アクセスカウンター
アクセスカウンター

老眼鏡を3つ2009年11月01日 20時39分10秒

老眼になって読書のスピードが猛烈に落ちましたが、これに対する対策は老眼鏡を用意することです。

これは兄に習った方法ですが、家の中のあちこちに老眼鏡を置いておくと。

老眼鏡も焦点距離が様々ですから、腹ばいや横向きでピントが合わなかったりします。
ですから僕の枕元には2種類の老眼鏡が。

ところが暗闇で踏んづけて、一つを破損してしまいました。

よし、どうせなら、家中、老眼鏡にしよう。
そういう訳で、今日、蘇我のアリオで、980円の老眼鏡を3つ買いました。
これで読書を満喫しましょう。

週刊朝日MOOK「筑紫哲也」2009年11月02日 20時38分37秒

週刊朝日から、筑紫哲也さんの追悼MOOKが出版されました。
昨日、むさぼるように読んでしまいました。

筑紫さんの魅力がたっぷりと堪能できる素晴らしい一冊でした。

筑紫さんの原点は、敗戦による価値観の大転換にあるのだと思います。
世の中の価値が180度回転したのだから、終生、絶対的に信じるものが無かったのでしょう。

多趣味そして多数の友人そして多事争論。
「他人を語ることによって自分を語る」という筑紫さんの生き方。
うらやましい生き方ですが、僕には真似できない。
なぜって、僕は筑紫さんのように性格が良くないから。

このMOOKの最後にお子さんが書いた筑紫さんの末期の闘病記みたいなものが出てきますが、あれはちょっと読んでいて痛々しかった。
人ってこんなにも難しくあの世に行かなくてはならないのでしょうか?

このMOOKに一つ難癖をつければ、それは表紙の写真です。
筑紫さんがタバコを吸っている写真。
編集者は考え抜いてこの写真にしたのでしょうが、この写真はきつい。
正視できないな。

さて今日のクリニックは、午前に55人。健診・予防接種に20人。夕方に40人がお見えでした。

午前は熱発のお子さんが大変多かったけど、夕方は熱を出しているお子さんはほとんどいませんでした。
案外多いのが喘息。

クリニックは明日から2連休になります。
ちょっと僕にも休みをください。
へとへとです。

本を売った2009年11月03日 23時34分54秒

保管し切れない本は、泣く泣く捨てる方針にしていますが、今日は珍しく本を売りに行きました。

いつも利用している本屋さんの隣りに古本屋さんが併設され、見るとそこには買い取りカウンターが。
で、今日は単行本を10冊持っていきました。

この10冊の定価がいくらかきちんと計算してしませんが、ま、1冊1700円くらいとして合計17000円ほどでしょうか?

買い取って頂いた金額は、1760円でした。
1/10くらい、と言いたいところですが、実はこの中に500円で買い取ってもらった本があり、それを除くと1/20くらいと言うのが実感です。

1760円で一家四人の昼食代が浮いたと思えば得した気になりますが、たったの1/20と思うと何とも虚しい。

ちなみに本の帯の有無は買い取り価格に関係ないそうです。
基本的に帯は捨てていますので、それを聞いて少しほっとしました。

「火の鳥」手塚治虫2009年11月04日 22時53分03秒

今から何十年も前に、手塚治虫先生の「火の鳥」を読んで大変感動した記憶があります。
自分自身の執筆のヒントになるので、「未来編」という作品を読んでみました。

この作品の魅力は「時間の流れ」にあると思います。

そう言えば、やはり昔に講談社新書の「須弥山と極楽」という本を読んで、「時間の流れ」にすごく感動した記憶があります。

「時間」っていったい何でしょう?

