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夜間救急診療所には行かないで!2009年08月24日 12時40分37秒

現在、クリニックは閑散としています。
新型インフルエンザらしき患者さんも全然いません。
しかし、9月になって学校や幼稚園が始まれば、爆発的大流行は避けられません。

そこでみなさんにお願いです。

解熱剤のアセトアミノフェンを常備してください。
市販薬でも1歳以上のお子さんに対して販売しています。
たとえば、宇津子ども熱さまし、とか。

「発熱したら、1日様子を見る」、これを憶えておいてください。
インフルエンザは発熱して12時間経たないと診断できません。
そのために、アセトアミノフェンを持っていてください。
市販薬では不安な人は、かかりつけの小児科を受診して、今のうちに処方してもらってください。
千葉市医師会も、各開業医にアセトアミノフェンを処方しておくことを指導しています。

ただ、念のために書いておくと、健診の時に薬を処方することはできません。
混合診療と言って、保険が使えないからです。
したがって、一般診察の時にアセトアミノフェンを処方してもらってください。
僕のクリニックでは「商品名」が、「アンヒバ」か「カロナール」か「コカール」です。
このいずれかが手元にあれば大丈夫です。

クリニックを受診する回数が減れば、クリニックの混雑も緩和されます。
夜間救急診療所も大混雑が予想されます。
いえ、すでに混雑が始まっているとも聞きます。
夜間に受診しなければいけないケースはめったにありません。
発熱と感冒症状だけならば、翌朝にかかりつけへ行けば大丈夫です。

救急で受診しなければならないのは、「けいれんや意識障害」そして「呼吸困難」です。
これがなければ大丈夫。

早く診断をつけなければ、インフルエンザが進行して脳症になってしまうと思っている人がいますが、それは間違いです。
脳症は幼稚園以下の小さいお子さんに多く、インフルエンザが進行して・・・と言うよりも、いきなり、けいれんや意識障害でインフルエンザが始まると言った方が正確です。
今の医療では年間数百人の脳症が発症するのは避けがたいと言わねばなりません。

さて、季節型インフルエンザも忘れてはいけません。
予防接種を10月5日(月)から12月12日(土)まででうちます。
今年は例年よりも予約枠が少なくなっています。
このワクチンは新型インフルエンザには効果はありません。

では、新型インフルエンザ・ワクチンは?
これはまだ未定です。
情報が入り次第、お知らせしますね。