歴史は必ず進歩する！　医師・松永正訓のブログ

千葉市のインフルエンザの患者さんの数が、1施設、1週間あたりで2人を越えました。
これが多いのか、少ないのか、みなさんにはよく分からないでしょう。
そこで、上に貼り付けた図を見て下さい。

濃紺で示されたインフルエンザの患者数が、今年1月からのものです。
これは千葉県全体の統計です。

1月と3月に大きなピークがあったことが分かりますよね。
冬には毎年必ず流行があります。
これが「季節性」インフルエンザと呼ばれるものです。

毎年、日本では1000万人がインフルエンザに感染し、そのうちの1万人がお亡くなりになることは意外と知られていません。
多くの場合は、合併症のあるご老人なんですが。

さて、この1月、3月のピークと比べると、現在のインフルエンザの患者数は、極めて少ないことが分かります。
現時点では、慌てず、恐れず。
そして同時に、気を抜かず、です。

1昨日のブログに書きましたが、アセトアミノフェンを常備して、発熱したら1日様子をみて下さい。
慌てて夜間救急診療所に行っても、長時間待つだけです。
本当に具合の悪い時だけ受診して下さい。