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「バグダッド・カフェ 」を観る2011年02月11日 21時54分05秒

バグダッド・カフェ
あまり有名ではないかもしれませんが、「バグダッド・カフェ 」という映画を観ました。
映画好きの間では大変評価が高く、Amazonのレビューを見ると高評価であることが分かります。
DVDの値段はちょっと高かったのですが、思い切って購入して視聴してみました。

良い映画だなとは思いましたが、ま、その程度ですかね。
おとぎ話なのか、人間を描いたドラマなのか、その区別がよくつきませんでした。

おそらくアメリカ人はこういう映画を名画と言うんでしょうね。
でも日本人は、もっと日本映画を観た方がいいと思いますよ。
1950年から1960年頃の映画を。
僕もそうしようと、意を強くしました。

期待が大きすぎてちょっと滑った感じでした。

名著!「2円で刑務所、5億で執行猶予 」(光文社新書) 浜井浩一2011年02月12日 16時27分20秒

「2円で刑務所、5億で執行猶予 」
「2円で刑務所、5億で執行猶予 」という本を読みました。

犯罪に関するウソ・デマ・ウワサを科学的に検証し、誤解を解いていく本です。

たとえば、日本は近年凶悪犯罪が増加しており、特に若者の犯罪が増えていると多くの人が思っています。
しかしこれは大ウソで、凶悪犯罪は減っているし、犯罪者はどんどん高齢化しています。
日本の治安の良さは世界一です。

筆者はこういう誤解を解いていきながら、なぜ、そういった間違いが世間にはびこっているのかという背景を分析しています。
僕には、この学者さんが左翼なのかどうか知りませんが、問題の根っこには、資本主義社会の歪みとそれを利用する政治家、カネを儲けようとするマスコミの汚さが透けて見えます。

そういった分析は大変鋭く、実に説得力があり、分かりやすかったと言えます。

また犯罪者をどうやって立ち直らせるかという問題も、実に教えられる点が多かった。
「罰すれば解決する」という考え方が、ある場合にはいかに逆の結果になるのかもよく分かりました。
その理由もちゃんと書かれています。

最近の日本の、刑の厳罰化を求める世論は何なんでしょうか?
凶悪犯罪は減っているのに、若者の犯罪は減っているのに、その一方で、若者の心はどんどん荒廃してしまい、犯罪者を血祭りにあげないと気が済まないような風潮がはびこっているような気がします。

先日、「逮捕されるまで」という本の書評をここのブログに書きました。
僕はまれに、ここでのブログをAmazonの書評にそのまま転載することがあります。
「逮捕されるまで」も何かの参考にと思ってAmazonに載せました。
すると、僕のレビューをキチガイ呼ばわりする人がいました。
恐ろしい国ですね、我が祖国。
つまり、ま、今の日本ってそういう社会なんです。

自分と他者を別ける。
相手には情け容赦なく、断罪する。
思いやらない。責める。詰る。
不寛容な社会。
自己責任が強調され、自業自得が強調される社会。

こういう風潮は国家主義によってうまく利用され、政治に取り込まれます。
今、一時的に民主党が政権を取っていますが、今の日本の精神構造は、自民党にとってとても好ましい状態にあると言えます。

さて、日本では毎年200万人が警察に検挙されるそうです。
ですが、その圧倒的大多数が、起訴猶予や略式起訴になり、裁判で有罪になり牢屋に入る人間はわずかに2%くらいだそうです。

尖閣諸島沖で、中国漁船が海上保安庁の船にぶつかった事件で、中国人が起訴猶予になったのは、当たり前の話です。
その程度の犯罪だったということです。

要するには、日本人は中国人に対して見下した差別感情があるので、ああいった事件に対して心底怒る訳です。
もし、日本とアメリカの間に同様の領土権の互いの主張と衝突事故があっても、日本人は怒ったりしません。
日本人はアメリカ人に劣等感を抱いていますから。

