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僕の診療の値段はいくら?2006年04月30日 20時51分44秒

僕が新入医局員だった頃、(当時)高橋教授から「俺の鼠径ヘルニアの手術とあんたの手術が同じ値段ってのは、おかしいと思わねえか?」と聞かれたことがあります。もちろん、教授のおっしゃるように技術の差は天と地ほど違います。でも、これが国民皆保険の日本という「横並び」の国の美点です。現在、僕が小児がんの治療をしても、まったく治療経験の無い小児科医が僕の書いた論文を読みながら小児がんの治療をしても値段は同じです。値段の面に限定して話しをすれば、このシステムは患者さんにとって、これはこれで良いのではないでしょうか?では、保険医療では無い自由診療ならば、僕の診療の値段はいくらでしょうか?
千葉大学病院在籍時代、ずいぶん、たくさんの方のセカンドオピニオン外来を行いました。他の医療施設で治療を行っていた小児がんの親御さんが、主治医以外の意見(セカンドオピニオン)を求めて僕の外来にお見えになるのです。以前は初診料のみを頂いていましたが、数年前から千葉大病院ではセカンドオピニオン外来は31,500円と決まりました。つまり、1分でも僕の話しを聞くとそれだけで31,500円なのです。みなさん、高いと思いますか?実際には、1分で話しが終わったことはありませんが、高いと思った親御さんはおられないと僕は思っています。飛行機や新幹線を乗り継いで千葉までお見えになるくらいですから、僕の外来にそれだけの価値があるのは当然とも言えます。
これから開院する僕のクリニックの最大の売り物は何でしょうか?立地の良さ、建物の広さと綺麗さ、スタッフの笑顔と技術、いろいろありますが、やはり僕自身の19年の「経験」こそが最大の売りです。もちろん、保険医療を行う訳ですが、もし仮に、保険に加入していない人が自由診療を求めてきたら、その場合の値段も決めておかなければなりません。
僕の診療の値段はいくらでしょうか?まあ、1分、31,500円が妥当でしょうか。。。。誰も来ませんね!

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