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『悼む人』天童荒太2009年02月01日 21時35分48秒

直木賞受賞作、天童荒太さんの『悼む人』を読みました。

面白かったかと聞かれれば、面白いと素直に言えません。
人に薦められるかと聞かれても、まあ、薦めないでしょう。

しかしこの物語りは、天童荒太という作家の行き着く必然の作品だったのではないでしょうか?
娯楽性はほんとありませんし、これまでの天童さんのミステリーと一線を画する「死と愛の文学」がそこにあります。

直木賞に恥じない力作だとは思いますが、やはり天童さんには『永遠の仔』で直木賞を受賞させるべきだったと思います。

天童さんはこれから何を書くのでしょうか?
作家として何を表現するのでしょうか?
高村薫氏のように、頂点まで行って、書くのをやめてしまうのではないかと心配します。

中学受験が終わって2009年02月02日 21時16分24秒

今日、長女が某中学校の受験を済ませ、すべての「私立中学受験」が終了しました。
結果は明日以降に判明しますが、それはこのブログでは書きませんので、ご了解ください。

中学受験、それは長く果てしなく曲がりくねった険しい道でした。
まるで、親が受験するかのように、親の忍耐力が試されました。

何度、途中で挫折しそうになったことでしょう。
涙、涙、涙の受験戦争でした。

3年間通い続けた塾。
都賀駅の目の前にあって、長女は週に3回通いました。
つまり週に3回は、家族と一緒に晩ご飯を食べられないということです。
終了時間は21時を大幅に過ぎることもしょっちゅう。

僕は車で迎えに行くのですが、長女は約束の時間になっても塾から出てこない。
10分、15分と時間が過ぎていき、やがて30分に。

僕は待たされるのが大嫌いな性格なので、車の中でいつもイライラ。
しかし、娘が重いカバンを握って車に向かって走ってくる姿を目にすると、娘が愛おしくて、愛おしくて。
「遅い」と怒ったことは一度もありませんでした。

3年間の長丁場には本当にいろいろなことがあった。
実は受験の2週間前くらいが、長女にとって精神的に一番「息切れ」に近かったかも。
次女も家族バラバラの生活に限界が来て、泣き出すようになったのも、この時期。

しかし、最後まで長女は「受験」に挑みました。
一昨日からは、かなり激しい咳や微熱もあったのですが、ええい、ここは医者である父親の必殺技、ステロイドを内服させて病気を無理やり押さえ込みました。
そして、今日が大団円。

今日の日を迎えた家内と長女は、僕の誇りです。

人生は長い、そして中学受験がすべてではもちろんありません。
では、この3年間はなんだったのかというと、僕にはよく分からない部分もあります。
しかし、「努力して挑戦する姿」は美しいじゃないですか?

美しい家内と長女の姿を眺めながら、今夜は美酒に酔いしれましょう。

今夜は21時に寝る2009年02月03日 20時44分44秒

昨日の話の続きですが、3年間の長女の中学受験の疲れがどっと出て、眠くて今日はもう起きていられないくらいです。
昨日までは胃がギリギリと痛みましたが、今日ですべてが終わり。
クリニックから帰ると、娘とハイタッチしました。

さて、明日は休診日。
本当に良かった。
家内と一緒に家具でも見に行こうかな。

今日はさっさと寝ます。
21時には就寝しましょう。

今日はママとデート2009年02月04日 21時22分43秒

今週は月曜日からクリニックが大混雑し、月曜、火曜の2日間で200人以上の患者さんを診療しました。
で、今日は、休診日。
なので、家内と出かけました。

行った先は船橋ららぽーと。
何と1年ぶりです。

1年も行っていなかった理由は、やはり長女の受験。
休日に疲れたくないと、長女が遠出を嫌がっていたからです。
水曜日の休診日も、長女の受験に関していろいろと用事があってなかなか二人の時間を作ることができなかったのですが、今日はゆっくりと出かけました。

見たのは「家具」。
moda en casa というセンスのいい家具屋さんがあって、ここの家具が気に入っています。
クリニックの院長室においてある巨大なL字型のデスクは、ここで買ったものです。
質感も良いし、3年経ってもびくともしません。
お気に入りの机です。

