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これも、下ネタじゃねーか!2009年08月04日 19時37分09秒

昨日の下ネタの話がウケたので、今日も下ネタを書きましょう。

外科医として働いていると、よく、手術中にトイレに行きたくならないんですか? と聞かれます。

答えは簡単。行きたくなりません。

手術時間が長いのは何といっても耳鼻科でしょう。
ただし耳鼻科といっても、その手術内容は皆さんが知っているような病気ではありません。
分かりやすく言えば、顔のがんです。もちろん、大人です。

手術時間が24時間を越えることもまれではありません。
手術でがんの部分を全部取り除いて、その後、形成外科医が登場して顔を「再建」するのです。

では一般外科医はどうでしょうか?
彼らが行なう手術で一番長いのは、食道がんでしょうか?
お腹と胸と首を開けますからね。
手術時間が12時間を越えるのはザラでしょう。
しかし、多くの場合、途中でチームが交替したりします。

ある外科医が言っていましたけど、せめて12時間くらいは、同じ人間が手術するべきだと。
12時間もしないで交替するのは外科医としてだらしないと言っていたのを聞いたことがあります。

さて、小児外科はどうでしょうか?
子どもの手術では、12時間を越えることは滅多にありません。
僕も数度しか経験ありません。
3〜4時間の手術ならば、疲労などまるで感じません。
6時間を越えると少し目が疲れたりします。
8時間を越えると、さすがに長いなあと思います。

でもその間、お腹が減るとか、トイレに行きたいとか、そういう感覚になったことは一度もありません。
手術の前に水分を制限するとか、そういうことを考えたことも一度もありません。

すべては集中力、責任感がそうさせるのだと思います。
自慢でも何でもなくて、どの仕事でも基本は同じことです。