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文芸春秋2008年02月26日 18時07分15秒

昨日の夜に布団の中で読んでいたのは、文芸春秋です。
こういう雑誌を読む自分を見詰めると、「ああ、僕も年をとったなあ、保守的になったなあ」と思います。
僕が思想的に左寄りになったのは、この文芸春秋のせいです。
大学生の最初のころ、いわゆる「教科書問題」に関心があって、特集記事を組んでいた文春を読んだのです。
教科書問題とは、中国侵略を中国進出に書き替えたと騒がれた一件ですね。
で、文春を読んでいると、朝日新聞の本多勝一に対する悪口がいっぱい出てくる訳です。
天下の文春が、なぜ、一記者を攻撃するのだろうと思って、本多さんの著作を読んだ訳です。
それでいっぺんに、世の中の仕組みが分かってしまいました。
アジアの国々から見た日本とはどういう国か、日本の教育では教えて無い訳です。
そして、本多さんみたいな発言をすると、左翼とか、反体制とか、売国奴とか言われる訳です。
文春って体制そのものの雑誌なんだと、それ以来ずっと思っていますが、まあ、年を取ると、それでも良いじゃないかという「日よった」考え方になります。
まあ、退廃でしょうか。堕落でしょうか。
そう言えば、僕の同級生の小児科の先生が、文春の社長を父親に持っていましたっけね。
その先生に向かって「文春は右翼だぞ」と詰った僕は、今から考えればちょっと大人げなかった。
その先生は、そう言われて悲しそうな表情だったな。