今日はもちろん、見て楽しんだだけですが、長女も次女も進学しますから、ライフスタイルが少し変わるはず。
それに合わせていずれ少し買い物しましょうかね。

湊 かなえ 『少女』2009年02月05日 20時04分57秒

湊 かなえ さんの『少女』を昨日の夜に読みました。
前作の『告白』が非常にインパクトが強かったので、短期間に作家はどう変わるのか? あるいは変らないのかに興味が有って、早速購入しました。

前回、ブログで『告白』について書いた時、僕の表現に過剰にきつい部分があって反省しています。
今日は冷静に『少女』について批評しますね。

まず、この本の一番良いところは、本のカバーデザインです。
近年まれに見る良いデザインです。
本は装丁を含めて本ですから、このデザイナーの腕は高く評価されてしかるべきでしょう。

では、一番良くなかったところは?
それはタイトルの「少女」です。
少女という言葉と本の内容には何の関係もないように思えます。
本のタイトルって本当に難しいんですよ。
この本では、それがうまくいっているとは思えません。
文学的な意味で。
ま、商業的には問題ないのかもしれませんが。

さて肝心の内容。
前作『告白』は後味が悪いとか、ある病気の患者に対する差別を助長するとか、多くの批判を受けながらもベストセラーになっています。
それは、本に一番必要なものを兼ね備えているからです。
本にとって一番重要なもの、そのれは「面白い」ということです。
「告白」の文章は本当によく書けていたし、内容の倫理性とは別に確実に面白かった。
ま、たとえて言えば、夕刊紙・東京スポーツが面白いようなものです。
ん、違うか?

それはともかく、今回の『少女』はと言うと、正直言ってあまり面白いとは思いませんでした。
ジャンルとしてはミステリーに入るのでしょう。
まあ、「意外な結末」みたいなものもありましたが、これは小説の形式にしたがっただけのようにも思えます。
文章のうまさはどうか?
残念ながら『告白』に見られた、唸るような表現の深さや妙はありませんでした。
どうしたんでしょう? この落差。

しかし、誰でもデビュー作を越える作品は書けないと言われますよね、この業界。
僕もそう言われないように、『命のカレンダー』を補う文学をぜひとも書きたいと思います。

今日で終息! インフルエンザ2009年02月06日 20時23分33秒

今日は朝からクリニックが静かでした。
行列は出来ていませんし、カルテもたまっていきません。
発熱のお子さんもあまり多くありません。
何人かのインフルエンザのお子さんを診断しましたが、検査の結果陰性だったお子さんも多かったです。

午前中に見えたお子さんはわずかに30人。
これってもしや、、、と思いながら、久しぶりに院長室でゆっくりとジャズを聴きました。

さて、午後になっても患者さんはあまり増えません。
結局、インフルエンザのお子さんはわずか数名。
ま、みつわ台ではこれ以上、患者さんが発生のしようがないかも。

終わってみれば、今日一日にお見えになった患者さんはわずかに60人。
粛々と時間が流れた一日でした。
つまりこれって、今日でインフルエンザが終息に向かったっていうことではないでしょうか?
そうに違い有りません。
明日からはインフルエンザの患者さんは減るはずです。

3週間前から始まった流行の猛威はこれでおしまいでしょう。

患者さんの内訳は?2009年02月07日 18時59分43秒

今日のクリニックは9時に受付け・診療を開始して12時に受付けを終了。
最後の患者さんの診察が終わったのは13時40分ころでしたから、最終的に待ち時間は1時間40分くらいだったでしょう。

この間にお見えになった患者さんは67人。
土曜日としては、普通か、ま、若干混雑したと言えます。

ではこの67人はどういった患者さんだったのでしょう?
インフルエンザは何人いたのでしょうか?
内訳を見ていきましょう。

67人のうち、11人は「インフルエンザの治癒後」です。熱が下がったので治癒証明が欲しいと来院したのです。
ですからこの11人は元気な子どもたちでした。

そして、19人が発熱を訴えて来院した患者さんでした。
19人のうち、
5人は投薬だけで経過を診ました。
14人にはインフルエンザの検査を行ないました。
14人のうち、
8人がインフルエンザ陽性、
6人がインフルエンザ陰性でした。

つまり、クリニックにお見えになった患者さんの8人に1人がインフルエンザという計算になります。
そしてそれ以上の割合で、「治癒」の患者さんが来ていたということです。

67人中、残る患者さんは37人。
発熱の無い風邪や、水痘やムンプスなど、さらには湿疹のお子さん。
つまり半数を大きく超えて、インフルエンザとは無縁の患者さんも来ているということです。

どうやら、やはり、インフルエンザのピークは越えたような気がします。
皆さんも気力・体力・免疫力で感染しないようにしのいでください。
油断しないで乗り切ってください!

