アクセスカウンター
アクセスカウンター

「旅の途中」(朝日新聞社)筑紫哲也2009年11月11日 21時45分12秒

他人を語ることによって自分を語るという本です。
筑紫哲也の「旅の途中」。

自分の半生を描く回顧録としてこの本を書く時に、まだ早いのではという思いは当然あったようです。
しかし良かったですね、本当に、書いておいて。

世間は筑紫さんを「左」の人と見ていたかもしれませんが、全然左翼でも何でもありません。
むしろ本当の左翼からみれば「反動」かもしれません。

政治の立ち位置をはっきりさせなかった筑紫さんですが、市井人にとって政治はそこまで大事ではないという立場もあります。
そう言った議論をすれば、なぜ人は「政治」に生きるかという問題に行き着きます。
つまり人はなぜ生きるか?

この本のしめくくりにはそういった考察があり、その分析にはほとんど僕は賛同してしまいます。

「人は何かを達成しようとし、それを永遠に刻もうとする」

では何故達成しようとするかというと、それは刻まれたいからではないでしょうか?
つまり、人間は死に至りそして忘却されることを恐れるからです。

さて筑紫さんは、朝日新聞からそうとう冷遇されたようですが、朝日に関する批判はほとんど書いていません。
本多勝一さんは、定年にあたりかなり鋭く(個人名まで挙げて)批判を行っています。
なぜ筑紫さんが批判を書かないかというと、朝日に対する愛情が無いからだと思います。

自分が辞めた会社に愛情が残っていれば、書くと思います。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック