歴史は必ず進歩する！　医師・松永正訓のブログ

毎日テレビニュースで「事業仕分け」が話題になっています。
「ショー」だとか「公開じめだ」だとか「最初から結論ありき」だとか、様々な批判がありますが、仕分けの様子をリアルタイムでネットで聞けるのは良いことだと思います。

さて「無駄を省く」。
無駄とは何でしょう？　これが難しい。

みんなで集って「より大事なもの」を議論すると、「月より癌」にお金をかけようという結論になります。
つまり宇宙開発をして月に人類が到達することよりも、癌の治療法を研究した方が良いという考え方です。
しかしアメリカは月を目指し、その結果科学技術は大いに進歩しました。
これを無駄とは言えないでしょう。

ですが、では日本がそれをしなくてはいけないのか？
残念ながら日本はそういった国ではすでになくなっています。
これまでだってノーベル賞が少ししか取れなかったのだから、これからはさらに取れないでしょう。

かつて豊かだった日本が未来に対するきちんとしたグランドデザインを描いて投資しないうちに、我が国は没落してしまったということです。

日本は月を目指すことはできません。
せいぜい癌の研究くらいでしょう。