船橋で発見!2009年02月08日 18時28分31秒

船橋で
今日は朝から夕方まであちこちに出かけました。
そのうちの一ヶ所が、船橋の東武デパート内の本屋さんです。

ここの本屋さんはとても規模が大きくて、千葉では見つけられなかった本がいくつも発見できました。
なかなかすごい品揃えです。
東京の本屋さんに匹敵しますね。

そんな本屋さんの中をいろいろと見ていると、あ、ありましたね。
『命のカレンダー』が7冊も平積みになっています。
有り難いじゃないですか。
うう、泣く。

1月7日に『ザ!世界仰天ニュース』が放映されてAmazonのランキングは上位をキープしていましたが、ひと月が経って現在はすっかり落ち着いています。
でも、こんな大きな本屋さんで大きな扱いをしてくれて本当に嬉しく思います。

さて、今日は千葉県の某所で、長女の中学校のための制服を作りました。
とても美しい制服で、それを見ているうちに、何だか目頭が熱くなってしまいました。
それはいいのですが、10万円以上もする制服なのに、領収書を切らないのにはびっくり。
領収書をお願いしたところ、帳面が無くて、それを探しにいく始末。
その間、同じように制服を求める他の家族が行列になって大混雑。

どの場所の何というお店かは書きませんが、ちょっと常識に欠けるんじゃないでしょうか?
10万円の制服を100着、販売すればそれで1000万円ですよ。
それを領収書を書かないって、どういうことでしょう?

インフルエンザ、再び2009年02月09日 20時02分32秒

インフルエンザは終息に向かったと土曜日に書きましたが、今日は朝からクリニックに行列ができていました。
一体、何の患者さんだろうと恐る恐る診療を始めてみると、みなさん、熱・熱・熱ではないですか?
インフルエンザの検査を行なっていくと次々に陽性の結果が出ていきます。
カウンターの上に、インフルエンザの検査キットがずらりと並んで、このままだとストップウオッチの数が足りません!

他のクリニックのかかり付けのお子さんまでうちに来ました。
S町の行列のできるクリニックです。
このクリニックは予約制で、受診するなら午後になりますと言われて、しかたなくてうちに来たのです。
そ、それって、、、み、診ますけど、僕のお昼休みは無しですか??

12時に受付けを締め切りましたが、受診した患者さんは61人。
患者さんは2時間待ち。
完全に午後2時10分からの予防接種とくっついてしまいました。
もちろん、隔離部屋を使って、午前中の患者さんは隔離です。

そして、61人中、インフルエンザが陽性だった患者さんは21人。
今季2度目のインフルエンザになったお子さんもいたし、A型とB型を同時に感染しているお子さんもいました。

僕はインフルエンザの判定時間を利用して、患者さんの電子カルテをPCに向かって書きながら、お握り1個を頬張りました。

インフルエンザ、再び、というところでしょうか?

しかしそれでも午後になって患者さんはぐんと減りました。
終わってみれば100人くらいで、最近の月曜日としてはかなり少ない人数でした。
今度こそ、終息に向かうのでしょうか?

減るの? 減らないの?2009年02月10日 20時21分43秒

今日のクリニックは朝から閑散としていました。
しかしやはりお見えになる患者さんは、発熱ばかり。
午前中に受診した患者さんはわずかに30人くらでしたが、このうちの1/3くらいはインフルエンザ陽性でした。

つまり患者さん自体の絶対数は少ないけど、インフルエンザの比率がやたらに高い?

午後になって、すこしずつ患者さんが増え始め、結局終わってみれば80人が今日もお見えでした。
そして、夕方の患者さんは発熱ばかり。

うーん、インフルエンザはピークは過ぎたとは思いますけど、まだ完全には減っていないようです。

みつわ台はおそらく若葉区の中では非常にインフルエンザが多いのではないかと推測します。
なぜでしょう?
不思議ですよね。

明日は建国記念日で休日です。
良かった。
ゆっくり休ませてください。
ただ、休み明けの12日(木)がちょっと心配です。
もし12日がすいていれば、このままクリニックは暇になっていくでしょう。