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「名もなく貧しく美しく」を観て泣く2011年02月02日 17時23分32秒

名もなく貧しく美しく
高峰峰子主演の名画です。
「名もなく貧しく美しく」という題名だけならば、聞いたことのない人はあまりいないでしょう。
しかしこれが、聾唖の夫婦の物語ということは、僕も知りませんでした。

聾唖に対し、世間は同情してくれるけど、理解はしてくれないという高峰秀子の台詞には深く肯いてしまいました。

この映画は、聾唖もテーマだし、親子の葛藤もテーマだし、労働とは何か、家族の絆とは何かと、様々なテーマが盛り込まれています。
ですが何と言っても、夫婦の愛が映画のすべてです。

小林桂樹と高峰秀子が、列車の連結部ごしに、窓を通して手話で会話するシーン。
高峰秀子の頬に涙が伝わり落ちるのと同時に、僕もはらりと落涙してしまいました。
こんなに泣いた映画はちょっとないかもしれません。

しかし映画自体の完成度ということで言うと、やや難点も無い訳でもありませんでした。
特に、クライマックスの決着の付け方は、松山善三監督の一つの思想の表れかもしれませんが、僕だったら絶対にそうはしないと強く思いました。

従って、この映画をもう一度観るということは、僕の人生の中ではきっと無いでしょう。

書斎にずっと保管しておいて、娘たちが大きくなって観てくれたら嬉しいですね。

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