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残心2011年12月24日 23時51分53秒

残心(ざんしん)という言葉をWikipediaで調べると、以下の様に解説されています。

「日本の武道および芸道において用いられる言葉。残身や残芯と書くこともある。文字通り解釈すると、心が途切れないという意味。意識すること、とくに技を終えた後、力を緩めたりくつろいでいながらも注意を払っている状態を示す。また技と同時に終わって忘れてしまうのではなく、余韻を残すといった日本の美学や禅と関連する概念でもある。」

うちの長女(中学3年)は、ブラスバンド部に所属してパーカッションをやっていますが、見ていてリズムがいいだけでなく、スタイルが実にカッコ良い。
それは、残心があるからです。

これはね、ぼくに似たんだと思います。

ぼくはすっかり「非・外科医」になってしまいました。
クリニックを始めるまで、19年間に1800人の子どもに手術を行ってきたと言えば、みなさん、驚かれるでしょう。

その間、たくさんの小児外科医を見てきましたが、ぼくくらい残心の決まっていた小児外科医はあまりいませんでした。
はい。自画自賛です。

何しろ、研修医の時に10年上の先輩から「おまえはカッコ良いな」と言われたくらいです。
手術ってカッコを付けることがとても重要で、自分自身の集中力を高め、周囲の人間を自分に惹きつけることで、速く正確で美しい手術ができるものなのです。

そういうぼくのスタイルを真似てくれた人が、ぼくの後輩の中にいるかどうかは知りませんが、長女のアンサンブル・コンサートを見ていると、彼女の残心が周囲に波及して、後輩も真似ているように見えます。

実にカッコいい。ぼくのお陰だな。