こういうことを分析する学問が「哲学」なんでしょうね。
僕には全然わかりませんが。

そう言えば、これも昔にピンク・フロイドの「time」という曲を聞いてえらく感動しましたが、歌詞の内容は正確には理解していませんでしたね。

さて、機会が会ったらまた「火の鳥」を読んでみましょう。

やっぱり、木曜日は胸突き八丁2009年11月05日 21時49分30秒

前にも書きましたが、木曜日は胸突き八丁。
1週間の疲れが一番出ます。

インフルエンザの患者さんはやや減ったようですが、依然として発熱の患者さんが多くお見えです。

今日もおよそ100人の患者さん。

早く寝て、明日も気合いを入れて診療しましょう。

何も決まっていない新型ワクチン2009年11月06日 22時38分32秒

新型インフルエンザワクチンに関するお尋ねが、毎日たくさんありますが、そのたびに「最新情報はHP上でお知らせします」と答えています。
しかしHPがいつまで経っても情報を更新しないので、不安に思っている方もいるかもしれません。
実際のところどうなのかと言うと、まだ何も決まっていません。
新聞報道などで、接種が始っているとされているのは、入院中の患者です。

ただ、新型ワクチンに関する一般的な情報はここで触れておきましょう。

1 このワクチンは、「新型インフルエンザを防ぐ」ものではありません。「新型インフルエンザに罹った時に重症化を防ぐ」ものです。
2 安全性に関しては「季節型インフルエンザワクチンと同等」と考えていいと思います。
つまり100万人に1人くらいには、重度の副反応が起こる可能性があります。
3 接種には優先順位があり、これは日本国民全員が遵守しなければいけません。
もし仮に、「優先ではない」大学受験生に僕がこっそり接種すると、僕は国との契約を打ち切られますので、以後、新型ワクチンは一切うてなくなります。

大学受験生の親で、このワクチンをうてば新型インフルエンザにかからないと誤解している人がいますが、何度も何度も何度も言いますが、これは重症化を防ぐワクチンです。
受験の直前に罹患すれば、重症だろうが軽症だろうが、受験はできなくなります。

妊婦や基礎疾患のある方を優先するのは当たり前の話です。

ただ、実はみなさんお気付きかもしれませんが、妊婦さんが重症化したという報道って無いですよね?
その一方で、子どもの「脳症」や「肺炎」の発生が相次いでいます。
子どもに対する接種は前倒しされる可能性がありますが、問題は誰がうつかです。

僕のクリニックも毎日100人くらいの患者さんがお見えであり、これにプラスしてワクチン接種をするとなると、体力の限界を超えてしまいます。
開業医はみなさん、そんな感じではないでしょうか?

喘息のお子さんが最優先2009年11月07日 19時04分26秒

新型インフルエンザワクチンが近いうちに、うちのクリニックで接種できるかもしれません。

しかしこのワクチンにはかなり厳密な優先順位があります。

基礎疾患のあるお子さんから。
すなわちそれは「喘息」です。

うちのクリニックでいま現在、喘息の治療をしているお子さんで、接種を希望する方は、クリニックのホームページの情報をチェックしていてください。

基礎疾患の無いお子さんは12月以降になると思われます。
一部報道で「小児に前倒しで」などと伝えられていますが、こういった政府の「考え方」が「現実」になるには相当な時間差があります。
従って「前倒し」は多分実現しないと思います。

早くうちたいという皆さんの気持ちは分かりますが、「優先順位」は絶対厳守です。

爆笑! 披露宴2009年11月09日 19時18分51秒

昨日の午後、舞浜に出かけました。
僕の後輩のY先生が結婚披露宴を催したからです。

礼服からネクタイ、靴下まで全部家内が用意してくれます。
ま、僕は几帳面な人間ですがそれは仕事の話だけ。
身の回りのことはまったくできません。

さて準備を整えて玄関で革靴を履くと、やけにきつい。
靴べらを使ってどうにか履きました。

自宅を出てモノレールに乗り込むと、靴のきつさが気になります。
車内は空いていますので、どっかり足を組んで靴ひもを緩めて結び直しました。

ところがしばらくすると、やはり靴のきつさが気になる。
もう一度さらに緩めます。
電車を乗り継いで舞浜へ。
すごいですね、舞浜って。
こんな所なんですね。

さていよいよ披露宴の開始です。
可愛いお嫁さんをもらってY先生、幸せそう。
スモーク、光、音楽の豪華な宴です。
お、千葉大小児外科の教授が主賓としてスピーチに立ちました。
襟を正して聞きましょう。

あれ? こんな時に携帯電話が振動しています。
中学一年の娘からメールです。
こんな大事な時に、まさか、緊急の非常事態?
メールを読むと、、、、
「父ちゃん! 私の靴、履いていったよ!」

ぶっ! 
教授がスピーチしているのに、吹き出してしまった。
ここは我慢。
笑いをこらえなければなりません!

