「命のカレンダー」を語る その82009年08月06日 23時48分30秒

自著をさらに語りましょう。
第8章は、里佳子ちゃんの物語りですが、この子の名前も実名です。
里佳子ちゃんのママはとても言葉が豊富な方で、その言葉の一つ一つは本に再現されています。
この章は全体の中で一番、台詞が多いかも知れません。
内容も起伏に富んでいます。

さて、この章のクライマックスに、
「命のカレンダーを1枚ずつめくっているかのようです」
という文章があります。

これは里佳子ちゃんを見詰めるご家族の視点であり、また、僕の視点でした。
また、19年働いた大学病院の退職が迫っていた自分自身の映し鏡のような表現でした。

とにかく毎日が、いえ、その一瞬一瞬が貴重な時間を、僕はご家族と共有した訳です。
それを表現した言葉が「命のカレンダー」でした。

本書につけた僕の仮題は『永遠を生きる子どもたち』というものでした。
しかし、この原稿を読んで下さり、出版を決めて頂いた講談社の細谷さんは、この「命のカレンダー」という言葉を本のタイトルにしましょうと提案してくれました。

なるほど。それは全然気付かないアイデアだなと思っているうちに、だんだん、このタイトルが気に入ってきました。
さすがプロフェッショナルですね。
本当に良いタイトルに決めて頂きました。

さて、第8章の最後に、このご家族は必ず再生すると、僕は書いています。
はい、その通りになっています。
家族に新しい命が誕生したからです。

そこに至るドラマ、そしてそこから始るドラマもたくさんありますが、それはこの場で書くことではないでしょう。
またいつか、何かの機会にみなさんに伝えられたらと思います。