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医者は最後は一人2008年07月26日 21時37分35秒

今夜は、千葉県がんセンターの中川原先生と会食しました。
先日のANR(国際神経芽腫研究会)の打ち上げと、暑気払いを兼ねてです。
中川原先生は昨年還暦を迎えましたが、老いて益々盛んというか、まだまだやるべき仕事がたくさんあるようです。
人間の持っている総合力というのは、年齢によってその中味が変って行くと言っていました。
つまり若いうちの方が、確かに馬力はあるけど、年をとれば違った種類の力が湧いてくるということです。
その実例として、宮崎駿さんのアニメの内容の変化をあげていましたが、僕は宮崎アニメを見たことがないのですが、何となく理解できるし、説得力のある言葉でした。
中川原先生の信条は、医者という仕事は最後は一人で患者に対するべきというものです。
つまり開業医になって、一人の患者に全責任を負うべきとの考えです。
自分の城を構えて、患者に正対する、自分で責任を持つ、ここに医者の最後のあるべき姿があるというのです。

先生ご自身も、がんセンターを定年になったら故郷の福岡に帰って、臨床の勉強をし直して、奥さんと一緒に開業医をやりたいそうです。
死ぬまで一人の医者であり続けたいそうです。