しかしまあ考えてみれば、あの靴のきつさは尋常でなかった。
玄関で気付くべきでしたね。
狭いものを無理やり暴力的に広げることを、医学用語でブジーと言いますが、娘の靴はみごとに僕の足でブジーされてしまいました。

かかった人は必要ない2009年11月10日 22時26分01秒

新型インフルエンザワクチンの接種がそろそろ始ろうとしていますが、これは完全に報道先行。
うちのクリニック、いえ、千葉県のすべてのクリニックにはまだワクチンは届いていません。

接種がすでにルーチンとして始っているかのような報道は、事実を正しく伝えていません。
報道機関は「新しい話」に飛びつくのではなく、ワクチン接種が「遅れている」ことをこそ、報道すべきです。

接種場面がテレビや新聞で伝えられていますが、こういった取材に応じる医者にも問題がある。
取材される人間は取材意図を聞いて、賛同できなければ取材に応じるべきではありません。

さて、新型インフルエンザにかかった人は、新型ワクチンをどうするか?
かかったものが「新型」とは確定できないので、ワクチンを受けておいたほうがいいでしょう、、、みたいなことを以前にここで、書きました。
しかし、どうやら接種は不要という意見がメジャーになりつつあります。

千葉県のデータでは、今の時期インフルエンザにかかるとそれはほぼ100%新型であるそうです。
であれば、ワクチンをうったのと同じ効果があります。

2010年の1月にもう一度、流行のピークがあるのか、それは新型か季節型か、今の時点では分からない部分もあります。
新型にかかった人ももう一度かかるかもしれない。
ですが、今かかった人は、ワクチンをうった人と同様に、おそらくはその時に重症化しないでしょう。
何度も言いますが、新型ワクチンの目的は、「かからない」ことではなく、「重症化を防ぐ」ことです。

新型インフルエンザにかかってしまった人は、新型ワクチンは接種しなくて良いのではないでしょうか。

「旅の途中」(朝日新聞社)筑紫哲也2009年11月11日 21時45分12秒

他人を語ることによって自分を語るという本です。
筑紫哲也の「旅の途中」。

自分の半生を描く回顧録としてこの本を書く時に、まだ早いのではという思いは当然あったようです。
しかし良かったですね、本当に、書いておいて。

世間は筑紫さんを「左」の人と見ていたかもしれませんが、全然左翼でも何でもありません。
むしろ本当の左翼からみれば「反動」かもしれません。

政治の立ち位置をはっきりさせなかった筑紫さんですが、市井人にとって政治はそこまで大事ではないという立場もあります。
そう言った議論をすれば、なぜ人は「政治」に生きるかという問題に行き着きます。
つまり人はなぜ生きるか?

この本のしめくくりにはそういった考察があり、その分析にはほとんど僕は賛同してしまいます。

「人は何かを達成しようとし、それを永遠に刻もうとする」

では何故達成しようとするかというと、それは刻まれたいからではないでしょうか?
つまり、人間は死に至りそして忘却されることを恐れるからです。

さて筑紫さんは、朝日新聞からそうとう冷遇されたようですが、朝日に関する批判はほとんど書いていません。
本多勝一さんは、定年にあたりかなり鋭く(個人名まで挙げて)批判を行っています。
なぜ筑紫さんが批判を書かないかというと、朝日に対する愛情が無いからだと思います。

自分が辞めた会社に愛情が残っていれば、書くと思います。