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『まほろ駅前多田便利軒』三浦しをん2009年02月15日 17時21分30秒

三浦しをんの『まほろ駅前多田便利軒』を読みました。
たしか2年くらい前の、直木賞受賞作ですよね。
三浦さんの本を読むのは本作が最初。

全体の感想は、「うまい!」に尽きます。
さすが、プロ、それも直木賞受賞作です。
主人公二人の台詞回しは実に見事です。

では、内容はというと、ある意味、単に面白いだけ。
面白いなら、文句を言う必要は無いのですが、読んでいて単に面白いだけなので、「何かが」欲しくなる。
そうするとうまい具合に主人公の過去の「何かが」ラストで出てくる。

出てきたら、出てきたらで、うーん、別に要らなかったかな? とも思ってしまいます。
そうすると、三浦さんは本作品で何を言いたかったのか?

ま、純文学ではないので、そこまで分析する必要も無いでしょう。
上質の本として僕は十分に楽しみました。

いずれにしても、三浦しをんさんという名前は僕の脳にインプットされました。
この方の作品で、他に面白いものがあったら、みなさん、教えて下さいね。