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抱負は豊富?2006年05月01日 22時47分23秒

今日の職員研修は、今更ながら、、、ですが、僕がどういう医療をして来たか、改めてじっくりと話しをしました。まあ、何てことはありません。ホームページに書いてある内容、そのままです。では、クリニックを始めてからは、どういう医療を目指すのか?これがなかなかうまい言葉が見つかりません。僕の恩師である千葉大学分子ウイルス学教室の白澤教授は39歳で教授に就任したときに、たしか、「抱負は無い」と挨拶をしておられたとの記憶があります。その時、非常に不思議な感覚を持ちましたが、今の僕には何となくその意味が分かるような気がします。美辞麗句を並べ立てることは当然可能ですし、その方が患者さんだってたくさんクリニックに来るでしょう。でも、ちょっと、違うのです。
僕は、ごく普通のごく当たり前の医療を行いたいだけです。平凡な町のお医者さんで良いのです。大向こうをうならせるとか、医者仲間の中で一目おかれるとか、何かの本のランキングに載るとか、そんなことにはまったく、興味がありません。そういう意味では「抱負」はありません。「普通」で良いのです。
でも、「普通」ってけっこう難しいと思いませんか?医者という職業は多くの部分が経験によって成長して行きますが、人が経験する事象というのは、たいていが「特殊」なものです。これを普遍化する作業が出来れば良いのですが、そうでないと、経験を積んだ医師ほど、「普通」でなくなって行きます。
僕が患者だったら、「普通のお医者さん」に見てほしいなあ。自称「神の手」とかいう人には診てもらいたくありません。ちょい、へそ曲がり?

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