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「たとえ病むとも」 (岩波現代文庫) 重兼 芳子2011年12月08日 21時08分51秒

たとえ病むとも
大腸がん、肝転移で死期を悟った作家が、自分の最後の日々を書き綴った随筆です。
本書は絶筆で終わっており、ページ数も普通の文庫本の半分くらいしかありません。
ですが、言葉の一つ一つがとても輝いています。
もちろん文章が上手(芥川賞作家だから当たり前)という意味もありますが、神への帰依を心の中に抱いた純真な透明感みたいなものも感じます。

あまり有名な本ではないかもしれませんが、隠れた名著です。
長く記憶に残る作品です。

人はいずれ必ず命が果てます。
その原因は、「がん」か「脳卒中」か「心筋梗塞」です。
ぼくは「がん」がいいな。
終末期になったらゆっくりと人生の整理をつけたいと思います。
「脳卒中」や「心筋梗塞」ではそうはいきませんからね。