って、書くのをやめてしまうのではないかと心配します。

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