いろいろなことを考えさせられました。
本当に名著だと思います。
お勧めの一冊ですが、一つだけ苦言を。
この本のタイトルはどうにかならなかったのか?
光文社は、少しでも本をたくさん売りたいのは分かりますが、このタイトルでは筆者の主張が180°反対に解釈されてしまう危険があります。
筆者もわざわざ、本文中で、太字を用いてその点の注意を喚起しています。
だけど、そこまでするなら、もっと良いタイトルを考えるべきでした。

光文社の編集者には猛省をうながしたいと思います。

朝日新聞を読んで泣く2011年02月13日 20時30分53秒

朝日新聞の朝刊を読んで、思わず泣いてしまいました。

朝日新聞連載の「いじめられている君へ いじめている君へ」。
この連載に数人の著名人からメッセージが届いたそうです。

そのうちの一つが、元ロッテ・オリオンズの村田兆治さん。
以下に全文を引用します。

・・・・・・・
 速い球を投げる子がよい選手とはかぎりません。
 速くても相手が受けられなくては意味がありません。言葉も一緒です。ふざけて言ったつもりでも、相手は傷ついてしまうことがある。相手には、遊びとは受け止められません。
 自分の言葉や行動が、どんなふうに受け止められているか、相手の様子を注意してほしい。そして、これはひどいことをしたのだと気がついたら、すぐ、あやまってほしい。それが勇気です。
・・・・・・・

僕には二人の娘がいますが、相手の心無い言動で、学校を休んだ回数は数えきれません。
一度まではいいのです。
担任の教諭を信頼できるから。
ですが、それが二度、三度になると担任の先生に解決を期待することができなくなります。

相手の心を思いやれない人間は、何をやっても一流になれません。
いえ、職種のことを言っているのではありません。
「医者」を含めてその他、多種多様な職業に貴賎はありません。
でも、一流と三流は必ず存在します、どの職種の中にも。

人の心を読めない人間は、一生そのまま二流の人間として生きています。
ダメな人間は何をやってもダメです。

だけど、一つだけ、人間を根本から変換させる方法があります。
それは「学習」です。
人間は「学習」の生きもので、「学習」の記憶の蓄積によって成長しています。

では学習の担い手は誰でしょうか?
学校の先生?
それとも親?
もちろん両方なのでしょうが、やはり究極的には「生い立ち」に尽きると思います。

さて、朝日新聞の素晴らしい記事に、歳を取ったのか思わず落涙しましたが、朝日だって産経だって、単なるブルジョワ新聞。
金儲けのための新聞を発行していることには変わりはありません。
念のため。

「さよなら ようちえん」さこ ももみ2011年02月14日 20時03分32秒

さよなら ようちえん
佐古百美さんの「さよなら ようちえん」。

幼稚園を卒業して、これから小学校に進学するご家族にはぴったりの一冊です。
先日この本を購入して、クリニックの待合室に置こうとしたところ、うちのスタッフが、まずはうちの子にと持ち帰ってしまいました。
ですので、クリニック・デビューは明日あたりでしょう。

皆さん、ぜひ、待ち時間に読んで下さい。

そして著者の佐古さんからも本が送られてきました。
もちろんサイン入り。
申し訳ないけれど、これは我が家にしまっておきます。

待合室でちょっと読んでみて、気に入ったら、ぜひお買い求め下さい。
自信をもって勧められる一冊です。

それでは皆さん、さようなら2011年02月15日 20時09分40秒

このブログを書いていて、本当に不愉快なことは、「なぜそういうことを書く?」といちゃもんを付けてくる人がいることです。
もちろん、僕の身を案じて心配してくれるアドバイスは別。
そういうのは有り難い。

ですが、酒を飲んだ知人が電話を寄越して、嫌がらせのようなことを、言われたりするのは疲れる。

僕の人生の残りは少ない。
そういう雑音にはつきあっていられません。

よってブログを書くのは終わりにします。

これまでに書いたブログは1684本。
このブログを通じて、多くの友人・知人と交流を深めたり、新たな友達を作ることもできました。
しかし、残念ながら、僕のブログは雑音に潰されて消えていきます。

それでは皆さん、さようなら。

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